映画「Get Rich Or Die Tryin’」

ギャングスタ・ラップの時間だぜ!

f0045842_10301199.jpg50セントが初めて主演したギャングスタ・ムーヴィー「ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン」。50セントが映画初主演というだけでBなヘッズはマストですが、普通の人でももう余計な事は何も考えずに観に行けるギャングスタ・ムーヴィーです!エミネムの「8マイル」のように、50セントが自分の半生を映画化したものだ。もちろん映画なのでフィクションも多々あるだろうが、大筋ではこのギャングスタの人生をしっかり描いている。実際に9発の銃弾を喰らっても生きていた50セント。そのシーンもちゃんと登場します。監督が何とジム・シェリダン。「マイ・レフト・フット」とか「父の祈りを」とかあの重厚で素晴らしい作品を監督した人で、50セントとどう繋がりがあるのか全く分かりませんが、こんな人が監督とは意外だ。

さて、内容はもちろん典型的なギャングスタもの!スラムで育ったマーカス少年(50セント)が、母親が殺され、ドラッグf0045842_10313533.jpgディーラーに身を落とし、刑務所に入れられ、ラッパーに目覚め、銃で撃たれ瀕死の重症を負い、そこから復活するという何のひねりもないギャングスタ・ムーヴィーです。そこに幼い頃からの憧れの女性とのロマンスを入れ実に分かりやすい内容になっています。

ストーリーはともかくとして、面白いシーンがふんだんにあります。なぜ50セントがあんな独特なラップなのかも分かるし、9発の銃弾を喰らったシーンもなかなか壮絶。顔面を撃たれるとこなんて強烈だし、当時の社会問題となったクラックが生成されるシーンもあって興味深い。細かい音楽ネタも豊富で50セントの家にマリファナ魔人リック・ジェイムスの切り抜きが何年も張ってあるのが笑えるし(大きくなったマーカス少年の部屋にはGANG STARRのポスターが張ってある)、幼い頃のマーカス少年がラップをするのがブギ・ダウン・プロダクションの「South Bronx」だったり、KRSワンをネタにした会話もあるし、たしかエミネムも一瞬出てたような気も・・・。

f0045842_10345478.jpgとくに50セントのラップがどれだけ過激で危ないのかがしっかり分かります。昨年の2ndアルバム「The Massacre」に入ってる「Piggy Bank」もファット・ジョーやジェイダキッスやDMXを実名入りでディスしまくってて話題になりましたが、映画でも命の危険に晒されても危ないラップを披露するシーンもありました。おまけに自分だけでなく家族や仲間も命の危険に晒されるので周りも迷惑極まりないでしょうね。それでも信念を貫いて突き進む根性が凄いです。

最後に、この映画の中でエロネタのラップをしているマーカス少年に母親が「女性はちゃんと扱いなさい!」ときつく叱るシーンがあって、そういう考えも盛り込まれているのかと思いきや、マーカスの恋人となる女性が当初ギャングスタやラッパーを気嫌いしていたくせにクラブでは思いっきりビッチな格好してたり(下写真)、銃撃を受けて自宅静養中のマーカスに「こんな生活耐えられない!」と言い出してギャングスタ・ラッパーに戻るようにけしかけたりと良く分からない描かれ方でした。まあギャングスタだし関係ないか・・・。
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f0045842_10473265.jpg最近はモブ・ディープM.O.P.も加入し巨大化するG-UNITですが、トニー・イェイヨーのアルバムもセールス的にはイマイチで、ザ・ゲームとの内紛もあったり、オリヴィアのアルバム・リリースも一向に目処が立っていない状況。焦った50が自身の新作をリリースしようとしてボスのエミネムに怒られたりとあまり良い話を聞かないのが気になります。新作をリリースしたばかりのモブ・ディープも大ヒットするカンジもなさそうだし・・・。早くも正念場に立たされているとの見方もあるが、もう一度体勢を立て直してチャートを賑わして欲しいですね。

ちなみに50セントは1975年生まれの30歳。俺と同い年じゃん!すげぇーな。
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by Blacksmoker | 2006-06-23 00:15 | 映画
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