「ほっ」と。キャンペーン

2016年の11曲。

相次ぐテロに、大物ミュージシャンの訃報の連続、イギリスのEU離脱やアメリカ大統領選挙など激動の2016年。他にもアメリカで起こったBlack Lives Matter運動など、アーティストの曲に直接影響を与える社会情勢が印象的でした。やはり歌詞は重要です。今年もほとんどがアナログで聴いてて、シングル単位で聴くことは少なかったですが、やはりPVが印象的な曲は何度も観てしまいますね。それでは2016年のベストソング。今年は11曲!


<2016年の11曲>

■第1位
Michael Kiwanuka [Black Man In A White World]
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アメリカで起こったBlack Lives Matter運動を象徴するような1曲。しかもイギリスのノース・ロンドンから。フォーキーで穏やかな歌が特徴だった男の怒りのメッセージ「俺は白人社会の中の黒人だった」。
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LA在住の日本人監督Hiro MuraiのPVも秀逸。



■第2位
Nevermen [Mr. Mistake]
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Faith No Moreのマイク・パットンと、TV On The Radioのトゥンデ・アデビンペ、AnticonのラッパーDoseoneという変態3人の合体したバンドで、3者の変態的個性が絶妙に混ざり合ってポップに昇華した奇跡的な曲。歌詞も面白い。アルバム全編こんな曲ばかりだったら絶対にベストアルバムでしたが、この曲が一番際立ったました泣。
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日本人学生の二瓶紗理奈の制作したPVがかなり変で面白い。Boards of CanadaがRemixしたヴァージョンも素敵です。



■第3位
KA [Just]
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NYブルックリンのベテランMCの超ドープでダークな渾身の一曲。
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ストリート・ハスリングのカルマを、封建社会の侍の精神を通して描いた文学のような重厚な歌詞に唸らされるばかりです。




■第4位
Black Mountain [Mother of The Sun]
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カナダのサイケデリック・ロックバンドの6年振りの新作からの1stシングル。8分34秒。時代性など無視した60年代後半のようなスペーシーなヘヴィ・サイケ。HawkwindとBlack SabbathとPink FloydとLed Zeppelinの精神を受け継ぐサイケデリック曼荼羅。
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PVも怪しさ満点。男女2人のヴォーカルもシャーマニック。これくらいの長さは早送りせずに聴ける忍耐を身に付けましょう。しかし、このバンドが世界的に人気というのはロックの希望だ!


■第5位
Diva [Divinity in Thee]
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LAのオリエンタルなシンセポップ・アーティスト(Leaving RecordsのMatthewdavidの奥さんでもある)Divaの新作から。
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今は猫も杓子も80’sサウンドですが、この人は元からそういう音だったというのも評価できます。



■第6位
UA [JAPONESIA]
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2016年のUAが辿り着いたのがヤポネシアというのが面白い。もはやインドネシアやタイとかの東南アジアの音楽と並列で聴かれるべき。



■第7位
Jamila Woods feat. NoName [VRY BLK]
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これもBlack Lives Matter運動を象徴する1曲。シカゴの女性詩人/シンガー/ラッパーのフリーダウンロード・アルバム[HEAVN]からの1曲で、女性ラッパーNoNameを迎えて黒人として生きるハードな現状を訴えるメッセージソング。
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アルバム全体もおそろしく素晴らしいので、今すぐダウンロードして聴いてください。




■第8位
DJ Shadow feat. Run The Jewels [Nobody Speak]
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DJ Shadowの新作から。バリバリのサンプリングに、過激すぎる2人のラップが畳み掛けるフロアバンガーな必殺の1曲。でもサビでは大合唱にならないで、いきなりブレイクに入るところがニクい!分かってらっしゃる。
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乱闘PVが最高に笑えます。



■第9位
Psychic Temple [When I Know]
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どこぞの教祖のような風貌のChris SchlarbのプロジェクトPsychic Templeの3枚目の新作から。容姿や名前からしてどんなサイケなんだと思ったら、優しく穏やかなフォークロック。
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Sufjan StevensのレーベルAsthmatic Kittyからのリリース。



■第10位
Brain Eno [The Ship]
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2016年の”Ambient 1: Music for Airports”とも言えるアンビエント21分。アナログ盤の音が凄くてお薦め。途中で入ってくるイーノのエフェクトされたヴォーカルも気持ちよい。



■第11位
Mary Chapin Carpenter [The Things That We Are Made Of]
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13作目の新作からラストを飾る曲。この人は簡素な言葉を羅列してもの凄い綺麗な文を作る人で、この曲は夫や子供や自分が作り上げてきた物への感謝の歌。
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夜に一人で聴いてたら涙が出てきます。
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# by Blacksmoker | 2016-12-31 17:55 | 2016年総括

2016年の12枚。

今年の個人的ハイライトはピーター・バラカンさんに私のラジオ番組にゲストで出ていただき対談したことですかね。ラジオをやることも、しかもピーターさんと対談することも5年前の自分には想像できなかったです。来年もいろいろやっていきますので、よろしくお願いします。

さて音楽の方ですが、アナログ派なのでもうサプライズ・リリースとか全然ついていけません。なのでUSのメインストリームは全く疎くなってしまいましたが、気が付くとなんとサウンドやファッションが80'sに席巻されていることか! でも今年はアメリカーナ/フォーク周辺のアルバムも傑作連発でこっちは嬉しい悲鳴。あとミュージシャン同士のコラボアルバムも異常に多かったな。ということで今年は12枚。なぜか西アフリカの音楽が3枚も。今年も全てアナログ盤での評価です!



<2016年の12枚>

■第1位
Lambchop [FLOTUS]

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ナッシュビルのオルタナ・カントリーバンドの4年振りの新作。驚きの変貌。事前に「70年代の電子音楽に影響を受けた」と聞いていて恐る恐る聴いたら、控えめなアナログシンセの音に、これまた控えめなボーカル・エフェクターと"あくまで控えめに"変わってて、コレが妙にクセになるサウンドで堂々の一位獲得。
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抽象的なメロディも秀逸な美しいアルバムです。でもおそらく次作はまた元に戻ってると思います。
ちなみにアナログ盤は低音が凄くて、iPhoneのmp3を車で聴いたら全然違ってて驚きました。



■第2位
The Body [No One Deserves Happiness]
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ポートランドの激重ノイズ・スラッジデュオ。今年はFull of Hellとのスプリットアルバムも超強力でしたが、この単独名義の新作は今までの作品以上に怨念が籠ってる。デュオというフレキシブルさを最大限に活かしてアヴァンギャルドなノイズ、電子音楽、女性コーラスも融合したとてつもない作品。
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2015年の来日で初めて観て衝撃だった血管ブチ切れたヴォーカルが可愛く思えてきます。


■第3位
Open Mike Eagle + Paul White [Hella Personal Film Festival]
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個人的に大注目のシカゴのラッパーOpen Mike Eagleが、イギリス人トラックメイカーPaul Whiteと組んだデュオ作。
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今年はDanny Brownのアルバムをプロデュースして先鋭的なトラックを提供していたPaul Whiteが、このアルバムでは非常に多彩でオルタナティヴ感満載のトラックで楽しませてくれます。
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そしてOpen Mike Eagleのメロディアスなラップ/フローが見事に融合。傑作!



