JURASSIC 5 @心斎橋クラブクアトロ 2/22(木) 2007

解散のウワサ出てるよ~。
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カット・ケミストが抜けたジュラシック5に何やら不穏なウワサが立ってますが、昨年リリースした「Feedback」を引っさげての3年振りの来日公演はそんなウワサなんて微塵も感じさせないグレイトなパーティ・ショー!!

f0045842_19541842.jpg日本のキング・オブ・ステージはライムスターだが、間違いなくアメリカのキング・オブ・ステージはこのジュラシック5です。ジュラシック5のライブはカット・ケミストDJヌー・マーク(右写真)という2人のDJがエンターテインメントに徹しきったターンテーブルさばきを見せてくれるのが恒例だが、今回のステージはもちろんカット・ケミスト不在。しかし、そんなステージに対する不安もDJヌー・マークの活躍により何の遜色もありませんでしたね。(しかし、今回のライブでのヌー・マークはめちゃくちゃ忙しそうでした)。

そして4MCの相変わらずのタイトでスキルフルなラップがもう最強。めちゃくちゃファストなラップでも全員がユニゾンでライムする高度なスキルにはもう圧倒ですよ。Public EnemyParty For Your Right To FightチャックDフレイヴァ・フレイヴの2人が見せたあのまったく同じフレーズを2人のMCが同時にラップするという芸当を、ジュラシック5の面々は4MCで何なくやってのけます。
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集団ラップにありがちな全員がサビのメロディをガナるというような勢い一発のスタイルではなく、緻密に計算された声の合わせ方には驚嘆しましたね。全員で声を合わせるときは各人が一回り小さな声でユニゾンするので音が割れないんです。その4MCのユニゾンのカタルシスはハンパないですね。そして高度でありながらも、メンバー全員フレンドリーだし、全く敷居が低い、誰でも気軽に楽しめる極上のエンターテインメントなパーティ・ラップ・ショー。こんな凄い事が出来るのはヒップホップ界広しと言えどもジュラシック5くらいなものです。

そしてその4MCの中心にいるのが身長2m近くあるラッパー、チャーリー・ツナ(下写真)。
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個人的にヒップホップ界で最も好きなラッパーです。魅力はやはり超低音バリトン・ヴォイス。声のカッコいいラッパーというのは昔からラキムビッグ・ダディ・ケインクール・G・ラップの3人と決まっていますが、チャーリー・ツナの声はその偉大なレジェンドと並ぶヤバさを持っています。超早口なフローからミドル・テンポでメロディアスなラップまで何なく乗りこなします。ステージ・アクションもいちいちカッコイイんです。ほんとに素晴らしいラッパーですよ。しかし、そのツナもやはりジュラシック5という4MCの集団という中でこそ余計に映えるのかもしれませんね。

その他のMCもなかなかイイ味を出しています。ツナの長身とは対照的に150cmくらいしかない小柄なドレッドMCアキールの甲高い声がツナのバリトン・ヴィイスと混ざって良い形を作っています。アキールはその明るいキャラが非常に人気で黄色い声援を受けていましたね。無口で無骨なザキール、目立たないが随所で光るマーク7など各人のステージ上での役割がはっきりしています。
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披露した曲は今までのジュラシック5の歴史の総決算。まさしくグレイテスト・ヒッツ。新作「Feedback」の曲はほぼ全部披露して(End Up Like Thisをやらなかったのが残念!)、以前の作品からもシングル曲はほぼ網羅。当時は衝撃だった懐かしのデビューEPからJayouConcrete Schoolyardなどの超クラシックもばっちりドロップ!4MCの掛け合いも更に磨きがかかって、神々しさすら感じます。新作からのGotta UnderstandでのDJヌー・マークと4MCの息のピッタリさには客から大歓声が起きました。

そして恒例のDJタイムでは、ヌー・マークがポータブルのアナログ・レコード・プレイヤーやオモチャのサンプラーを駆使した楽しさ満載のプレー。DJとはかくあるべきと思わせるエンターテインメント・タイムでした。

終盤には最新ヒット曲Work It Outデイヴ・マシューズのコーラス部分は4MCのコーラスでカヴァー)を配置し、その後フリースタイル・タイムがあり、ヌー・マークの用意したビート(ピート・ロック作のゴーストフェイス・キラーBe Easyなど)で、4MCがそれぞれフリースタイルを披露したりとまったくダレる事のない構成力も見事。これぞ真のヒップホップというべきグレイトなショーでした。

終演後はメンバー全員がフロアに降りてきて、ほぼファン全員にサインしたり写真を撮ったりと凄いサービスぶり。ジュラシック5のライブでは恒例の事だそうだが、やはり実際にその誠実な姿を目の当たりにすると感動ですね。もちろん私もバッチリ写真撮ってもらいましたよ。

しかし、J5!ほんとにこれで解散なのか?

噂では「人間関係の亀裂」が原因だそうだが、あんた達みたいな素晴らしいグループが解散なんて信じられん!しかしDJヌー・マーク曰く「This is Last Tour」・・・。
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偉大なるこのグループの残した功績はあまりにも大きい。
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by Blacksmoker | 2007-03-01 00:14 | ライブレポート
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