<   2009年 08月 ( 6 )   > この月の画像一覧

[告知] チューバイカ Vol.18


前回より4ヶ月ぶり!

いよいよ明日土曜日、「チューバイカ Vol.18」です。今回も中崎町の「Cafe太陽ノ塔」にてホッコリと開催です。


f0045842_22595010.jpg

「チューバイカ Vol.18 @Cafe太陽ノ塔」

■8月29日(土)
■23時オープン
■入場無料
■場所:「Cafe太陽ノ塔home店」
Access:http://www.taiyounotou.com/access.html


Blacksmokerはトリを飾る3:30くらいから登場です!


さて、今回のセットは、、、

「オールMadonnaセット」!!!


しかも80年代ではなくて、2000年代のMadonnaを中心にしたセットです!(90年代も少しアリ。)実はMadonnaのシングル売上げは2000年以降の曲が最も多いんです。2000年代>90年代>80年代なんです!

と、いうわけで今回は全曲Madonnaという新たな試みで臨みます。


            (↓)ただいま選曲中
f0045842_23201517.jpg



今回はゆったり目で夏の終わりを演出しましょう。
   
   
[PR]
by Blacksmoker | 2009-08-28 23:28 | 告知

[後編] Beyonce @ Summer Sonic 2009 8/7(金) 2009


さあ後編です!

If I Were A Boyに続いては、ハイヴィジョン・スクリーンにフルCGによるビヨンセが登場。猛吹雪の中でロボットみたいな格好をしたビヨンセが、豹に遭遇して自分も豹に変化する映像が流れて、BGMにはSweet Dreamsクリスタル・ガイザーのCMの曲)。その後、ステージがブラックアウトし、ビヨンセがもう何度目かの衣装チェンジで登場。大阪という事でわざとやってくれたのか(笑)、ビヨンセも豹柄の衣装!黄色いタイツ姿のダンサー4人をバックに引き連れて、曲はDiva。近未来的ビートに、前衛舞踊のようなダンスを披露するビヨンセですが、こちらも激しいダンスにもかかわらず全くヴォーカルがブレてないです。

では、その時の映像(↓)です。



そしてDivaが終わるや、そのままスクリーンには古いラジオが登場。もちろん曲はRadio。スクリーンのラジオの中に映像が映し出されるわけですが、そこには3歳くらいのビヨンセが無邪気に歌う古い映像が。その横には今のビヨンセの映像。この対比が凄すぎますね。ただこんな神憑りなパフォーマンスを見せつけるポップ・アイコンも、やっぱり元は普通の人間なんだという事をしみじみと感じます。
f0045842_19295271.jpg
そして再度ビヨンセ退場(しかし、一体どんだけ衣装替えするんだ!)。その主役不在のステージを任されたのは、コーラス隊3人の女性。
f0045842_19304364.jpg
もろにソウル・シンガーなデカい体格の3人がステージ中央に出てきて、堂々たる歌声を披露。これがまたとんでもない声量のシンガー達で、ビヨンセがいないにもかかわらず観客から大喝采を浴びていましたね。

そして、その3人が歌い終わると、再びスクリーンにビヨンセの映像。その映像の中で品行方正そうなビヨンセが金色のコインを指で上に弾くのですが、そのコインが天高く舞い上がります。
f0045842_19321016.jpg
そして、そのコインが落下してくるわけなんですが、急にもう一つの手が出てきてそのコインをインターセプト。その手の主は、ワイルドなメイクでバッチリ決めてド派手な衣装に身を固めた「サーシャ・フィアース」!そうです、ビヨンセの「オルターエゴ」であるもう1人の別人格サーシャ・フィアースの登場です。

アーティストの中には、こういう「別人格」というコンセプトを立てて自己表現の幅を広げたりする人もいるf0045842_19595774.jpgわけですが(メアリー・J・ブライジなら「Brook」、T.I.なら「T.I.P.」とか・・・)、ビヨンセも新作で「ビヨンセside」と「サーシャ・フィアースside」の2枚組というコンセプトを立てていたわけですが、どちらかというとサーシャはワイルド・サイドのようです。そんなサーシャビヨンセからコインを取り上げ、不敵な笑いを浮かべてこっちに歩いてくると(もちろん映像の話ですが)、突如観客席からどよめきが起こる。

