カテゴリ:DRUM & BASS( 3 )

COMMIX [Call To Mind]


常に進化するドラムン・ベース。

f0045842_0502066.jpgその中でもMarcus IntalexやCalibreなど最先端を行くサウンドを、更に進化させたこのCommixの1st「Call To Mind」ゴールディのレーベル「Metalheadz」からリリース。まさしく現時点において最新鋭ドラムン・ベース・ミュージック。

イギリスのケンブリッジ出身のガイ・ブリュワージョージ・レヴィングスによるこのユニットCommix。一言にドラムン・ベースと言っても、このCommixのサウンドは実に幅広くソウルやヒップホップも取り入れて、更にはデトロイト・テクノの硬質感もあり、エレクトロニカの要素もあります。その全てが圧倒的なオリジナリティを誇っています。

そして今回のリリース元となる「Metalheadz」。そもそも「Metalheadz」といえばハードコアでエレクトロニック色の濃いドラムン・ベースが特徴だが(昨年のゴールディの別名義Rufige Kruのアルバム「Malice In Wonderland」も強力でした)、このCommixのサウンドは「Metalheadz」のカラーを更に押し広げる存在になりそうです。
f0045842_05344.jpg
もともとは「Hospital」からリリースしていたCommixのサウンドをゴールディがいたく気に入って「Metalheadz」に呼んだという経緯があるほど。やはりゴールディの嗅覚は今でも全く鈍っちゃいないです。

全てが新曲で揃えられたこのアルバム。ゲストも実に通好みな人選です。How You Gonna Feelではソウル・シンガーのスティーヴ・スペイセック(左写真)が登場。R&Bを基調として、ジャズやエレクトロニカも取り入れたサウンドを得意とf0045842_0543296.jpgするユニット、スペイセックのリーダーであるスティーヴ・スペイセックJ Dillaの手掛けたEveDollarなども話題だったこのソウル・シンガーを迎え、フューチャリスティックなソウル・ナンバーに仕上がっています。そしてChangeではゲストにロンドンのヒップホップ・ユニット、The Nextmenを迎え、ドラムン・ベースとヒップホップを融合させたかなりフロアをアツくさせるチューンに仕上がっています。

女性ヴォーカルのソウルフルな歌声をサンプリングしたプログレッシヴ・ドラムン・ベースとも呼べるBe True、マッシヴなベースが激ヤバのキラーチューンStrictly、疾走するトラックに浮遊感のある効果音と、ダビィーなベースが響くおそろしくカッコイイSatellite Type 2など最高に危険なチューンが目白押し。
f0045842_0593061.jpg
そして最後のトラックが終わると、シークレット・トラックSatellite Song(Underground Resistance Remix)が隠されています。何とクレジットにはMike Banks aka Mad Mikeの名前が!これが完全にドラムン・ベースを離れたデトロイト・テクノに変貌していて凄い。しかもめちゃくちゃハードコア!こういうカラーの全く違うサウンドでも違和感なくハマってしまうのがこのCommixの柔軟性です。

現在の音楽シーンの中でも最も進化したサウンドでもあるドラムン・ベース。そのシーンの中でも最先端をいくCommixの1stアルバム「Call To Mind」。その進化したサウンドを聴いて欲しい。
f0045842_102987.jpg
Marcus IntarexによるMix CD「Fabriclive 35」に収録されてるCommixFaceless(Marcus Intalex Remix)も超カッコイイのでチェックして欲しいです。
 
[PR]
by Blacksmoker | 2008-02-06 00:30 | DRUM & BASS

MARCUS INTALEX [Fabriclive.35]


ロンドンが誇るクラブ「FABRIC」。
f0045842_14511970.jpg
世界のトップDJ達が必ずプレイするこの大規模なハコですが、このFABRICが2001年より企画しているのが「Fabric」と「Fabriclive」という2つのMIX CDシリーズ。これまでにこのシリーズには、世界に名立たるDJ達が続々と登場しています。「Fabric」シリーズは主にテクノ、ハウス系のDJ達を中心にしており、もう一つの「Fabriclive」シリーズは主にドラムン・ベースやブレイク・ビーツ系のDJ達を中心にしています。

