いっぱい書きすぎると先達みたいに途中で息切れするので短くいこう。
2005年に出たライブ・アルバムでは文句なしの素晴らしさだった
ウィルコ の
「Kicking Television: Live in Chicago」。 2004年シカゴで行われた2日間のショウを収録したライブ盤です。
UNCLE TUPELOというカントリー・ロック・バンドの解散後に残ったメンバーが集まって出来たこのバンドも、徐々にVo.のジェフ・トゥイーディを中心としたソロ・プロジェクトのようなバンドに変貌を遂げてきて、ここ最近はどんどん実験的な方向へシフトしてきてます(近作では
ジム・オルークも関わってる)。それと同時に今のロック・バンドの中でも最も面白いバンドになってきています。
カントリー・ロックが好きなら
「Being There」、実験的なロックが好きなら
「Yankee Hotel Foxtrot」 がお薦めですが、このライブ盤は両者のファンを納得させ、尚且つ新たなファン層を獲得するであろう作品です。音が生々しく凄い臨場感!特に新加入のギタリスト、ネルス・クライン(ジャズ畑出身らしい)がヤバい音を聴かせてくれています。近作中心のセットですが、特に前2作の曲のメロディの良さが際立ってます。2日間のショウのベスト・テイクを集めて編集を施したそうですが、いつもなら「何手加えてんだ!」って思うのですが、こんなに素晴らしいなら
全然編集してもらっても構わないですね。