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OPETH [Ghost Reveries]

こりゃたまげた!こんな凄いバンドがいたとは!

OPETH [Ghost Reveries]_f0045842_0303432.jpgスウェーデン出身のプログレッシヴ・デス・メタルバンド、オーペスの通産8枚目のアルバム「ゴースト・レヴァリーズ」

オーペスの名前は聞いたことあったが音は聴いた事はありませんでした。この新作をたまたまレコード屋で見つけ試しに買ってみたわけですが帰りの車の中で聴いてビビリました。その後すぐ旧作も全部揃えました。

まあ最初で「デス・メタル」と書いた時点で半数以上の人がこの先を読むのをリタイヤしていると思うが、オーペスはもはや狭義のデス・メタルなんか超越してます。

PINK FLOYDCAMELKING CRIMSONら70年代プログレッシブ・ロックの映像を喚起させる幻想的な音、TOOLの得体の知れない不気味さ、SEPULTURAのトライバル感、VADERの残虐さ、NILEのオリエンタルなメロディ、TYPE O NEGATIVEの耽美さ、MESHUGGAHのプレイヤビリティ、初期FLEETWOOD MACのブルージーさ、北欧的な透明感、宗教的荘厳さなどを備え、さらに誰とも似ていない完全なオリジナリティを獲得しているサウンドは圧倒的です。
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デス・メタル特有の「グォー!」というヴォーカルもありますが、普通の声で歌う率の方が高いのも特徴。これがめちゃくちゃブルージーで透明感のある素晴らしい声で感動します(って油断してたらまたゴォーってカンジになりますが。ちなみにデス声の迫力はMORBID ANGELのデヴィッド・ヴィンセントとタメを張るくらい凄いです)。プログレッシヴなだけあって長尺の曲も多く最初から10分、10分、8分というように大作が続きます。しかし次々目まぐるしく変わる曲調が全く時間を感じさせない。今作から新加入したSPIRITAL BEGGARDSのキーボード奏者によるクラシック・ロックを彷彿させるプレイもドラマティックさに磨きをかけている。それに加えてTOOLの影響がかなり見られます。リフ・ワークなんかそれっぽいトコロが随所にありますね。

プログレッシブ・デス・メタル」という枠に囚われず、普通のロック・アルバムとして評価されたとしても、そうとう高い評価を受けるアルバムでしょう。ちなみに以前のアルバムも全部聴いてみたんですが全くのハズレなし!ここまで完成度の高いバンドも珍しいですよホント。前作ではアコースティック・アルバムとかリリースしてますからね。デス声ゼロで。デス・メタル・バンドがアコースティックですよ!ただモンじゃないです。
by Blacksmoker | 2006-03-17 01:06 | METAL
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