一瞬何事かと思い横を見ると、私の横5メートルのところにビヨンセが!!!
f0045842_1934917.jpg
何と客席中央に作られたセンターステージに登場したのです!そういや昨年のColdplayのステージでもこのセンターステージを使っていたのに、まさかビヨンセのステージで使われるとは完全に油断してました。予想外の展開に驚いている間もなく、人がドッと押し寄せてきて周辺はパニック状態に。もう「ギャー!!」とか「ウォー!!」とか悲鳴しか聞こえません。そりゃそうだ、こんな間近に出てきたらもうそんな反応しか出来ませんよ。
f0045842_1936439.jpg
そんなパニック状態の中、投下されたのはBaby Boy盛り上がるの何の!客席はもう曲なんか聴いてられないくらいのモッシュ状態。いやコレはどんな曲でも盛り上るしかないでしょう。

さらに驚いたのは次の曲。スクリーンにジャマイカの国旗が映し出されて披露されたのはDawn PennYou Don’t Love Me(No, No, No)!オオッ懐かしい!
f0045842_19372442.jpg
さっきのアラニスといい何だ?この90年代中盤を中心にしたカヴァー選曲は。レゲエのビートに乗ってセンターステージを動きまくるビヨンセ(そういやこの曲はリアーナもカヴァーしてましたね)。目の前にいるビヨンセは足が超長く、顔も超小さくスタイル抜群。そして、その体から漲るオーラの凄まじいグルーヴに圧倒されっぱなしですよ。もう私も冷静さは完全に失っていましたね。
f0045842_19384780.jpg
さらに続くのはIrreplaceable。実はこのライヴが始まる前、「Ne-Yoがこの曲がステージに登場して競演するんじゃ?」なんて想像していたんですが、もうこのライヴを体験してしまうと分かりますね。「Ne-Yoが入り込むスキなんて全くない」です。

もうこのセンターステージでヒット曲メドレー連発。Check On Itをやったかと思えば、次は女性ダンサー4人を従え、トドメのデスティニーズ・チャイルド・メドレー投下。
f0045842_19393110.jpg
BootyliciousからBug A Boo、さらにはJumpin’ Jumpin’Say My Nameまで!もうお祭り状態ですね。しかし、ビヨンセを含めて5人の女性が横並び立っている状態は、もうセンターステージからはみ出そうなくらいです!女性ダンサーの次は、男性のダンサーが登場して新作からのVideo Phone。目の前5メートルという近さで観てると、もうビヨンセの表情までもの凄い良く分かるのですが、ダンスを披露しているビヨンセの顔はかなり辛そうな表情でしたね。やっぱりとんでもなくハードなんでしょうね。華やかさの裏の貴重な一面を垣間見れたような気がしました。
f0045842_19423595.jpg
センターステージで30分近くもパフォーマンスを見せた後、ビヨンセはメインステージに戻り、バックのハイヴィジョン・スクリーンに映し出されるのは、おそらくYoutubeで公開されている素人が投稿したSingle Ladiesのダンス・ビデオ。もう何十人もの素人(中にはオバマ大統領が踊っている映像までも!)の映像が終わるや、本家本元によるSingle Ladies
f0045842_19433558.jpg
余計な演出を抜いた真っ白なスクリーンに「ダンスと歌のみで勝負!」なPVと同じコンセプトのパフォーマンス。もう観客も最高潮の盛り上がりをみせる中、突如ビヨンセがステージを降りてきて客席に入っていき、客と触れ合ってるではないですか。いや~もうこのサービス精神は凄すぎです。もはやステージ前方は修羅場と化していましたね。
f0045842_19441519.jpg
もう最高潮の盛り上がりをみせたあと、ビヨンセが真っ暗なステージに立ち、スクリーンに何とマイケル・ジャクソンの写真が。
f0045842_1945503.jpg
ビヨンセマイケルに対して謝辞を述べた後、ピアノのイントロと共に曲はHaloへ。新作の中でも最もドラマティックで仰々しいナンバーなので、このマイケルへのトリビュートとしては最も相応しい曲でしょう。コーラスの歌詞を「Michael we can see you halo」と変えて、座り込みながら歌うビヨンセの姿に結構ジ~ンとしてしまいましたね。ビヨンセの中でも屈指の名バラードになるのは間違いないでしょう(いや、もうなってますね)。新作「I Am…/ Sasha Fierce」は、あんまりしっかり聴いていなかったんですけど、改めて聴いてみたらイイ曲多いんですね~。
f0045842_1948066.jpg

