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特別対談:「Favorites International」を訪ねて。

さて今回、特別企画としてディストリビューション会社「Favorites International」にお邪魔して来ました。この「Favorites International」では「未体験JAZZ」というジャズ専門のCD販売とダウンロードのサイトを運営しています。
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そこで「Favorites International」のCEOであり、マイメンでもある仲田敬之氏に「未体験JAZZ」の話を色々と聞いて参りました。「未体験JAZZ」のイチオシのアーティストや今後の展開などについて語ってくれておりますので対談形式でご紹介しましょう!<INTERVIEWERBlacksmoker
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Blacksmoker:さて今回は「未体験JAZZ」の仲田氏に来て頂いております。調子はどうですか?

仲田氏:ボチボチやね。まだまだこれからなところが多いな。色々苦労してるよ。

そういや、この前のニコラ・コンテはヤバかったな。

あれはかなり良かった。特にファブリツィオが素晴らしかった。

ところで一番聞きたかった事なんだけど、なぜ「ジャズ」のディストリビューションをやるようになったの?そもそも数年前までは俺と「レゲエ馬鹿道場」を開校してたのに。

ん~(笑)。まあレゲエを聴かなくなったって訳でもないんだけど、「レゲエ馬鹿道場」をやりだして結構みんながレゲエを聴いてき出してきたので、もういいかな?と思って。

なんじゃそりゃ(笑)。

でも、もともとベーシストなんでいろいろとジャズは好きだったんでね。

では本題に入るけど「未体験JAZZ」のコンセプトを教えて下さい。

ずばりジャズとはカッコイイ音楽なんだ、モテるんだという事を布教する事。

それは超重要だな。

あと、モテないジャズメンの救済です。聴かれずに埋もれているジャズメン達に手を貸したいと思って「未体験JAZZ」を立ち上げたので、埃に埋もれてしまったジャズメンの捜索活動が主です。リハビリすると元気に羽ばたけそうなジャズメンの更生活動にも力を入れてゆきます。

なかなか地道な活動だよな。あと「未体験JAZZ」ではポーランドのジャズをかなり推しているんだけど、これはなぜ?

以前にネットでいろいろ検索していたら、「東欧圏のジャズ・シーンがヤバい」という事を知ったんだよ。で、実際に自分でも調べて聴いてみたらほんとにヤバかった。

そういやイタリアやドイツや北欧のジャズは有名だけど、東欧圏は確かに未開拓ではあるな。ポーランドのジャズは他とはどう違うの?

まずポーランドという国は社会主義体制の共産国だったんだよね。で、適正音楽がジャズだったわけ。だからアンダーグラウンドでは非常にジャズメンが成長してるんだ。そしてもうひとつ。ポーランドはクラシック音楽の発祥の地なんだ。だからクラシックを小さい頃から勉強している非常に音楽的に発達したジャズが多いんだね。

なるほどねぇ。じゃあ同じような環境のロシアのジャズ・シーンとかも凄いかもな。

確かにそうだ。でもヨーロッパのジャズの方がメロディが綺麗なのも特徴だね。

さて今回は「未体験JAZZ」のオススメの1枚を持って来てもらいました。

特別対談:「Favorites International」を訪ねて。_f0045842_23211329.jpgこれはポーランドではかなり有名なサックス奏者、ヴォイチェフ・スタロニェヴィッチ「Hand-Made」(右写真)というアルバム。サックス、ギター、ベース、ドラム、アコーディオンによるカルテットでの2002年録音。これはマジでイチオシだね。素晴らしいアルバムです。



一言でジャズと言っても、いろいろあるよね。具体的にはどんなジャズなの?俺の中でジャズと言えばエリック・ドルフィーの「Out To Lunch」のあの音なんだけど。

Out To Lunch」は文系だよね!理屈っぽい学生が小難しい顔して聴いているような。

確かにそう言われると否定は出来ないが…。

でも、ああいうジャズとは少し違うな。「普通のジャズ」の感覚特別対談:「Favorites International」を訪ねて。_f0045842_23375562.jpgで聴くと少し違和感があるかもしれない。どちらかというと「ジャズ・ロック」に近いかも。このヴォイチェフ・スタロニェヴィッチは1995年にポーランドのポローニア・レーベルからピアニストのアンジェイ・ヤゴヂンスキと一緒にアルバム「Quiet City」をリリースしているんだ。このアンジェイ・ヤゴヂンスキって人はポーランドでは最高峰のピアニストと言われていて、2004年に「澤野工房」から出たアルバムも日本でかなり売れたんだ。そういう凄い人達なんだよね。



澤野工房」はマジでヤバいジャズを発掘してくるからな。何となくヴォイチェフ・スタロニェヴィッチの凄さも伝わってくる。あとカルテットにアコーディオン奏者がいるのが珍しいな。あまりジャズにアコーディオンってないよね?

そうそう。あまりジャズでアコーディオンのソロとか聴かないでしょ?でもこのアルバム聴いたらアコーディオンのイメージ変わるよ、確実に。このアコーディオン奏者のツェザルィ・パチョレクの演奏は神掛かってるね。独特な演奏に言葉を失うぞ。カントリーやブルーグラスにはアコーディオンのソロはあるかもしれないけどな。

それとは全然違うでしょ。

あとギターの人も凄い人で、ポーランドの最高の音楽賞「フレデリック賞」の2003年のノミネートされたこともあるしね。とにかく名盤だ。
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ちなみにこの盤は「未体験JAZZ」のエクスクルーシヴ?

そうエクスクルーシヴ!ここでしか買えない。

マチガイナイですな。

マチガイナイね。でもほんと素晴らしい名盤だから是非買って欲しいです。

じゃあ最後に「未体験JAZZ」の今後の展開を教えて下さい。

まずはダウンロード。欧米では主流だからね。今準備中で9月中旬からスタート開始します!楽しみにしといてください。1曲200円でダウンロード出来るんで。最近アメリカとカナダでiTunes Music Storeのダウンロードでかなり売れたアンディ・シェパードという人と独占契約結んだばかりなのでこの人もチェックして下さい。カナダ人のアコースティック・ギター奏者です。同姓同名のイギリス人ジャズマンもいるので間違わないでくれ。あと半年に一回くらいのペースでフリーペーパーを出したいと思ってる。ジャズのクラブやライブハウスに置きたいね。

なかなか頼もしいね。是非今後の展開に期待します。次回もオススメ盤を紹介して下さい。今日はありがとう。


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というわけで、「Favorites International」CEO仲田敬之氏に話を伺いました。今回はこのポーランド・ジャズの名盤、ヴォイチェフ・スタロニェヴィッチHand-Made」を紹介させてもらいました。もう一度言っておきますが「未体験JAZZ」エクスクルーシヴです!是非ゲットして下さい!次回もまた定期的に「未体験JAZZ」からオススメ盤を紹介してもらいますので是非お楽しみに!

追伸:
そして来週から「未体験JAZZ」ではポーランド特集をやるそうです!チェックして下さい!
by Blacksmoker | 2006-09-10 00:01 | JAZZ
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