BRUTAL TRUTH [Evolution Through Revolution]


グラインドコアの神、再び降臨。

f0045842_021434.jpg2006年に再集結を果たし、翌2007年には「Extreme The Dojo Vol.17」で来日し壮絶なパフォーマンスでグラインドコア・ファンを捻じ伏せてくれたBrutal Truth。長く待たれていた新作が遂に登場です。

1997年の「Sounds Of The Animal Kingdom」以来、12年振りとなるこの新作。正直聴く前はこの12年ものブランクを克服出来るのか心配していましたが、こちらの心配など一撃で粉砕してしまう凄まじい出来です。完全に甘く見ていました・・・。
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タイトルは「Evolution Through Revolution」―「変革の後の進化」。これは紆余曲折を経てBrutal Truthが辿り着いた新たなる到達点。恐ろしいまでのパワーと、恐ろしいまでの怒りや憎悪のエネルギー、そしてちょっとだけのユーモアを凝縮したこのサウンドはヘヴィさを標榜する凡百のバンドを軽く蹴散らしてくれるでしょう。とにかく究極に壮絶な作品です。
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今回の新作は、グラインドコアの金字塔とも言える「Sounds Of The Animal Kingdom」(そういえば2004年に芥川賞を受賞したモブノリオ「介護入門」の中に、大音量で”Brutal Truth”の”Sounds of the Animal Kigdom”を22曲目まで聴かせてやろうという一節が出てきますね。ちなみに24曲目の方がヤバイです!!)のRAWで荒々しいパワーと、コリン・リチャードソンのプロデュースした「Need To Control」でのキレのあるメタルの整合感の両方を融合させたような新たなる次元に突入しています。

1曲目Sugar Daddyから、もう即死。アドレナリンが出まくって、全身の血が沸騰する程ヤバイ事になっています。

何よりも凄いのはリッチ・ホークのドラム!
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前回紹介したAgoraphobic Nosebleedは「人間の限界を超えた速さのドラム」を表現するためにドラムマシンを導入していますが、はっきり言ってAgoraphobic Nosebleedのドラムより速いです!Agoraphobic Nosebleedは一聴すると機械とは思えないドラムに驚愕しますが、それとは逆にこのリッチ・ホークのドラムは一聴すると人間技なんて全く信じられないです。速すぎます。どうやったらあんな細い体からこんな人間技を超えたドラムが叩けるんでしょうか?リッチ・ホークBrutal Truth以外にやっているTotal Fucking Destructionでもそれはそれは凄絶極まりないドラミングが聴けますが、やはり本業Brutal Truthでは気合いの入り方が違います。そして、やはりBrutal Truthにはこの男のドラムしかありませんね。ちなみに今作のマスタリングを担当しているのが、前述のAgoraphobic Nosebleedの頭脳スコット・ハル。彼はリッチ・ホークのこのドラムを聴いてさぞ悔しかったに違いない。

ヴォーカルのケヴィン・シャープ(下写真)は以前よりも低い声になっていますが、咆哮のキレ具合は相変わらず尋常ではないです。
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全20曲。ほとんどの曲が1~2分の超濃縮型激烈グラインドコアの嵐(ただその中には、わずか5秒で終了するGet A Therapist…Sare The WorldというNapalm Deathへのオマージュみたいな曲があったり、Melvinsのようなミドル・テンポのスラッジのような曲があったりもしますが)。全て聴き終える頃にはグッタリです。
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これはまさしく「グラインドコアの神による、グラインドコア・ファンの為の、グレイト過ぎるグラインドコア・アルバム」です。一家に一枚のマスト盤。

ちなみにファン以外は絶対に手を出さない方が良いでしょう。
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by Blacksmoker | 2009-07-13 00:07 | 極北
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