そしてメンバーやダンサーが全員登場して大観衆に挨拶し、ビヨンセ1人が階段の上に登っていきトドメのシャウト!もうこれ以上ないドラマティックな大団円を迎えてビヨンセは去っていきました。
f0045842_19484473.jpg
当初アナウンスされていた時間を大幅に延長する1時間40分のライヴ。これは単独公演とあまり変わらないくらいのセットですね。もうお腹一杯(でも単独公演ならこれ以上に長いのか!?考えられない・・・)。世界最上級のエンターテインメント・ショー。このライヴを体験した人なら必ず分かってくれるでしょう。最強のパフォーマンスで観るものを圧倒するこのビヨンセの凄さにホント心まで持って行かれましたね。

まあ、ああいう場所であったからこそかもしれないし、こちらも予備知識なしで臨んだ事もあったかもしれせんが、その事を抜きにしても今まで観たライヴの中で最も衝撃的だったし、ビヨンセのパフォーマンス力の凄さは壮絶でした。ビルボードライヴで1万円くらいで80分くらいのライヴを見せるアーティストと比べると、今回のビヨンセのコスト・パフォーマンスは異常に高いです。

冗談抜きで凄いので、まだ未体験の人は10月の単独公演に行く事を絶対にオススメしますよ!

       
[PR]
by Blacksmoker | 2009-08-26 19:07

[前編] Beyonce @ Summer Sonic 2009 8/7(金) 2009


さて、この日の事は何から書けばいいだろうか・・・。

私もいろいろと歴史的なライヴを体験してきました。1997年、台風23号直撃下の暴風雨の中の富士天神山でのRage Against The Machineの生死を賭けたあの壮絶なライヴ。そしてその10年後の2007年、まさしく日本を震撼させたSunn O)))の初来日公演の、命の危険すら感じた恐怖のライヴ。

この2つのライヴは生涯忘れることの無い強烈な記憶として残っているのですが、この2者に共通するのは、

①とてつもないエネルギーの爆発。
②他者を寄せ付けない圧倒的なパフォーマンス。
③時代という追い風。


この3点が融合する事によって、奇跡のような神々しさすら感じさせるライヴに昇華するのです。

何が言いたいかというと、今回のビヨンセのライヴ。上記の要素が完璧に重なり合い、個人的には前2者のライヴに匹敵する衝撃度でした。
f0045842_183183.jpg
当初は物見遊山的な気分もあったし、予備知識なしで臨んだこともその衝撃度に拍車を掛けたかもしれませんが、この凄さは逆にそういった人や、何気に見た人を一気に引きずり込む巨大なブラックホールのようなパワーを持っていましたね。「現代エンターテインメント界の頂点に立つ者のパフォーマンス」というものは、ロックの掲げる矮小な批評性や反骨精神を嘲うかのように巨大で絶対的でしたね(何か巨大戦艦にゴムボートで戦いを挑むような無力感)。もはやこのパフォーマンスに匹敵できるのはU2くらいしか思いつきませんね・・・。

さて、こういったロック・フェスティヴァルにビヨンセが登場するのは世界でも初めてだそうです。そういう前情報もあったのでステージセットは簡易的なものかと思いきや、開演前からもの凄いセットがステージに組まれていてそのデカさに驚かされましたね。そしてセットが完了し、始まるのかと思いきや一旦ステージに真っ黒いカーテンが掛けられる。そこから待つこと数十分。仰々しいSEと共に遂にスタート。