■第4位
Goat [Requiem]
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スウェーデンの多国籍トライバル・サイケデリック・バンドの3作目。サイケデリックと言ってもこちらはアフリカン・サイケデリック。
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砂漠のブルーズ直系のギターやマリンバなどの民族楽器を使ったトランス効果抜群のサウンド。


■第5位
Sam Beam & Jessica Hoop [Love Letter for Fire]

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Iron & Wineのサム・ビームが、カリフォルニアのSSWのジェスカ・フープを迎えたデュオ・アルバム。
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サム・ビームの低いディープな声を中和するようなジェスカの澄んだ声が相乗効果を生んで出来たとても美しい作品。



■第6位
Aly Keïta / Jan Galega Brönnimann / Lucas Niggli [Kalo Yele]
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西アフリカの民族楽器バラフォン奏者アリー・ケイタ +サックスとドラマーのトリオ作。どこか郷愁的すらあるバラフォンの響きと安定感のあるサックスのアンサンブルが新鮮。ジャズも細分化されいろんなジャズがありますが、民族楽器をメインにしたジャズにはリズムの面や楽器のアンサンブルなどまだまだ可能性がある。


■第7位
Ryley Walker [Golden Sings That Have Been Sung]
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シカゴのギタリスト/シンガーの3作目。前作から初めて披露したヴォーカルも、今作はさらにその歌声にも深みが出てきて、楽曲の完成度もむちゃくちゃ高い。アコースティック・ギターの響きも素晴らしい。



■第8位
Mark Ernestus’ Ndaga Rhythm Force [Yermande]
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ベルリン・ミニマル・ダブテクノの総本山Basic Channelのマーク・エルネストゥスが、セネガルの伝統音楽のミュージシャンと作ったディープなアフリカン・ミニマルダブ。伝統と未来の融合した衝撃的なポリリズミックなリズムの嵐。


■第9位
Bob Weir [Blue Mountain]
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ボブ・ウィア超久々のソロ。若手SSWジョシュ・リッターが作詞作曲し、The Nationalのメンバーが参加したアメリカーナ路線の素晴らしいアルバム。ボビーの声に痺れました。


■第10位
Steve Mason [Meet The Humans]
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元Beta Bandのフロントマンのソロ3作目。今やポップ・マエストロのようなメロディセンスの高品質ロックアルバムを作る人になっていますが、今作も超素晴らしい完成度。もはやPeter GabrielやPhil Collinsにも匹敵する男。


■第11位
William Tyler [Modern Country]
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ナッシュビルのフィンガー・ピッキング・ギタリスト(元Lambchopのメンバー)の3作目。John Faheyの遺伝子を受け継ぎながらも、それに捉われない実に芳醇で映像的なインストゥルメンタル・ギターアルバム。


■第12位
Lucinda Williams [The Ghosts of Highway 20]
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ルシンダ・ウィリアムズの13作目。良い感じの枯れ具合と力強さの両方を兼ね備えた彼女の声のバックで、ビル・フリゼールとグレッグ・リースという私が好きな2人の鬼才ギタリストの奥行きのあるサウンドが素晴らしい。


■次点
[Day Of The Dead] (10LP BOX)
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エイズ撲滅を目指す非営利団体Red Hot Organizatinの企画する超豪華メンツによるGrateful Deadのカヴァーアルバム全59曲。プロデュースはThe Nationalのデスナー兄弟。彼らは大半の曲に演奏でも関わっているので、バラバラのようでいて実は統一感のある出来になっています。
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アナログ盤は入魂のカラーヴァイナル10枚組。絶対にアナログ盤をお薦めです。
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# by Blacksmoker | 2016-12-30 19:37 | 2016年総括

2015年の11曲。

どんどんヒットチャートと自分の聴く音楽の乖離が激しくなった2015年。享楽的なダンスミュージックもいいが、やはりVince StaplesやRun The Jewelsのカミソリのようなリリックの楽曲の方が自分は好きなんだなと実感。インストであっても強いメッセージが感じられる曲なんかも素晴らしいですね。あと長い曲(10分以上ある曲)大好きです。それだけで評価が甘くなります笑。それでは2015年のベストソング。今年は11曲選出。

<2015年の11曲>

■第1位
Senyawa [Di Kala Sudah (Replayed by Charles Cohen)]
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インドネシアの民族ハードコアSenyawaをフィラデルフィアの伝説の電子音楽家Charles Cohenが再構築。
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爆発寸前のマグマが沸々と煮えたぎっているようなじわじわくる反復リズムに独特な歌唱のトライバル感が中毒性抜群。



■第2位
J.A.K.A.M [Light]
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Juzu aka Moochy (J.A.K.A.M)による9ヶ月連続アナログリリースの第8弾。世界各国のあらゆる民族音楽を融合がテーマのこのシリーズですが、今回はエジプトの弦楽器ラバーバと管楽器ミズマール、西アフリカの弦楽器コラ、西アジアの打楽器ダフを使いイスラム色の強い歌声が見事に融合した壮大なコズミックな曲。
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それでいてMade in Japan色も感じられるのが素晴らしい。



■第3位
Punch Brothers [Familiarity]
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ブルーグラスをネクストレベルまで押し上げた後、クラシック方面へ進みバッハの曲までマンドリンでマスターしてしまったクリス・シーリの溢れ出す才能は果たしてどこまでいくんでしょうか?
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今度はXTCを彷彿させるひねくれたポップセンスまで習得してしまって、「プログレッシヴでポップなクラシック・ブルーグラス」と呼べる変貌を遂げた恐るべきアルバムからの10分に及ぶ超絶曲。


■第4位
Vince Staples [Señorita]
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カリフォルニアのロングビーチ出身のMCの放った2枚組の傑作[Summertime '06]からのシングルカットですが、"踊れる"とか"盛り上がる"要素を一切排除した不穏なビートの上でストリートの惨状をリアルに描写するヴィンスのラップの力だけで押し切るハードコア・チューン。救いすらない閉塞感に息が詰まりそうになります。恐るべきMC。PVの凄さも必見。



■第5位
James Taylor [Today, Today, Today]
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13年振りのアルバムからですが、ジェイムス・テイラーが天才シンガーソングライターと言われる所以がこの新曲を聴いた瞬間に身をもって理解出来ます。文句の付けようがない恐るべき完成度。あとデビューから声が変わってないのも凄すぎる。


■第6位
Run The Jewels feat. Zack De La Rocha[Close Your Eyes (And Count To Fuck)]
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2014年の曲ですが2015年に公開されたPVが強烈でした。圧倒的なラップ力で押し切るキラー・マイク、狡猾なフローで繋いで行くEL-Pの2人の強力コンビネーションに、さらにブチ切れのザックのラップも加わる特濃マイクリレー。
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もう胸焼けするくらいの男臭さ満載。


■第7位
Rhiannon Giddens [Angel City]
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Carolina Chocolate Dropsの紅一点の彼女のソロデビュー作から唯一の自作曲。貫禄さ漂う堂々たる風格でもうソロでも十分にやって行ける実力がありますが、やっぱりCarolina Chocolate Dropsもまだやって欲しいという願いもありますね。


■第8位
Dam-Funk [Somewhere, Someday]
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アナログ3枚組の大ヴォリュームの大作だった新作から。
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全曲が素晴らしかったわけではないんですが、キャッチーなシンセのフレーズをバックに瑞々しく歌いあげるこの曲は最高の一曲だ。


