STRUGGLE FOR PRIDE [You Bark We Bite]

f0045842_1151038.jpg公式な音源はほとんど存在しないにもかかわらず、そのライブ・パフォーマンスの壮絶さが既に伝説となっている日本が誇るノイズコア・バンド、ストラグル・フォー・プライドが遂に初の1stアルバム「You Bark We Bite」をリリースしました。

今までこのバンドはハードコア・バンドでありながらHIP HOPのイベントに名を連ねていたりと様々なジャンルのイベントなどに参加し(ECDとも交流あり)、そこで神がかった凄まじいライブを行い、どんなジャンルのイベントでも必ずモッシュ・ピットを生み出してきました。ライブハウスよりもクラブでライブする事も多く、日本の多様化するアンダーグラウンド・シーンの中心を担う存在になってきたわけです。
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私も過去2回ストラグル・フォー・プライドのライブを体験しましたが、それはもう凄すぎて凄すぎて言葉にならないほど強烈でした。しかもいつもたった15分くらいで終わるのです!

10年以上も前の話ですが、BIOHAZARDのライブに行った時、「お前らステージに上がって来い!」というメンバーの檄に応えて50人以上のモッシャー達がステージへ大挙押し寄せ、それを阻止する為にステージに送りこまれたセキュリティ(パンクラスのレスラーでした)との肉弾戦になり、俺もステージの上からそのレスラーに持ち上げられフロアに投げ飛ばされたり、フロアはフロアでもう頭より足の数の方が多いというような壮絶なライブを経験したことがあるのですが、このストラグル・フォー・プライドのライブは当時私が経験したあの感覚を呼び起こしてくれましたね。

ハーシュ・ノイズとブラスト・ビートの海の中をボーカルの今里が拳を突き上げ絶叫する(ちなみに他のメンバーは名前すら公表されていない)。そこには理性なんてものは存在しないくらいのブチきれっぷり。しかもこの人、マイクを持っていてもほとんどマイクを使わずに天に向かって絶叫していて手が付けられないのです。ステージからフロアに降りていって客と一緒に叫び倒す血管切れそうなくらいの凄まじいライブは人生で一回は体験してみても損はない。確実に人生観が変わります
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さてこの待望の1stアルバムですが何だか良く分からないゲスト陣に驚きます。まずオープニングから何とカヒミ・カリィの手紙の朗読から始まるという不気味さ!そしてその朗読が終わりノイズまみれになったところに新宿拡声器集団MSC麻暴の凶暴なラップが乗ってくる。支離滅裂のようだが、この意外ともいえる人選にも全く違和感なく調和しているのが凄い。彼らが多様化された日本のアンダーグラウンド・シーンのど真ん中で活動してきた証だ。そのあとは物凄いノイズ地獄でボーカルの今里の絶叫も全く何を言ってるのか分かりません。そしてストラグル・フォー・プライドと並ぶ日本のアンダーグラウンド・シーンのもう一つの雄アブラハム・クロスをfeat.した曲もあり、とにかく凄まじい (ミックスはこれまたアンダーグラウンドの奇才イリシット・ツボイ氏が担当) !!決して万人にはオススメしませんが、ハードコアの極北といっていいこのサウンドは一度(一瞬でも)耳にして欲しいです。
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それともうひとつ。このアルバムと同時に彼らの映像作品「Struggle For VHS」(下写真)もリリースされています。やはりライブの壮絶さを確認するには映像を観てもらうのが一番早い。これは宇川直宏とのコラボレーション作品でVHSのみでリリースされていた2004年のライブ映像をDVD化したものです。それにともなって2005年千葉県君津市の廃墟ビルで行われたイベント「Raw Life」で、今やもう伝説と化しているストラグルのライブを捉えた映像も収録されています。音も映像も荒れまくった酷いモンなんですが、もうとんでもない凄さです。伝説といわれたあのステージでどんなことが起こっていたかを確かめてください。昔リリースされたCONVERGEのDVDでもそのライブの壮絶さに唖然としましたが、それを凌ぐ壮絶さ。
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実は音源よりもこの映像の方がオススメ。理屈抜きでヤバいです。このヤバさを体感して欲しい!
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by Blacksmoker | 2006-06-03 01:45 | 極北
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