カーテンの真ん中が少し開き、そこから強烈なバックライトを背にビヨンセ登場!シルエットのみで仁王立ち!もの凄い歓声が響き渡ります。そして唐突にDeja Vuのフレーズを歌い出す。数フレーズ歌うと「ジャン!」という音と共にキメのポージング!そしてまた次のフレーズを歌い、キメのポージング!そしてあの「ビヨンセ・ウォーク」でステージ前方に進んでくるや、ステージのカーテンが開き、あらかじめスタンバイしていたバンドが演奏開始。曲はCrazy In Love!もうこの時点で勝負アリですが(ビョンセの前にステージを行ったNe-YoもオープニングであっさりとBecause Of Youを披露していましたが、この出し惜しみの無さ加減はある意味凄いですね~)、本物のエンターテイナーというのは手加減という言葉を一切知らない。

女性ダンサーを引き連れ右に左に動くビヨンセ。ステージのバックには円状の白い電飾がズラ~と並んで光っていたのですが、途中からその電飾がいきなりステージの様子を映し出すモニタースクリーンに変化!
f0045842_19511.jpg
ステージの両サイドにスクリーンがあるのは大きなフェスではよく見る光景ですが、ステージの後ろにスクリーンが設置されているなんて観た事がないです。さらにそのスクリーンの液晶の解像度たるや、もう言葉を失うほどの感動的な超高画質。あまりにもクリアなハイヴィジョン映像に、観客からもどよめきが起こるほど。今までのフェスで観たスクリーンの画質と、今回のビヨンセのスクリーンを比べると、ブラウン管とTVとハイヴィジョンのTVくらいの差がありますよ。あのスクリーンだけでも単位の金額が掛かっているんじゃないでしょうか・・・。怖ろしい!

口をあんぐり開けて驚愕している観客を突き放すように、曲は次のNaughty Girlへ。いきなりステージが真っ赤に染まり、ビヨンセとバンド・メンバーの黒のシルエットのみが浮き上がるというTalking Heads「Stop Making Sense」を彷彿させる演出(でもこっちの方が100倍金が掛かってます)。
f0045842_110492.jpg
アラビックなサウンドにアフリカン・パーカッション、さらに強烈に真っ赤な照明という先ほどのオープニングとは180度違うサイケデリック演出。ここで初めてビヨンセが客席へ向けコール&レスポンスをキメて、完全に観客を掌握。全く笑顔を見せない鬼神のごときパフォーマンスに一分のスキもありません。


では、youtubeでその時の映像(↓)がありましたので是非観て下さい!

どうですか、この凄さ!観なかった人は後悔しろ!


続いては2ndからFreakum Dress。バックのハイヴィジョン・スクリーンにはCGによるターンテーブルが飛びまくるサイバーな映像。さらに画面に大映しになる女性ギタリスト。ビヨンセはギタリストに近寄り、煽る様に体をのけぞらせていきます。
f0045842_1121725.jpg
もう「どんだけ腹筋鍛えてるんだ?」って思うくらいのブリッジ寸前ののけぞり度!凄いです。
f0045842_1124399.jpg


さらにはまた2ndからGet Me Bodied。ここからダンサーが10人くらい出てきてのド派手なダンス・ショーを展開。これほどハードにダンスを披露しながら全く息がアガっていないのには驚愕です。ただ圧倒的なパフォーマンスに釘付けであんま曲が頭に入ってこないです(汗)。
f0045842_1132010.jpg
さて、まだ4曲しか終わっていないんですが、このあまりにも情報量の多いステージに脳が追い付いていなく、ただただ呆然とするばかりでしたが、ここで新作からのバラードSmash Into Youでようやくクールダウン。バックスクリーンには海中の映像が流れる幻想的なバックに真っ白なドレスに衣装替えしたビヨンセが中央階段の頂上に登場。その場所でじっくりとまるまる1曲歌いきります。
f0045842_114968.jpg
私もようやくこの辺で冷静にステージを観れるようになってきましたが、冷静になって聴いてみると、ビヨンセの声がとんでもない声量です。上手すぎ!!高音域から中音域の伸び、ファルセットの響き、さらにはドスの利いた中低音域のコブシまで、こんな凄いレンジを持った声量はお目に掛かった事がない(今まで観た中でレディシ以上の凄さ!)。
f0045842_1144640.jpg
まったく立ち位置を動かず歌のみで魅せる圧巻のパフォーマンス(もちろん海の映像とのシンクロ率も完璧です)。観客ももうウットリと聴き入るしか術はありません。ただただ唖然とするばかりです。