■第9位
Donnie Trumpet & The Social Experiment [Sunday Candy]
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Chance The Rapperも参加するバンドの待望のフルアルバム。しかも無料ダウンロード!アルバムは今年のベストアルバムに入れても良いくらい素晴らしい内容でした。この曲は昔のソウルの郷愁さとヒップホップの雑多さ、ジャズの洗練さが共存した名曲。PVも最高。


■第10位
Watkins Family Hour [Brokedown Palace]
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I'm With Herでの来日も素晴らしかったサラ・ワトキンスがBenmont TenchやGreg Leisz、さらにFiona Appleらと結成したバンドのアルバムからGrateful Deadのカヴァー。キャリアの長さから漏れる音の豊潤さが素晴らしいカヴァーになっています。
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Fiona Appleの久々の声も聴けて嬉しい。


■第11位
Mono [Death in Reverse]
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The OceanとのスプリットEPから11分に及ぶ新曲。Monoらしさ全開の美しいシューゲイズ・メタル。多くのこの手のバンドと比べてドラムが圧倒的に手数が多くリズムがメリハリがあって良いです。
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# by Blacksmoker | 2016-01-01 22:50 | 2015年総括

2015年の12枚。

アナログ盤は息を吹き返し、Apple MusicやSpotifyの躍進でストリーミング文化が定着し、さらに本気なのか冗談なのかカセットテープまでも復活の兆しを見せる2015年。もはやCDのみが衰退の一途を辿ってる気がしますが、バランスよく混在している事が健全かと思います。という自分はもう完全にアナログ盤派に。いまだに聴いたことのない70年代のスピリチュアル・ジャズとか異常に掘っていましたね。新しい音より古い音を発掘して聴いていた回数の方が圧倒的に多かったですが、新しい音も面白いものが多かった。というわけで2015年のベスト・アルバム。今年も12枚。ほとんどはアナログ盤での評価です。



<2015年の12枚>

■第1位
goat [Rhythm & Sound]
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個人的に現在の日本の音楽シーンの最重要人物と思ってる男・日野浩志郎のバンドgoatの2nd。バンドなんですが、もう常人の理解を超えたミニマルテクノのような音になってます。サックス奏者がいますがもう普通のサックスの音はしません。音の革新性/斬新性/オリジナリティ/インパクトなど、どの点においても抜きん出てます。日野浩志郎のソロユニットYPYも注目。


■第2位
Kamasi Washington [The Epic]
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LA出身のジャズ・サックス奏者によるロックもソウルも飲み込んだ3時間に及ぶ総勢60人に及ぶスピリチュアル・ジャズ大作。
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サン・ラとかファラオ・サンダースを彷彿させますが、しっかり現代の空気も感じられやはり今の時代でなかったら成立しなかった音。


■第3位
Kendrick Lamar [To Pimp A Butterfly]
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世界のヘッズの高まりまくった期待値を大きく超えた(斜め上を行った)大傑作。ヒップホップをまた次のレベルに押し上げたと思います。
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今回は音の前に、まず言葉ありき。歌詞が分からないとタイトルの意味も含めおそらく3割くらいしかこの作品を理解出来ないでしょう。アナログ盤も買いましたが、日本盤CDの歌詞対訳は重要かと思います。


■第4位
Lizz Wright [Freedom & Surrender]
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ラリー・クラインをプロデューサーに迎えた5年振りの新作。洗練されたジャズとルーツ色の強いゴスペルが上手く融合されていますが、BPMを落としてじっくりと低い声で歌い上げる曲が抜群に良いです。声の向こうにアメリカ南部の風景が見えてくる。


■第5位
Fabiano Do Nascimento [Dança Dos Tempos]
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ブラジルのリオ出身のギタリストのデビュー作。プロデュースに巨匠アイアート・モレイラを迎え、アイアートをバックに従えて自由にファビアーノのギターが泳ぎ回ります。


■第6位
Goatsnake [Black Age Blues]
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15年振りに復活したドゥームメタル神の新作。ヴィンテージアンプをジリジリ言わせそうな70年代のホコリっぽい空気をぶち込んだ超ヘヴィなドゥーム。そのくせ異常にボーカルが伸びやかでそれもブルージーで最高。


■第7位
Father John Misty [I Love You, Honeybear]
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Fleet FoxesのドラマーだったJosh Tillmanのソロプロジェクト、まさかの大化け2nd。多彩な楽曲にドラマティックなボーカル、変化球な歌詞、そして遊び心満載のアルバムアートワークも含め素晴らしい作品。


■第8位
Czarface [Every Hero Needs A Villan]
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Wu-Tang Clanの燻し銀男Inspectah Deckと、ボストンのヒップホップ・デュオ7L & Esotericによる合体プロジェクトCzarfaceの2nd。"女性ファンは必要ない!"と言わんばかりのアメコミとSF趣味全開。90'sアンダーグラウンド・ヒップホップの男汁満載。ストリクトリー・ハードコア。限定盤にはコミックが付いていてこれも最高。


■第9位
Ashtray Navigations [A Shimmering Replica]

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エキゾ音楽の古典とも言える"Quiet Village"をカヴァーしているUKの謎のサイケデリック集団がいると聞いてアルバムを聴いてみたら、ホントにとんでもなかった。アシッドでトリッピーなドロドロのサイケデリックに、南国エキゾ音楽までブレンドされた涅槃の音楽。アナログLPとCDのセットで1つの作品だそうだ。


■第10位
松田美緒 [クレオール・ニッポン]
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日本の地方に眠る伝承歌、そして移民を通して海外に伝わった日本の歌。それらを発掘し現代のアレンジで見事に蘇らせた力作。日本を独立した島国と捉えるのではなく、南西諸島から続く一つの島として考えるヤポネシア論に共鳴する作品。



■第11位
With The Dead [With The Dead]
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Cathedralのリー・ドリアンの新バンドのデビュー作。Cathedralよりももっと怨念が籠っててスラッジなド級のヘヴィ・ドゥーム。


■第12位
Jamie XX [In Colour]
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実はThe XXは聴いた事ないんですが、リーダーのJamie XXのソロ作はミニマル・テクノがポップ・ミュージックへ接近したようなエグい重低音のポップ・サウンドでカッコ良かった。アナログ盤で聴いたら低音で地面が揺れました。限定盤カラー・ヴァイナル3枚組はデザインも良いし、音圧も抜群です。実に2015年的な時代の音。5年後に聴いたらどんな感想を持つのか分かりませんが。
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# by Blacksmoker | 2015-12-31 14:41 | 2015年総括

2016年1月23日(土)『ピーター・バラカンが語る"愛と平和の歌"』開催!


3年振りにピーター・バラカンさんが池田市に戻ってきます!

