2016年の12枚。

今年の個人的ハイライトはピーター・バラカンさんに私のラジオ番組にゲストで出ていただき対談したことですかね。ラジオをやることも、しかもピーターさんと対談することも5年前の自分には想像できなかったです。来年もいろいろやっていきますので、よろしくお願いします。

さて音楽の方ですが、アナログ派なのでもうサプライズ・リリースとか全然ついていけません。なのでUSのメインストリームは全く疎くなってしまいましたが、気が付くとなんとサウンドやファッションが80'sに席巻されていることか! でも今年はアメリカーナ/フォーク周辺のアルバムも傑作連発でこっちは嬉しい悲鳴。あとミュージシャン同士のコラボアルバムも異常に多かったな。ということで今年は12枚。なぜか西アフリカの音楽が3枚も。今年も全てアナログ盤での評価です!



<2016年の12枚>

■第1位
Lambchop [FLOTUS]

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ナッシュビルのオルタナ・カントリーバンドの4年振りの新作。驚きの変貌。事前に「70年代の電子音楽に影響を受けた」と聞いていて恐る恐る聴いたら、控えめなアナログシンセの音に、これまた控えめなボーカル・エフェクターと"あくまで控えめに"変わってて、コレが妙にクセになるサウンドで堂々の一位獲得。
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抽象的なメロディも秀逸な美しいアルバムです。でもおそらく次作はまた元に戻ってると思います。
ちなみにアナログ盤は低音が凄くて、iPhoneのmp3を車で聴いたら全然違ってて驚きました。



■第2位
The Body [No One Deserves Happiness]
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ポートランドの激重ノイズ・スラッジデュオ。今年はFull of Hellとのスプリットアルバムも超強力でしたが、この単独名義の新作は今までの作品以上に怨念が籠ってる。デュオというフレキシブルさを最大限に活かしてアヴァンギャルドなノイズ、電子音楽、女性コーラスも融合したとてつもない作品。
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2015年の来日で初めて観て衝撃だった血管ブチ切れたヴォーカルが可愛く思えてきます。


■第3位
Open Mike Eagle + Paul White [Hella Personal Film Festival]
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個人的に大注目のシカゴのラッパーOpen Mike Eagleが、イギリス人トラックメイカーPaul Whiteと組んだデュオ作。
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今年はDanny Brownのアルバムをプロデュースして先鋭的なトラックを提供していたPaul Whiteが、このアルバムでは非常に多彩でオルタナティヴ感満載のトラックで楽しませてくれます。
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そしてOpen Mike Eagleのメロディアスなラップ/フローが見事に融合。傑作!



■第4位
Goat [Requiem]
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スウェーデンの多国籍トライバル・サイケデリック・バンドの3作目。サイケデリックと言ってもこちらはアフリカン・サイケデリック。
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砂漠のブルーズ直系のギターやマリンバなどの民族楽器を使ったトランス効果抜群のサウンド。


■第5位
Sam Beam & Jessica Hoop [Love Letter for Fire]

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Iron & Wineのサム・ビームが、カリフォルニアのSSWのジェスカ・フープを迎えたデュオ・アルバム。
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サム・ビームの低いディープな声を中和するようなジェスカの澄んだ声が相乗効果を生んで出来たとても美しい作品。



■第6位
Aly Keïta / Jan Galega Brönnimann / Lucas Niggli [Kalo Yele]
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西アフリカの民族楽器バラフォン奏者アリー・ケイタ +サックスとドラマーのトリオ作。どこか郷愁的すらあるバラフォンの響きと安定感のあるサックスのアンサンブルが新鮮。ジャズも細分化されいろんなジャズがありますが、民族楽器をメインにしたジャズにはリズムの面や楽器のアンサンブルなどまだまだ可能性がある。


■第7位
Ryley Walker [Golden Sings That Have Been Sung]
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シカゴのギタリスト/シンガーの3作目。前作から初めて披露したヴォーカルも、今作はさらにその歌声にも深みが出てきて、楽曲の完成度もむちゃくちゃ高い。アコースティック・ギターの響きも素晴らしい。



■第8位
Mark Ernestus’ Ndaga Rhythm Force [Yermande]
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ベルリン・ミニマル・ダブテクノの総本山Basic Channelのマーク・エルネストゥスが、セネガルの伝統音楽のミュージシャンと作ったディープなアフリカン・ミニマルダブ。伝統と未来の融合した衝撃的なポリリズミックなリズムの嵐。


■第9位
Bob Weir [Blue Mountain]
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ボブ・ウィア超久々のソロ。若手SSWジョシュ・リッターが作詞作曲し、The Nationalのメンバーが参加したアメリカーナ路線の素晴らしいアルバム。ボビーの声に痺れました。


■第10位
Steve Mason [Meet The Humans]
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元Beta Bandのフロントマンのソロ3作目。今やポップ・マエストロのようなメロディセンスの高品質ロックアルバムを作る人になっていますが、今作も超素晴らしい完成度。もはやPeter GabrielやPhil Collinsにも匹敵する男。


■第11位
William Tyler [Modern Country]
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ナッシュビルのフィンガー・ピッキング・ギタリスト(元Lambchopのメンバー)の3作目。John Faheyの遺伝子を受け継ぎながらも、それに捉われない実に芳醇で映像的なインストゥルメンタル・ギターアルバム。


■第12位
Lucinda Williams [The Ghosts of Highway 20]
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ルシンダ・ウィリアムズの13作目。良い感じの枯れ具合と力強さの両方を兼ね備えた彼女の声のバックで、ビル・フリゼールとグレッグ・リースという私が好きな2人の鬼才ギタリストの奥行きのあるサウンドが素晴らしい。


■次点
[Day Of The Dead] (10LP BOX)
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エイズ撲滅を目指す非営利団体Red Hot Organizatinの企画する超豪華メンツによるGrateful Deadのカヴァーアルバム全59曲。プロデュースはThe Nationalのデスナー兄弟。彼らは大半の曲に演奏でも関わっているので、バラバラのようでいて実は統一感のある出来になっています。
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アナログ盤は入魂のカラーヴァイナル10枚組。絶対にアナログ盤をお薦めです。
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by Blacksmoker | 2016-12-30 19:37 | 2016年総括
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