ここでようやく気付いたんですがバンド・メンバーは全員女性!ギター、ベース、ドラム×2台、キーボード×2台、ホーンセクション×3、コーラス×3、パーカッションという13人全員が女性という壮観な編成です。

さてSmash Into Youが終わり、階段を降りてきたビヨンセに、ダンサー達が寄ってきて白鳥の羽ような衣装を取り付ける。さらにブーケまで取り付けられ、瞬く間にウェディング・ドレスに早変わり!
f0045842_118961.jpg
そして曲はAve Maria。照明を落とした真っ黒なステージにスポットライトを浴びたウェディング・ドレス姿のビヨンセが熱唱するわけです。完璧すぎる演出じゃないですか!しかも完璧過ぎる歌唱。女の子なら絶対に「こんなイイ女になりたい!」と思うでしょうね。そんな期待を一身に受けて神々しいまでのパフォーマンスを見せつけるビヨンセ。過剰な需要に対する、それを上回る過剰な供給で観客を捻じ伏せます。

そして今度はスクリーンに映画のワンシーンが映し出されます。その映画は「Dream Girls」
f0045842_1185488.jpg
映画に登場するビヨンセのシーンだけを集めた映像が流され(ジェニファー・ハドソンも一瞬登場)、イントロが流れ出す。もちろん曲はListen!こちらも圧倒的な歌唱力。バラードが続くがダレる気配など微塵も無く、むしろどんどん盛り上がっていきます。
f0045842_119279.jpg
Listenを壮大に締めくくった後は、今度は鎧のよなボンデージ姿にサングラスで登場(2分前まで白いドレスだったのに、いつの間に着替えたんだ?)。曲はIf I Were A Boy
f0045842_1201199.jpg
とにかく「Boooooooyyyyyy!」の伸びがハンパない。そして1番のコーラスが終わったあと、突如ビヨンセが「I want you to know. That I’m happy to you~」と歌い始める。おいおいこれはアラニス・モリセットYou Oughta knowじゃないか!まさかの投下に発狂寸前。イントロだけかと思いきやバンド・ヴァージョンでガッチリと披露してくれるじゃないですか。アラニスはリアルタイム派(初来日時は全公演追っかけしました!)なので悶絶ですよ。ちゃんと「Down on you in a theater」ってトコまでしっかり歌ってましたよ。1コーラスが終わって、再びIf I Were A Boyに戻り終了。いや~最高でした。

ここまででまだ7曲しか終わってないというのに、この濃密さ!恐ろしすぎ。そして、この後もトンでもない展開に!

あまりにも長くなりすぎたので後編は次回!!
[PR]
by Blacksmoker | 2009-08-22 00:11 | ライブレポート

ANIMAL COLLECTIVE [Summertime Clothes EP]


注目の若手インディーズ・バンド」から、僅か数年で「アメリカ・ロック・シーンを代表するバンド」へと成長したアニマル・コレクティヴ
f0045842_2273593.jpg
最新作「Merriweather Post Pavillion」は、クリエイティヴ性、そしてポップ性ともに頭一つ飛びぬけた存在となった彼らにしか出せないオリジナリティ全開の素晴らしい作品でした。今最も宇宙に近いロック・バンドでしょう。

f0045842_226919.jpgさてその新作からの2ndシングル・カットとなるSummertime Clothes。そのEP盤(右写真)が12インチで登場。

このSummertime Clothesは新作の中でも、ヘヴィなシンセサイザーの強力な反復音に水中で歌っているかのように歪められたヴォーカル、そしてビーチ・ボーイズばりのメロディアスで分厚いコーラス、さらにサイケデリックなSEをまぶして、煌びやかでドリーミーで印象的な曲ですね。