■■ ピーター・バラカンが語る"愛と平和の歌" ■■


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【日時】2016年1月23日 (土) open 17:00 / start 17:30
【会場】ばんまい (大阪府池田市鉢塚3丁目15-5A)
http://teshigotoya.org/index.html
電話:072-761-0064
【料金】3,500円(*ドリンク代別途500円要)
【チケットご予約・お問合せ】
メール予約の場合→メールアドレス:namoto001@gmail.com
※件名に「ピーターバラカン予約」と表記の上、本文にお名前、お電話番号、人数をご記入ください。返信をもって予約完了となります。やむを得ずキャンセルの場合、開催5日前までに必ずご連絡下さい。
電話予約の場合→Tel:072-761-0064 (ばんまい)
※「ピーターバラカン予約」と伝えて頂き、お名前、お電話番号、人数をお伝え下さい。
「ばんまいのおにぎりセット(味噌汁と一品付き) 900円」限定20食をご用意出来ますので、ご入用の方はご一緒にご予約下さい。


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2012年9月に開催した「グレイトフル・デッドを語る」以来、ピーター・バラカンさんが再び池田市に登場です。今回のテーマは愛と平和について。ピーターさんが独自の視点でお送りします。前回は150人の会場がソールドアウトでしたが、今回の席は60人ほどしかありませんので、ご予約はお早目に!
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# by Blacksmoker | 2015-11-24 15:38 | 告知

2014年の10曲。

振り返ってみるとシングル単位で聴くことが激減したような2014年。なぜかというとアナログ盤で聴くことが多くなったからですね。ですので選んだ10曲はCDかmp3で聴いていたものが中心になりました。それでは2014年のベストソング10曲です。


<2014年の10曲>

■第1位
Oscar Isaac & Marcus Mumford [Fare Thee Well (Dink's Song)]
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今年最も聴いた曲はコレです。コーエン兄弟の映画「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」の曲。映画も素晴らしかったですが、T-ボーン・バーネット監修のサントラも最高でした。この曲は1909年にテキサスの堤防でディンクという黒人女性が歌っているのをアラン・ロマックスが録音したのが初めとされ、その後ピート・シーガーやフレッド・ニールやデイヴ・ヴァン・ロンク、そしてボブ・ディランらフォークシンガーが歌い継いできた曲です。その曲がこうやって今の時代に新しい歌い手によって伝わってきたというドラマに感慨深くなります。
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T-ボーン・バーネットも舌を巻いたという主演俳優オスカー・アイザックの歌が俳優の域を超えてほんとに感動的。


■第2位
Mike Auldridge, Jerry Douglas, Rob Ickes [The Three Bells]
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前立腺癌で2012年12月29日に74歳で亡くなったドブロ奏者マイク・オールドリッジ(上写真)が、自分の死の直前にジェリー・ダグラス(下写真)とロブ・アイクスという2人のドブロ奏者と作り上げたアルバムからのタイトル曲[The Three Bells (谷間に3つの鐘が鳴る)]。
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元々はエディット・ピアフが1945年に歌い、ザ・ブラウンズが1959年に大ヒットさせた曲で、3つの鐘が鳴る時というのは「誕生」と「結婚」と「死」の時のこと。自分の死期を悟ったマイク・オールドリッジが最期に自分の人生を振り返るように演奏するドブロの音色に涙なしでは聴けません。


■第3位
Ghostface Killah feat. Kandace Springs [Love Don't Live Here No More]
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Wu-Tang Clanの復活も話題でしたが、メンバーの中で実は一番安定した人気とセールスを誇るのがこのソウル男Ghostface Killah。この曲もヴィンテージ感たっぷりの鬼ソウル度。Ghostfaceの燻し銀なラップももはや貫禄の特濃ソウル度。降参です。


■第4位
Stefano Bollani [Easy Healing]
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イタリアのミラノ出身のジャズ・ピアニストのステファーノ・ボラーニをリーダーとするピアノトリオにビル・フリゼール(g)とマーク・ターナー(ts)というアメリカ人を加えた編成で録音したECM作品。録音当日に初めてビル・フリゼールと顔合わせしたという逸話も凄いですが、逆にそれが良い方向に作用していて何ともECMらしくない明るいカリブ海周辺のリズムのような軽快な曲になっています。マーク・ターナーの優しいテナーサックスとビル・フリゼールの浮遊するギターの合間をすり抜けるように出てくる瞬間のピアノが絶品。



■第5位
中山うり [石神井川であいましょう]
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アルバム「鰻」の最後の曲。うりさんが1人でギターとアコーディオンを演奏しています。短く簡潔なメロディで繰り返される日常風景の経過描写が素敵すぎて涙出そうになります。昔からある童謡のような佇まいを持った名曲。


■第6位
stillichimiya [土偶サンバ]
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新作「死んだらどうなる?」からの先行PV"ズンドコ節"を観た時は「コレは今年のNo.1だ!」と思いましたが、アルバム聴いたらこの曲が隠れた名曲でこっちの方が好きになりました。アルバム全体もイイ感じにお遊び感/おふざけ感出しまくってて、この曲も最初はアホっぽいんですが、その中に実はグッとくる田我流のパンチラインが出てきて泣きます。


■第7位
Oki Dub Ainu Band [Suma Mukar]
アイヌ民族の末裔のトンコリ奏者OKI率いるアイヌ・ルーツバンドの7inchでリリースされた新曲。
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もはや世界基準のヘヴィでダヴィな強力過ぎる怒りの鉄杭のようなルーツ・レゲエ。全編アイヌ語で歌われる歌詞はBob Marley "Small Axe"にも似た横暴な権力に立ち向かうハードコア・チューン。
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トンコリの哀しい音色が逆境にも倒れない強い斧のように響く。


■第8位
Jenny Scheinman [Sacrifice]
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ビル・フリゼールとの数々の共演でお馴染の女性ヴァイオリニストの8枚目のソロ作。今までの7作はヴァイオリン奏者としての作品でしたが、なんと今作から全編素晴らしいヴォーカルも披露してシンガーソングライターとして比類無き才能を見せつけてくれました。デビューの頃のルシンダ・ウィリアムズのような声ですね。バックにはビル・フリーゼル(g)とブライアン・ブレイド(dr)を従えてどっしりとしたアメリカン・ルーツミュージックを聴かせてくれます。


■第9位
WARAJI [キリナイッショ]
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「新しいオールドスクール」を標榜する大阪のヒップホップクルーの2作目から。アルバムはバラエティに富んだ内容でしたが、この曲はシリアスなテーマで3人のMCが人生観をラップしていく。ブギ丸のラップはもうどこにもいない完全なオリジナルな地点に到達している。


■第10位
Flying Lotus feat. Kendrick Lamar [Never Catch Me]
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スピリチュアル・ジャズに接近した新作から。アルバムは出さないでも客演でどんどんハイスコアを叩き出していく天才ケンドリック・ラマー(下写真)を迎えた必殺曲。リリックがまた哲学的で多角的に解析出来る内容で圧巻。
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昨年のPusha-Tとの[Nosetalgia]を軽く超えるクラシック誕生。


■番外編
Molly Drake [Never Pine For The Old Love]
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60年近い年月を経て現代に登場した新人と言っても良いでしょう。ニック・ドレイクの母親モリー・ドレイクの1950年代の幻の自宅でのピアノの弾き語り録音集が奇跡のリリース。アナログ盤でもプレスされました。2007年に「Family Tree」というニック・ドレイクのデモ音源集の中にこの母親モリーの曲が2曲収録されていて話題になりましたが、今回は全19曲。全て自作曲でリビングでピアノを弾いているものを録音しただけの音源で、曲が終わったあとに家族の声とかが入ってたりもするようなホームデモテープみたいなものですが、これが驚くほど素晴らしいのです。ニック・ドレイクの才能はこの母親譲りだったのかと感心してしまいます。
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# by Blacksmoker | 2015-01-01 22:31 | 2014年総括

2014年の12枚。

ラジオDJを始めて1年半が経ちました。来年はもっと喋りに磨きをかけて進化していきたいですね。イベントは今年は全くやらなかったですが、来年はやります。昨年からアナログ盤で聴く機会が増えましたが、今年はCDを買う数よりアナログ盤を買う方が多くなりました。それにあわせて、新しい音楽よりも自分のまだ聴いていない古い音楽を聴くことの方が圧倒的に多くなりましたね。昔はあれだけ嫌がってたはずの50年代のジャズシンガーものに、これほどまでにハマってしまうとは思いませんでした。さらにはアナログのオリジナル盤やモノラル盤を揃え出してからは深い沼に入り込んでしまった気がします。恐ろしい世界!さて来年はどうなってるんでしょうか?