さて今回紹介するのがこの「Fabriclive」シリーズの35作目の最新作。現在f0045842_14562898.jpgまでにこのシリーズにはジェイムズ・ラヴェルDJ HypeAndy CファビオThe FreestylersディプロHigh Contrastなどが登場していますが、このシリーズの最新作に遂にこの男、マーカス・インタレックスが登場です。ドラムン・ベースの新しい未来を拓くプロデューサーとして個人的には最も注目しているこの男がこの「Fabriclive」に登場となると期待せずにはいられません。

まずはこのマーカス・インタレックスという男を紹介しておきましょう。マーカス・インタレックスはイギリスのマンチェスター出身のドラムン・ベースのプロデューサー/トラックメイカー。
f0045842_14545574.jpg
彼の創り出すサウンドは、High ContrastNU:TONEなどに代表されるHospital Recordsのアーティストらが得意とするソウルやジャズのエッセンスを取り入れたドラムン・ベースだ。所謂「リキッド・ファンク」と言われてます。しかしマーカス・インタレックスのサウンドはそれらのサウンドよりももっとディープでスピリチュアルでソウルフルなドラムン・ベースだ。最近のコマーシャルになり過ぎたドラムン・ベースと違って、即効性よりも持続性(音楽として長く聴き続けられる事)の重きを置いたディープなソウル・ミュージックの未来型のようなサウンド。

そのマーカス・インタレックスの主宰するレーベル「SOUL:R」からZero Tolerancef0045842_14591442.jpgどかなりソウルフルなドラムン・ベースのアーティストを輩出しており、今個人的にはかなり信頼の置けるレーベルです。そしてマーカス・インタレックス自身もCalibre(カリバー)らと組んだユニット「Mistical」で、2006年に素晴らしいアルバム「Eleventh Hour」をリリースしています(これはマジでヤバイのでチェック!)。

さて、そのマーカス・インタレックスによるこのMixですが、これが期待以上の出来。マーカスのレーベル「SOUL:R」から、前述したMisticalZero ToleranceをはじめとしてLynx & KemoAlex Perezといったアーティスト達、その他にも要注目のCalibre(左写真)やCommixといったマーカス・インタレックスf0045842_1534699.jpg並ぶ次世代クリエイターの新曲・未発表曲がズラリ。ここには新しいドラムン・ベースの最新進化型があります。個人的に大きな期待を寄せていたHigh Contrastの新作がかなりイマイチだった私にとって、マーカス・インタレックスらの創り出すサウンドはまさしくドラムン・ベースの未来です。ダブ・ステップと違い疾走感があるのも爽快です。個人的にはINSTRA:MENTALによる桃源郷のような美しい上モノにドラムというよりパーカッションと言った方が正しいようなリズムが流麗なPacific HeightsBANGO COLLECTIVEによるポエットリー・リーディングを導入したFaithlessを更に進化させたようなディープなApocalypseは圧巻の一言。Calibreのトラックももちろん素晴らしいサウンドです。

カウンターカルチャーとして始まったドラムン・ベースも徐々に商業化の波にのまれていく昨今。その波にのまれることなく、ディープにソウルフルに進化するこの漆黒のグルーヴはかなり心地良いです。
f0045842_1511251.jpg
2007年は、Rufige Kruゴールディ)がストリート感溢れるハードコアな新作を発表し、ドラムン・ベースのオリジネーターとして底力を見せつけましたが、このマーカス・インタレックスはドラムン・ベースの世界を新たに切り開きます。全然タイプは違いますがどちらもドラムン・ベース界にとっては超重要作品です。どちらも是非ともチェックして欲しいです!