そして、このEPはオリジナル・ヴァージョンの他にリミックス・ヴァージョンが3曲。このリミックスが超ヤバイ。

起用されたのはStones Throwレーベルの最終兵器Dam-Funk(下写真)!
f0045842_228415.jpg
シンセサイザーを使った現代版ディスコ・ファンクを標榜するこの男。またの名を「Ambassador Of Boogie Funk」(ブギー・ファンク親善大使)。今、全てのビート・マニアが熱い視線を送るプロデューサーの1人です。

そんなDam-Funkによるリミックスは、2009年のサマーアンセムとも言える改心の出来!原曲の重層的なシンセ部分を取り除き、透明感のある清涼感抜群バレアリックなディスコ・サウンドに解体。さらにアンセミックなシンセのフレーズを加えて(いつものようにDam-Funkが自分で弾いているのでしょう)、究極のサマーアンセムに仕上げています。
f0045842_2414458.jpg
もうさすがとしか言いようのない必殺の1曲。何度聴いても飽きないですね。この1曲だけでも絶対にチェックして欲しいです。秋に出るというDam-Funkの1stアルバムは要チェックです(そして9月の来日も!)。

そして次はKode 9の主宰するレーベル「Hyperdub」のLDがリミックス(Dam-Funkのに金を掛けすぎてしまった為か、Kode 9ではないところが悲しいですが・・・)。

つんのめるビートにコズミックなシンセサイザーを絡めたHyperdubらしい硬質なダブステップ。疾走感はあるがベースラインは意外に控えめ。ヴォーカル・パートの一部しか使用せず、ほぼオリジナル曲のような換骨奪胎リミックス。ヘヴィになりすぎずコズミックなダブステップを展開するあたりは自身のオリジナル曲とほぼ似ていますね。Kode 9 vs LD名義のシングル「Bad / 2 Bad」がヤバイので気になる人は是非チェックしてみて下さい。

そして最後に登場するのは、こちらもHyperdubから鬼才Zomby(下写真)。
f0045842_248546.jpg
こちらは完全にヘヴィなベースラインがウネるダブステップ(BPMはかなりダウン)。Zombyらしい奇抜なビートが炸裂しています。ヘヴィなダブステップにズルズル引き込まれそうな所で、挿入されるピアノのループに一瞬現実に引き戻されそうになりますが、またズルズルと引き込まれてしまいます。深夜3時くらいのクラブで聴くと完全にキマりそうなカンジです。

オリジナル・ヴォージョンとリミックス3曲合わせて全4曲ながら超強力なEP。とにかく今Dam-Funkを起用するというこの感性の鋭さ!
f0045842_2453814.jpg
アニマル・コレクティヴがロック界で今最も先鋭的な感性を持ったバンドだということが証明されていますね。スルー厳禁のマスト盤!Dam-Funkのリミックスだけでも絶対にチェックです!
[PR]
by Blacksmoker | 2009-08-17 02:49 | ROCK

DON CORLEON RECORDS JAPAN TOUR 2009 [出演: ALAINE, PRESSURE, MUNGA, DON CORLEON] 8/5(水) 2009


この日は夜に、赤井英和SHINGO★西成とのイベントに参加して赤井英和とリンクしてきましたが、深夜からはこんなヤバいライヴに参戦してきました!

Don Corleon Recordsのジャパンツアー!現在スティーヴン・マクレガーと共にダンスホール・レゲエ・シーンを牽引するジャマイカのトップ・プロデューサーのドン・コルレオーン
f0045842_2341525.jpg
Wacky Dipで有名なJonkanooリディムや、Sean Paul feat. RihannaBreak It OffHigh Altitudeリディムなどの特大ヒット・ダンスホール・リディムを連発しながら、Drop LeafSeasons、さらにはHeavenlyなどワンドロップ系のリディムも大ヒットさせる彼が、自らのレーベルのアーティスト、AlainePressureMungaを引き連れて来日。
f0045842_23494624.jpg
しかもAlaineは、この日2ndアルバム「Luv A Dub」のリリース日という絶好のタイミング!!