それでは今年のベストアルバム。新譜に絞って12枚選びました。ほとんどアナログ盤の評価です。


<2014年の12枚>


■第1位
Φ [Konstellaatio]

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フィンランドの電子音楽ユニットPan Sonicの片割れMika Vainioのソロ名義「Φ」(ファイと読みます)の新作は、星座をモチーフにしてテクノにもノイズにもどれにも属さない奇妙な立ち位置からの強烈なインパクト。
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アナログ盤はRashad Beckerによるマスタリングでさらに重低音を効かせて空間が揺れます。




■第2位
Nostalgia 77 [A Journey Too Far]
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Benedic Lamdinのジャズ・ユニットの5作目。
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ドイツ人女性シンガーJosa Peitのボーカルを全編に使って、ホーン隊の入った牧歌的なニューオーリンズ・ジャズからアコースティックなソウル・ジャズまで多彩。カントリー/フォークシンガーJeb Loy Nicholsの歌う2曲が絶品。
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■第3位
Cut Hands [Festival Of The Dead]
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80年代のエレクトロ・ノイズの伝説WhitehouseのWilliam Bennettのソロユニットの新作。トライバルなリズムとインダストリアルの合体したサウンド。
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再評価される日本の盆踊りのリズムに共振するかのような土着的ビートが強烈。



■第4位
Thou [Heathen]
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ルイジアナの神出鬼没の怪物スラッジ・バンドの新作。EPやThe BodyとのスプリットEPも含めて今年だけで3作もリリース。アナログ盤は即完売という規格外ぶり。もはや王者の風格すら漂う貫禄の激重さです。



■第5位
Meshell Ndegeocello [Comet, Come To Me]
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一時期のアーティスティックに振り切った方向から弱冠ポップな方向へ戻ってきた新作。流麗なR&Bからレゲエもやってますが、内面から滲み出る実験的精神が良いバランスで両立している傑作。



■第6位
NehruvianDOOM [NehruvianDOOM]
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NY出身の新鋭ラッパーBishop Nehru(18歳)と、難解なリリックと老獪なフローで煙に巻く鉄仮面を被ったベテラン・ラッパーMF Doom(43歳)によるタッグ。90'sフレイヴァー全開のオールドスクール・ヒップホップ。



■第7位
S. Carey [Range Of Light]
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マルチ・インストゥルメンタリストのソロ2作目。歌からパーカッションからオーケストラ・アレンジまで手掛け、Bon Iverのバンドメンバーとしても活躍している天才。クラシックからの影響を受けたスピリチュアルで優しい室内楽。



■第8位
Quantic [Magnetica]
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5年間南米コロンビアに移住した成果の結実。1曲ごとにゲストを迎えてコロンビアからポルトガルからエチオピアからジャマイカまで多岐に渡る圧巻の多国籍大衆音楽絵巻。



■第9位
NORIKIYO [雲と泥と手]
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前作も素晴らしかったですが、今年はさらにフルアルバム2作もリリース。ハスリング・ラップだけでなく政治や環境、人生にまで言及したリリック内容が良い。今のヒップホップの中ではズバ抜けたリリシスト。バカさ4割と真面目さ6割。6割の真面目なトコロに惹かれます。



■第10位
Tamikrest [Chatma]
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西アフリカの砂漠のブルーズの第2世代。成熟したTinariwenも良いですが、Tamikrestの躍動感の方が上回る。



■第11位
J Mascis [Tied To A Star]
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聴いた回数はコレが一番。ますます哀愁を帯びた枯れたヴォーカルに泣きのギター。やってることは変わりないが今回は曲の良さが際立ってます。


■第12位
Common [Nobody's Smiling]
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2005年の「Be」を絶賛してた連中は今どこにいった?コレこそがCommonのリリシストとしての真骨頂。しかもシカゴ・ヒップホップのゴッドファーザーNo I.D.との再タッグで、全米犯罪率1位の都市に凋落したシカゴの現状を鋭く描写するシリアスな作品。Kanye Westと共にシカゴの若者を支援する団体を設立し資金収集のためのAAHH! Fesなど一連のムーヴメントまでリスペクト。
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# by Blacksmoker | 2014-12-30 11:30 | 2014年総括

2013年の10曲

アナログ盤で音楽を聴いてるとシングルという概念が薄れてくるんですが、これが私の2013年のベストソング10曲です。やっぱ歌詞って重要ですよね。


<2013年の10曲>

■第1位
MACKLEMORE & RYAN LEWIS [Same Love feat. MARY LAMBERT]
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シアトル出身の2人のラッパー&プロデューサーによるこの曲が2013年の私の1位。同性愛に対して支持を表明し、その権利のために闘うことを宣言した決意の1曲。2012年のアルバム「The Heist」からのシングルですが、2013年6月の米連邦最高裁の同性結婚の事実上の合法化によって再び注目を浴びることになった曲です。フックを歌う女性シンガーMary Lambertも同性愛者であり、彼女の歌う"努力しても自分は変えられない"という歌詞がストレートに伝わってきます。
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シングル盤のジャケットはMacklemoreの叔父でこの人の同性愛者のパートナーとの写真。


■第2位
PUSHA T [Nosetalgia feat. KENDRICK LAMAR]
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アルバム「My Name Is My Name」もむちゃくちゃカッコ良かったPusha T。Kayne Westプロデュースのドープなミニマルトラックに、Pusha Tのドラッグ取引やハスラー稼業についての暗喩や技巧的ライミングなどがふんだんに盛り込まれた凄い1曲。
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さらに客演に、もう今や国士無双状態のKendrick Lamarが犯罪の中心地コンプトンにいながらドラッグとは無縁の人生を送ってきた自身の生き様を語る。スリリングすぎる!