最後に、この「Fabriclive」シリーズですが、10月にリリースされる「36」にはJames Murphy、そして12月リリースの「37」にはJusticeが登場するようです。
[PR]
by Blacksmoker | 2007-09-27 00:13 | DRUM & BASS

RUFIGE KRU [Malice In Wonderland]

いつぞやの喧騒はどこへやら。

メディアのドラムン・ベースに対する興味の失せ方には閉口するしかない。あれだけ持ち上げといて最近は一切無視である。でも誤解して頂きたくないのは決してドラムン・ベースが下火になったわけではない。アンダーグラウンドでのドラムン・ベースの勢いはハンパないものがあります。むしろ以前よりもその勢いは増強しています。今アンダーグラウンドで最も熱く革新的な音楽と言ってもいいでしょう。最近台頭してきたグライムダブ・ステップという音楽もその源流にはドラムン・ベースがあってこそなのです。

ドラムン・ベースがメディアにも大きく取り上げられ興隆していた90年代中盤は私も何度も「Drum & Bass Sessions」のパーティにはよく行っていたものの、時間が経つにつれて足が遠のいていたんですが、2年前にDJ ZINCDynamite MCのパーティに久々に行って、その変わらない熱さと盛り上がりぶりに再びドラムン・ベースを完全に見直してしまいました。

f0045842_0535256.jpgさて前置きが長くなってしまいましたが、本題に入りましょう。今回紹介するのは、2007年そのドラムン・ベース界の大本命とも言うべき超強力盤です。遂に登場したRUFIGE KRU(ラフィッジ・クルー)のアルバム「Malice In Wonderland」。ドラムン・ベースを少しでも知っている人ならこの名前は聞いた事があるでしょう。RUFIGE KRUというのはあの男の変名プロジェクトなのです。

そうです、その男とはドラムン・ベース界の覇王ゴールディーなのです。
f0045842_0552036.jpg
1998年ドラムン・ベース界のみならずロック界やヒップホップ界をも震撼させた一大傑作「Saturnz Return」をリリース以降、メディアにはほとんど登場しなくなったゴールディーだが、アンダーグラウンドでの活動は続けており(俳優業もやってましたね)、彼の主宰するレーベル「メタルヘッズ」からも新人を送り出したりと、いまだにその威力は絶大です。

そのゴールディーがアーティスト活動として初めて使用していた名前がこのRUFIGE KRU。ここからゴールディーの歴史は始まっているのです。1996年にリリースされた「メタルヘッズ」の名コンピレーション「Metal Headz: Full Metal Jacket」にもそのRUFIGE KRUのクラシックV.I.P. Riders Ghostが収録されています。
f0045842_0572731.jpg
そして、そのゴールディーRUFIGE KRU名義を再び復活させ、遂に1stアルバムを完成させたのです。ドラムン・ベースの真のオリジネーターの復活です。まあ流行しか追わないメディアはもうこの話題に触れる事もないだろうが、そんな事は些細な事。2007年のドラムン・ベース界にとっては最重要作の登場。そしてこれはマジに超強力盤。

最近はHIGH CONTRASTNU:TONEなどの「Hospital Records」のアーティストに代表される流麗でオシャレなドラムン・ベースが人気があり、個人的にも大好きなんですが、このRUFIGE KRUのサウンドはそんなドラムン・ベースの対極に位置するダークでヘヴィでハードコアなドラムン・ベース。ラフで肉体的な躍動感を持ったストリートなサウンドが死ぬほどカッコイイです。「Alice In Wonderland」をもじった「Malice In Wonderland」(不思議の国の悪意)というタイトルにもストリート感がビシビシ感じられます。ほんとにあの帝王ゴールディーの帰還です。
f0045842_10693.jpg
このアルバムから先行カットされたSpecial RequestMonkey Boyが早くもクラブでガンガンにプレイされているようだが、やはりこのサウンドの破壊力がハンパない証明だ。もう全曲がゴリゴリのハードコアなドラムン・ベースで、心ゆくまで強力な重低音ベースラインを堪能できます。

そして今回のもう一つの話題は、エンジニアとして迎えられたハイスト(下写真)という人物。
f0045842_131066.jpg
Full CyclePlay:musicなどからもリリースしているこの男は、今ドラムン・ベース界では若手注目No.1アーティスト。この男がミックス・エンジニアを担当した事によって、かなりフロア映えする出来栄えになっていますね。

ホントにこれは強力盤です!軟弱な野郎に喝を入れる真のオリジネーターのゴールディーの復活です。
f0045842_155596.jpg
とくとこの新作にヤラれて下さい!
 
[PR]
by Blacksmoker | 2007-07-07 00:25 | DRUM & BASS