日本のサウンド達がフロアをガンガンに盛り上げる中、午前3時半過ぎドン・コルレオーン(まだ31歳)の紹介でAlaineの登場。
f0045842_235221.jpg
1stアルバムでHeavenlySacrificeなど特大ヒット・チューンを連発し、一躍レゲエ界の人気シンガーになったAlaine。元銀行員という変わった経歴の持ち主であり、今やドン・コルレオーンのフィアンセでもあります。しかも早くもWithout YouSincerelyLove Of A Lifetimeなど新曲が大ボスしまくっているという状況での来日なんで、フロアの期待度も相当高いです。登場した時から凄い歓声です。

レコードでもそうだったんですが、彼女の声は非常にとても線が細い。歌い上げるようなタイプのシンガーではない。ライヴでも観客を歌で捻じ伏せるような事はせず、浮遊感のある歌声でフロアを癒すというカンジ。非常に珍しいタイプのシンガーですね。当初はその歌が聴こえづらかったくらい(ライヴが進むにつれて、どんどん声が出てきましたが)。新作の内容もそうでしたが、レゲエの枠に囚われず幅広いジャンルをカヴァーするその美しい歌声は様々な人に受け入れられそうですね。
f0045842_23544312.jpg
しかしヒット曲連発のセットはさすがに見応え有り。ここまでヒット曲があるのは凄いです。もちろんHeavenlyRise In Love、さらに新作からのLove Of A LifetimeWithout Youなど連発にフロアも大熱狂。最後はフロアから男子をステージに上げてトドメのSacrificeで大ボスでしたね。

続いてはPressureの登場。
f0045842_23575637.jpg
頭にターバンを巻いてドレッドを入れた、Sizzlaを代表とするあの独特な出で立ち(ボボ・アシャンティではないみたいですが・・・)。やっぱこの姿はインパクトありますね。もしかしたらこのターバンを巻いたレゲエ・アーティストを生で観るのは初めてかも。PressureAlaineと違い、太い声で歌うシンガー。Love & Affectionが大ボスしてこちらも一躍人気シンガーの仲間入りを果たした人です。その歌声は実に安定していて、聴いていて安心感があります。この日が28歳の誕生日という若さですが、ラスタの人はみんな歳とって見えますわ・・・。
f0045842_23595722.jpg
Jah Rastafari」を連発し、ラスタ・スピリット全開。実にオーソドックスなスタイルですが、個人的にはこういうシンガーは大好きです。ただオーソドックスなだけに出番はAlaineの前の方がショーとして良かったかもしれません。Be Freeなどワンドロップ系のヒット・チューンなどドロップし、最後はもちろんLove & Affecion!この曲の人気は凄い。みんな大合唱でしたね。名曲です。

そして最後に登場はMunga
f0045842_034529.jpg
Bad From Mi Bornで大ボスした人気ダンスホールDJ。こちらは完璧なバッドマン・スタイル。本人曰く「Gangsta Ras」。細身の体に長いドレッドを振り乱し動きまくり。Mavadoが今のジャマイカの若手のNo.1ダンスホールDJなら、その次にくるのがこの男でしょう!
f0045842_043425.jpg
Capletonの元で腕を磨いたというだけあってステージングも実に堂々たるモノ(そのCapletonを生涯の師と仰いでいる)。フロアから綺麗な女子をステージに上げて絡みまくるパフォーマンスにフロアのギャルからは大歓声。
f0045842_05718.jpg
Bad Like IIn My Armsなど特大ヒット・チューンを投下しまくってフロアは大ボス。いやぁ凄いエネルギーです。勢いに乗ってる現役ダンスホールDJはやっぱ迫力が違いますね。

最後はAlainePressureDon Corleonがステージに登場し、もちろん超特大ヒットBad From Mi Born
f0045842_06344.jpg
朝5時にもかかわらずフロア大爆発してましたよ。疲れ果てました。