■第3位
PUSHIM [That's My Blues Song]
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今の自分があるのはつらい過去の経験も含めてであって、そんな自分は今幸せだと肯定する歌。今のPushimだからこそ歌える曲です。


■第4位
RODRIGUEZ [I Wonder]
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映画「シュガーマン~奇跡に愛された男~」を観た人なら文句なしでしょう。時代を超えてタイムスリップしていきなり現代に登場した名曲。


■第5位
二階堂和美 [いのちの記憶]
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ニカさんのヴォーカリストとしての表現力が素晴らしいです。映画「かぐや姫の物語」主題歌。


■第6位
MASTER MUSICIANS OF BUKKAKE [Circular Ruins]
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謎の覆面異形集団の新作「Far West」から、不気味に続く不穏な曲の最後に登場する牧歌的で荘厳な美しい桃源郷のような曲です。


■第7位
GIBBY HAYNES [Paul's Not Home]
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この人Butthole Surfersから何も変わってないです。最低を極め過ぎて最高です。


■第8位
チプルソ-傷だらけのB-BOY- [綴り]
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自分が関わった曲ではあるんですが、それを抜きにしてもチプルソの歌はヒップホップの枠を超えて全ての人に聴いて欲しい。


■第9位
JAMBO LACQUER [昨日のおかげ] 
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WARAJIクルーのMC。ヒップホップとレゲエの中間をいくフロウに、郷愁的でレイドバックしたトラック、リッラクスしているようでピリっとするリリック。


■第10位
BASI [笑み feat. EVISBEATS]
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BASIのアルバム「Rap U」には未収録ながら一番良かった曲。EVISBEATSのラップがパンチライン連発。
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# by Blacksmoker | 2014-01-01 00:06 | 2013年総括

2013年の11枚

2013年は昨年にも増していろんなことが実現出来た年になりました。ラジオ番組を始めたり、イベントやったりと思い起こせば楽しい一年でしたね。子供が2人もいるとなかなか音楽を聴く時間がなくなるのですが、音楽に関してはCDよりもアナログ盤で聴くことが多くなった2013年でした。聴く音楽も60~70年代の音楽中心になってしまいました。Dust-to-Digitalレーベルなどが出すSP盤音源集にも心躍らされましたね。まだまだ私の知らない音楽が眠っていることを実感しています。

2014年も「昔の音楽の掘り起こし」と「新しい音楽との出会い」、この2つを同時に体験出来るという嬉しい状況を楽しんでいこうと思います。

それでは、2013年に出た新譜の中で私のベストアルバム発表。今年は11枚です!


<2013年の11枚>


■第1位
WAREIKA HILL SOUNDS [No More War EP]
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10インチのアナログ盤。70年代後半から活動するジャマイカのナイアビンギ・グループ[Light Of Saba]のトロンボーン奏者Caivin Cameron率いるWAREIKA HILL SOUNDSの新作EP。

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土着的で呪術的な強烈なグルーヴ、そして反戦という音のメッセージが2013年という時代に最も私の心に響きました。


■第2位
Ballake Sissoko [At Peace]

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マリ共和国のコラ奏者のソロアルバム。
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コラの伝統とコラを世界に届かせようという気概の同居した素晴らしい音の世界です。


■第3位
VOLCANO CHOIR [Repave]
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Bon IverとCollections Of Colonies Of Beesの合体プロジェクト、まさかの2ndアルバム。
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お互いのバンドの最良の部分が詰まった壮大なアルバムです。


■第4位
PRESERVATION HALL JAZZ BAND [That's It]
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古きニューオーリンズと現代ニューオーリンズを繋ぐ最後のバンド。渾身の全曲新曲のアルバム。


■第5位
BILLY BRAGG [Tooth & Nail]
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ジョー・ヘンリーのプロデュースでアメリカーナ的な音に寄ったアルバムで、人生訓のような歌詞との相性が素晴らしい。


■第6位
ALTAR OF PLAGUES [Teethed Glory and Injury]

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アイルランドのブラックメタル・バンドの大化けの1枚。この手のバンドの曲はどんどん長くなるのが一般的ですが、4~5分台の曲で勝負してきたところもイイ。



■第7位
RAS G & THE AFRIKAN SPACE PROGRAM [Back On The Planet]
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土星からの使者Sun Raの精神を受け継ぐ男のアフロ・フーチャリズム全開の完全な宇宙絵巻。アフリカン・パーカッション、サンプリング、低周波の重低音ノイズなどが乱れ飛ぶ驚愕の作品。


■第8位
なのるなもない [アカシャの唇]
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8年振りの2nd。前作を軽々超えたスケールの難解だが優しい言葉の詰まった作品。



■第9位
OKKERVIL RIVER [The Silver Gymnasium]
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奇才ウィル・シェフ率いるテキサスの6人組フォーク・ロックバンドの7枚目。いつもながら絶対に1度聴いただけでは分からないこのバンド。3度4度聴いていくとどんどん深みにハマっていく豊潤で深いアルバム。Arcade Fireよりこっちの方に軍配です。



■第10位
TIM HECKER [Virgins]
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カナダの音響アーティストによるアンビエント・ドローン/エクスペリメンタル・ノイズの極北。今作はピアノや木管楽器など生楽器も取り入れますます孤高の存在に。



■第11位
PHOSPHORESCENT [Muchacho]
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ブルックリンのインディロックバンドの6作目。フォーク/ゴスペルの要素を含んだアメリカーナな音にシンセを導入した大化けの傑作。このバンド、まちがいなくデカくなります。
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# by Blacksmoker | 2013-12-30 13:03 | 2013年総括

2013年10月19(土)LIVING PROOF開催決定!出演:アン・サリー/浜田真理子/中山うり



私が日本で一番好きな女性アーティスト3人をお招きしてコンサートを開催します!

もうそれだけで感動的なのですが、是非とも皆さんにもこの素晴らしいコンサートを体験してもらいたいです。是非観に来て下さい。よろしくお願います。

LIVING PROOF ~未来へ伝える歌~

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【出演】アン・サリー / 浜田真理子 / 中山うり
【日時】2013年10月19日(土) 開場13:30 開演15:00 (終了予定20:00)
【会場】池田市民文化会館アゼリアホール
(大阪府池田市天神1-7-1)http://www.azaleanet.or.jp/azalea_bunkakaikan.html
【料金】前売5,500円 / 当日6,000円 (全席指定) ※4歳未満は入場不可になります。
【チケット販売】 5月18日(土)〜販売開始
・チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード:200-844)
・店頭販売 
ばんまい 072-761-0064(池田市鉢塚3-15-5A)
家ie 072-747-7070(池田市菅原町9-11)
池田市民文化会館 072-761-8811(池田市天神1-7-1)
ひなたブック 072-724-3900 (箕面市箕面6-6-47 箕面さくらコーポ202)


LIVING PROOFとは、"生きている証"という意味。今の世界を生きる私達にとって、自分達こそがLIVING PROOFであり、子供達にいろんなものを伝えていかなければいけません。そしてその中で"歌"というものは最も伝承されて後世に残っていくものです。今回、日本の音楽文化の中でも最高峰の女性アーティスト3組を大阪の北摂地方である池田にお招きしてライヴを開催します。この夢のコラボレーションを体験出来る人こそ、まさにLIVING PROOFといえるでしょう。


■アン・サリー プロフィール
幼少時からピアノを習い音楽に親しむ。大学時代よりバンドで本格的に歌い始め、卒業後も医師として働きながらライヴを重ねる。 2001年「Voyage」 でアルバムデビュー。2003年「Day Dream」「Moon Dance」では、洋の東西を問わぬ新旧の名曲をオリジナルに昇華した歌唱が好評を博しロングセラーに。2002年から3年間ニューオリンズに医学研究のため暮らし、地元の音楽家と現地でプライベートに収録した音源を、帰国後アルバム「Brand-New Orleans」として発表し話題を呼んだ。帰国後は医師としての勤務の傍ら日本全国でライヴ活動を行い、2児の母となった2007年には「こころうた」を、2008年11月には、書き下ろしオリジナル曲「時間旅行」(マキシCD)を発表。2009年には第60回紅白歌合戦に出演しテーマソングを歌唱。2010年末には7枚目のアルバム「fo:rest」を発表。2012年には映画「おおかみのどもの雨と雪」の主題歌も担当。時代やジャンルの枠を超えた、柔らかくも情感あふれ、深みある歌唱と、そのナチュラルなライフスタイルは幅広く支持されている。
○アン・サリー ホームページ

