ULTIMATE MC BATTLE 2010 大阪予選 @Fanj Twice 4/28(土) 2010



世代交代の波到来!
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さあ、今年もやってきましたULTIMATE MC BATTLE大阪予選!私も初めて観に行ってからとうとう5年を迎えましたね。今回は私Blacksmokerはベスト16から決勝戦まで審査員をやってきました!

2009年の大阪予選の模様はコチラ。 
2008年の全国大会決勝の模様はコチラ。 
2008年の大阪予選の模様はコチラ。 
2007年の大阪予選の模様はコチラ。 
2006年の大阪予選の模様はコチラ。 


今年の大阪予選を見て、もはやMCバトルは新しく若いMC達の登場で完全に次なるステージにもの凄い勢いで移行している事を実感しましたね。
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最近のMCバトル・シーンは関西を見渡してみても、コペルR指定ふぁんくあきらめんTakaseちゃくらメンソールKZなど若い世代(10代後半から20代前半)の実力派MC達が続々と台頭しており、Coe-La-Canth(シーラカンス)勢や韻踏合組合勢が席巻した数年前とはもはや様変わりしている。
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しかし、かと言ってもはや「ベテラン」と分類されるであろうCoe-La-Canth勢(と言っても彼らもまだ20代中盤ですが)や韻踏合組合勢のレベルが下がったと言ってるわけではなく、その彼らもしっかり活躍しているし、更にはおそらく関西では最年長のMCであろう大超、キワモノから純粋にスキルで勝負してきたおこじょなどの健闘し、若いMCとベテランMCがバランス良く群雄割拠しているという非常に面白い状況になっている。

ただ今年の大阪予選は、若い世代がベテラン世代を凌駕した瞬間でしたね。その最大の目玉は何と言っても今回の大阪予選で優勝を果たしたR指定。若干18歳!昨年、Eroneを倒して「ENTER」の年間チャンピオンに輝いたこのR指定(当時はまだ受験生)は、全てを圧倒していました。見た目はラッパーとは到底思えない格好のR指定(最近はこういう普段着のラッパーが増えましたね)。

とにかく言葉が速い!速すぎる!弾丸のように詰め込まれた言葉を高速ライミングに乗せて畳み掛けるR指定のスキルはもう一回戦から異彩を放っていましたね。一回戦のバトルからもう会場が「おぉー!」ってなってましたからね。さらには相手のフローまでも余裕で自分のモノにしてしまう適用能力の高さは、会場を沸かせるには十分すぎる。この男のフリースタイルだけでもの凄い盛り上がりを見せるのです。その最もたるものが「大超 vs. R指定」のバトル。[下写真]
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もう無骨で男臭いオールドスクール路線を極めた大超に対して、その大超のフローを即興で完全に模倣してみせ、たたみ返したR指定の圧倒的にテクニカルなスキルの高さは今回の大阪予選のハイライトであったことに異論を唱えるものはいないでしょう。審査員席から見ていても鳥肌が立ちましたよ。

それに対するベテラン勢。そのベテラン格の筆頭であるHidaddyは今回は完全に精細を欠いていた。もしくは若い才能に圧倒されたかのどちらかだ。[下写真右]
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今年の初めに喋ったときに「引退宣言を撤退して今年のUMBは出る!今年こそ優勝を大阪が取らなあかん」と意気込んでいたにもかかわらず、1回戦から延長戦までもつれこむ苦戦ぶり。「おいおい大丈夫か!?」と不安になったのもつかの間、結局続く2回戦であっさりとルードに完敗。あらら…。

さらに昨年は大阪予選を制し、全国大会で鎮座ドープネスと熾烈なバトルを繰り広げたEroneの方でさえ、ベスト16でふぁんくに敗れ去っていきました。[下写真](ちなみにその前に行われた「ふぁんく vs. あきらめん」という実力派対決は最後あきらめんが噛んでしまって非常に残念な負け方をしてました。)
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あとBlacksmokerのリスペクトする大超[下写真]ですが、今回もベスト8の準々決勝まで勝ち残りましたが、R指定という強敵の前にここで残念ながら敗退。
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毎年最年長MCとして奮闘する大超ですが、やはり冷静に考えるとあのスタイルで勝ち残るのはベスト8くらいが限界かもしれませんね。でも個人的には大好きな大超なので、あのスタイルを極めきって、いつの日か貫禄で若いMC達を圧倒して優勝してくれる日が来ることを願ってます(ところで2009年中に出すって言ってた「大超デモ・トラックス Vol.3」早く出してくれ!ってかアルバム出してよ)。

決勝は「吉田のブービー vs. R指定」。
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毎年毎年、この大阪予選でも善戦するCoe-La-Canth吉田のブービー。彼も高いスキルの持ち主なので、「もしかすると?」と思いましたがやはり今回は相手が悪かった。実は最後のバースまで試合の行方は分からなかったが、最終ヴァースで完璧に客を沸かせたR指定が上回ってましたね。かくしてR指定ENTER優勝に続いて、UMB大阪の優勝までもさらっていきました。
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ベテランの奮闘と、若い才能の台頭で鋭い牙を持ったタレント性のあるMC達が群雄割拠する今年のUMB大阪予選。その中を頭一つ抜きん出たスキルとエンターテインメント性で制覇したR指定。ギャングスタでもオタクでもない普段着のラッパー。ゆえにそのスタイルはあらゆる局面に対して柔軟だ。なおかつ超高度なスキルは間違いなく今年のUMB全国大会決勝の目玉になることは間違いないでしょう。今年、大阪に初の優勝をもたらす男はこのR指定かもしれないです。


 
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by Blacksmoker | 2010-06-29 21:25 | ライブレポート
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