■浜田真理子 プロフィール
1964年島根県生まれ、松江市在住。'98年暮れ1stアルバム『mariko』をリリース。東京の大型CDショップの試聴器でロング・ヒットする。'02年レーベル美音堂が設立され10月に2ndアルバム『あなたへ』をリリース。ライブ活動を年間数本のペースで始める。'03年12月廣木隆一監督、寺島しのぶ主演映画「ヴァイブレータ」にて「あなたへ」が挿入歌となり話題になる。'04年7月MBS・TBS系ドキュメンタリー番組「情熱大陸」に出演し反響を呼ぶ。地元島根を舞台にした錦織良成監督映画「うん、 何?」('08年5月公開)にて音楽を担当する'08年11月世田谷パブリックシアターにて、演出家久世光彦のエッセイ「マイ・ラスト・ソング」を題材にした音楽舞台で女優小泉今日子(朗読)と共演し好評を博す。'09年3月NHKドラマスペシャル「白洲次郎」にて『しゃれこうべと大砲』が挿入歌に起用さ、'09年4作目となる『うたかた』をリリース。'11年資生堂アースケアプロジェクトCMに『LOVE YOU LONG』を書き下ろす。
○浜田真理子ホームページ

■中山うり プロフィール
埼玉生まれ。シンガーソングライター。アコーディオンやトランペット、ギターなどを演奏。幼少期に父親の影響でジャズやラテン音楽、歌謡曲を耳にして育つ。また、小学校から高校までブラスバンドや吹奏楽でトランペットを担当。シンガーソングライターとしては2000年ステージデビュー、後にs-kenプロデュースのもと、2007年〜2011年の間にアルバム6枚(EPを含む)、シングル2枚、ライブDVD 1枚をリリース。2011年、自身作詞・曲の「回転木馬に僕と猫」はNHK「みんなのうた」に選ばれた。全国津々浦々、ライブを行う傍ら、美容師としても活動中。2012年12月に初のセルフプロデュースアルバム『ホロホロ』を全国リリース。
○中山うりホームページ
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# by Blacksmoker | 2013-05-01 01:12 | 告知

チプルソ -傷だらけのB-BOY- 「綴り」公開

2012年7月にワンマンライヴを主催させてもらったチプルソ -傷だらけのB-BOY-

彼の新曲「綴り」のPV制作を手伝わせて頂きました。

監督はマイメンRyu Kodamaくん、そして歌詞を全て切絵で作ってくれた古城里紗さん、そして寒い中撮影に協力してくれた仲間達に感謝です!

是非ご覧下さい。



 
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# by blacksmoker | 2013-02-20 00:59 | HIP HOP

2012年の5公演。

遅くなりましたが2012年のベストライヴを。

<2012年の5公演>

■第1位
Betty Wright @Billboard Live Osaka (2012年2月29日)
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急遽2ndステージが中止になって1ステージ90分フルで演奏した事が見事に功を奏したビルボードライヴ。そして直系50センチはある巨大アフロというド迫力な姿で登場したベティ・ライトの超強力なパフォーマンスはもう圧巻でした。60年代から一線で活動してきた底力を見せつけられましたね。
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The Rootsとのアルバムも素晴らしかったですが、ライヴはその10倍は素晴らしかったです。


■第2位
The Chieftains @兵庫県立芸術文化センター (2012年12月2日)
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自分の聴いてきたカントリー/ブルーグラスが元はケルト文化から派生したものなんだという歴史をまざまざと見せつけられた50周年ライヴ。
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大いなる文化を円熟というより未来まで見据えた演奏で楽しませてくれた感動的なライヴでしたね。


■第3位
Tedeschi Trucks Band @メルパルクホール大阪 (2012年2月7日)
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初デレク・トラックス。天才的なスライドギターが圧巻でしたが、それ以上にスーザン・テデスキのドスの効いたド迫力なヴォーカルが上回ってました。
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総勢11人の見事なまでの演奏力も素晴らしかった。


■第4位
Sun Kil Moon @京都磔磔 (2012年7月13日)
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まず第一声を聴いたときに「神だ」と思ってしまったくらいの衝撃でした。
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悪魔のような神のような唯一無二のマーク・コズレックの声。震えましたね。


■第5位
Adriana Calcanhotto @フェニックスホール (2011年11月4日)
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2011年の暮れですが素晴らしかったのでライクイン。サンバの伝統とその進化まで取り入れたシアトリカルで緊張感溢れるパフォーマンス。
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ドメニコやダヴィ・モライスといったブラジル新世代の演奏も凄かった。

 
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# by Blacksmoker | 2013-01-09 22:49 | 2012年総括

2012年の10曲

それでは2012年の10曲です。

今年は初めて福島の南相馬市の旧警戒区域に入ってその現状を見た事が一番衝撃を受けました。そして2人目の子供が生まれたりした事など、自分の出来事にオーバーラップした曲を挙げてみました。

それではいってみましょう!

<2012年の10曲>

■第1位
EVISBEATS [いい時間]
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2011年にMIX CD[いい時間]に収録されてた頃から聴いていたので2011年と2012年の両方ともに1位はこの曲。2012年に出たアルバム[ひとつになるとき]にも収録されてます。
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EVISBEATSの感情を押さえ込んだフラットな歌唱法は、山本精一が羅針盤で到達した境地にある。ちなみにMIX CDに入っているのは2分くらいのピアノの前奏が入っているのでそっちをオススメ。


■第2位
OKI meets 大城美佐子 [北と南]
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アイヌ音楽と沖縄音楽を現代に伝える2人の歴史的コラボレーションアルバムからの曲。OKIのストレートな歌詞とメロディが非常に心に響きました。


■第3位
SHINGO★西成 [大阪UP]
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今年ヒップホップ界を湧かせた地元賛歌。これに呼応した地方からどんどんREMIXがリリースされてムーヴメントを起こした様は感動的でした。"自分の地元は自分で作る"という歌詞に私も勇気づけられました。


■第4位
NAS [Daughters]
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当代随一の大物ラッパーでさえも弱みはあるし失敗もする。そんなアルバム「Life Is Good」の中でも自分の娘の育て方について悩む「Daughters」はなかなか刺さる一曲でした。"息子が誰とデートしても構わないが、娘ならドアの後ろで拳銃握って待つ思い"というリリックが笑えるし泣ける。PVもなかなか秀逸です。


■第5位
AEREA NEGROT [It's Lover, Love]
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DFAレーベルでも活躍するベネズエラの奇才の1stアルバムからのカット。パーカッシヴなディープハウスに妖艶な歌声が乗る中毒性の高いトライバル・チューン。異常にハマります。


■第6位
DUMP [NYC TONIGHT]
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今年の夏はいろんな場所でこの曲がかかってるのを聴きましたね。Yo La Tengoのジェイムス・マクニューのソロ・プロジェクトの久々のシングルはあのNYの変態G.G.Allinのカヴァーですが、これを完璧に別の曲のように洗練されたポップソングにアレンジしてて素晴らしかったです。坂本慎太郎のREMIXも秀逸。


■第7位
くるり [soma]
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僕が南相馬市にいた日に偶然にもくるりも同じ場所にいました。その後に出たこの相馬市について歌った「soma」には特別な思いを抱かずにはいられませんでしたね。七尾旅人の「圏内の歌」と共に非常に心に残る一曲。


■第8位
BRUCE SPRINGSTEEN [Death To My Hometown]
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アルバム[Wrecking Ball]も全曲素晴らしかったんですが、中でもこの曲がアルバムのハイライト。「一体この国はどうしてここまで破滅してしまったんだ」という簡潔なメッセージが簡潔な言葉で歌われます。アイリッシュ・トラッドの旋律を大きく取り入れた労働歌のような曲。今のボスは神掛かってますね。


■第9位
DAVID BYRNE & ST. VINCENT [Who]
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デイヴィッド・バーンとNYの才女アニー・クラークことセント・ヴィンセントのコラボレーション・アルバムからのカット。
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一筋縄では行かない奇妙さ全開でありながら、異常に耳に残るポップさ。そしてブラスを導入した変なアレンジの曲の上を堂々と歌い上げるデイヴィッド・バーン。凄過ぎる。


■第10位
チプルソ, PONY, DDS, 晋平太 [Devil's Tongue]
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DJ YUTAKAの超シンプルなビートにフリースタイル・キング達が揃い踏みの1曲。とにかくチプルソのぶっ飛び具合がもう異次元レベルです。もはや何を言ってるのか分からないくらいの超絶スキル。チプルソはこういう攻撃的な面と繊細でエモーショナルな面の2面性があるのが凄いです。


  
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# by Blacksmoker | 2012-12-31 23:20 | 2012年総括

2012年の12枚

2012年は楽しかったです。自分の好きなミュージシャンを自分の地元に呼んでライヴが出来たし、ピーター・バラカン師匠にも来てもらってイベントが出来ました。他にもいろんなミュージシャン達と友達になれたし、それがさらに来年にも大きく繋がっていきそうで楽しみです。実は来年の構想は出来ておりますが、それはまたの機会に。子供も2人目が生まれて賑やかになってきましたね。

聴いていた音楽に関しては、古いものを再発見する事が多かったです。60~70年代の音楽にはまだまだ僕の知らない素晴らしい音楽が眠っています。そして歌謡曲やポップ・ミュージックはもうほとんど聴かなくなりました。TVもほとんど観なくなったので全く疎くなってます。これからは無骨に自分の好きなモノを聴いていくのでしょう。

というわけですが、2012年に出た新譜の中でのベストアルバム発表。今年も12枚になりました。

<2012年の12枚>

■第1位
SUN KIL MOON [Among The Leaves]
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派手な装飾は一切なし。しかしこの説得力のある深い歌声が響きました。
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今までのアルバムの中で一番曲が明るく、何年経っても聴ける名盤。


■第2位
チプルソ [一人宇宙-起源FREESTYLE-]
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聴いた回数ではこのアルバムがダントツ1位。
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何度もライヴを観ましたが、初めて観たであろう人が泣く姿を何度も見ました。もはやラッパーという枠を越えてみんなに聴かれるべき男です。


■第3位
RUTHIE FOSTER [Let It Burn]
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テキサスのシンガーソングライターの新作。深い南部のゴスペル色を全面に出したディープなアルバム。カヴァー曲のアレンジも秀逸でした。
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大きく深い声で歌われるゴスペルに心が洗われる一枚。


■第4位
DEATH GRIPS [The Money Store]
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強烈な一撃でした。エクスペリメンタルなヒップホップの極北。ステファン・バーネットの凶悪ぶりが凄い。


■第5位
GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR [Allelujah! Don't Bend! Ascend!]
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カナダ・モントリオールの反体制/非商業主義を標榜する謎の9人組バンドの10年振りの新作。10年間の熱量が詰まったような重厚で激情の音の塊が圧巻。


■第6位
ANDY STOTT [Luxury Problems]
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マンチェスターの奇才による桃源郷のようなディープなエレクトロニック。


■第7位
MICHAEL KIWANUKA [Home Again]
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60年代かと錯覚するような音にビル・ウィザースを彷彿させる歌声。ノースロンドン出身のウガンダ人ソウルシンガーの1st。これでまだ24歳というのが衝撃。


■第8位
ゆーきゃん [あかるい部屋]
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京都在住のシンガーソングライター。これも70年代かと思うような幽玄なフォーク・ロックの傑作。


■第9位
MISJA FITZGERALD MICHEL [Time Of No Reply]
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フランス人ジャズ・ギタリストがギター1本でニック・ドレイクの曲をカヴァーしています。美しすぎて震えます。


■第10位
ALUK TODOLO [Occult Rock]
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フランスのブラッケンド・メタル/ノイズ/ドローンの2枚組新作。精神不安を促すような負のオーラを全開の悪夢のサイケデリック・ノイズ。初心者は死にます。


■第11位
CODY CHESNUTT [Landing On A Hundred]
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アトランタのソウルシンガーの10年振りの新作。マーヴィン・ゲイやカーティス・メイフィールドから受け継いだ伝統的ソウル・マナーが炸裂した文句なしの超強力傑作。社会派のコンシャスなメッセージも健在。


■第12位
ALABAMA SHAKES [Boys & Girls]
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アレサ・フランクリンを彷彿させるド迫力な女性シンガーがギター弾きながら暴れまくる強烈なサザン・ガレージロック・バンドの鮮烈なデビュー作。インパクト絶大。

   
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# by Blacksmoker | 2012-12-31 11:16 | 2012年総括

2013年1月19日(土) 中山うり 冬のワンマンライヴ決定!

さて私のライヴ企画、2013年初のライヴは遂に念願だったこの方に登場頂きます!

2006年のデビュー時の「月とラクダの夢を見た」を聴いた時の衝撃は今でも忘れません。ライヴも何度か足を運んでいますが、こんな素晴らしいアーティストに来て頂けるなんてほんと光栄です。

中山うり ワンマンライヴ in 大阪
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【オープニングアクト】ばきりノす http://www.bakirinosu.net/
【日時】2013年1月19日 (土) open 18:00/start 19:00
【会場】ばんまい (大阪府池田市鉢塚3丁目15-5A)
http://teshigotoya.org/index.html 電話:072-761-0064
【料金】前売り3,500円/当日4,000円(*ドリンク代別途500円要)
【チケットご予約・お問合せ】
①メールの場合
sort_habit_line@yahoo.co.jp
※件名に「中山うりライブ予約」と表記の上、本文にお名前、お電話番号、人数をご記入ください。返信をもって予約完了となります。やむを得ずキャンセルの場合、開催3日前までにご連絡下さい。
②電話の場合
072-761-0064(ばんまい)
※「中山うりライヴ予約」と伝えて頂き、お名前、お電話番号、人数をお伝え下さい。「ばんまいのおにぎりセット(味噌汁と一品付き)850円」をご用意出来ますので、ご入用の方はチケットとご一緒にご予約下さい。

【演奏メンバー】ギター:福澤和也 ベース:南勇介
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なんと2012年中には新作を発表予定!その新作を発表して初の大阪公演になります。新曲ももちろん披露してくれるでしょう。

そしてオープニングアクトには9月に新作「まほろば山の唄うたい」を発表したばかりの女性2人のアカペラユニット「ばきりノす」を迎えます。
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完売必至の公演ですので、お早目にご予約下さい!よろしくお願いします。
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# by Blacksmoker | 2012-09-19 22:18 | 告知