生のリアル・ジャマイカのダンスホールレゲエを肌で感じれる事の出来たアツイ夜でしたね。こういうスタイルの違うアーティストが揃っているというのはとても強いです。

まだまだ当分ドン・コルレオーン・ファミリーの勢いは続きそうですね。
[PR]
by Blacksmoker | 2009-08-14 23:12 | ライブレポート

ANTHONY HAMILTON @Billboard Live Osaka 7/27(月) 2009


2003年のデビュー・アルバムで唯一無二のソウルフルな歌声に衝撃を受けてから実に6年。私にとってまさに念願の、そして待望のアンソニー・ハミルトンの初来日公演。ここまで観る前から楽しみだったライヴも、久しぶりかもしれません。
f0045842_2291436.jpg
さて、ここ最近のR&B界ではマックスウェルの8年振りの新作が話題で、もちろん内容も超素晴らしいんですが、同じソウルマンでもアンソニーの方にはマックスウェルのような過度のセクシーさ(エロさ)は少ない。その代わりにアンソニーの声にはゴスペルに培われた老若男女にも受け入れられる親しみやすさが備わっている。同じソウルマンでもマックスウェルディアンジェロのようなソウルシンガーとの違いがハッキリしていると思っていたのですが、今回のライヴを観てアンソニーの声にも充分にセクシーさ(でもエロさとはちょっと違う)が備わっている事が感じられましたね。
f0045842_2295486.jpg
メンバー全員が黒で身を固めたバック・バンドを従え、黒のスーツや黒の帽子、そしてステッキを持って登場したアンソニー。見た目ほど歳は取ってない人ですが(まだ38歳!)、こんなステッキが似合うシンガーはアンソニー以外には、ロン・アイズレーソロモン・バークくらいのものでしょう。ただ彼らみたいに動かない(動けない)わけではなく、アンソニーの場合は見せ掛けだけのスティック。そんなものはオープニングと同時にとっとと捨て去り動きまくり!正直言って、ここまで動きまくる姿を想像していなかったので驚かされましたね。「こんな激しく動くの!?」ってくらいアクティヴなステージングに1曲目のCornbread,Fish & Collard Greenからすでに観客もスタンディング・モード。コーラスの男性シンガー(ミュージック・ソウルチャイルドを3倍くらい横に広げたくらいのカンジです)がとても良い味を出していて、観客を盛り上げるのに一役買っていましたね。
f0045842_231689.jpg
1曲目に続いてアップテンポなファンキー・ナンバーFalling In Love。バック・バンドの骨太な演奏がライヴならではの高揚感を演出しています。とにかくドラムもベースも音がデカい。アンソニーの声を遮ってしまうほど強力だ。さらに続くのは、またもや1stから渋いComin’ From Where I’m From。重厚なゴスペル・コーラスがヘヴィなナンバーで、それをバックに歌う中低音のアンソニーの声も同じくヘヴィ。この辺のレンジの広さはさすがだ。

そして本日の1発目の鳥肌。新作よりThe Point Of It All。今までアンソニーの声を遮りがちだったバックの演奏がスローで隙間が出来た分、アンソニーの声の独壇場!いやぁ~感動的です。ただ上手いだけでなく、この声には深みがある。太くて伸びやかで、それでいて充分にセクシーさを兼ね備えています。
f0045842_2322073.jpg
さらには超名曲Can’t Let Go。あの静かなイントロを聴くだけで鳥肌立ちましたよ(本日2発目)。この曲はブルージーで、ゴスペルで、さらには南部色満載という、僕の好きなところが全部入っている希有の名曲ですよ。アンソニーの声も特に際立ちます。やはりアンソニーはサザン・フレイヴァーの曲が非常に良く似合います。

最近のアンソニーはどんどんDown Southしてきて、R&Bの枠に囚われずにカントリーやブルーズのアーティストとの共演も多くなってきている(Josh TurnerJohn Rich、さらにはBuddy Guyまでも)。そしてそのアンソニーの声はカントリーやブルーズにとてもマッチする。もちろんこれらの音楽のルーツがアメリカ南部の黒人音楽にある事に起因しているのでしょう。おそらくそれは突き詰めると「アフリカ」へ辿り着くのだと思います。アンソニーの声には、ジャンルを超越した土着的で力強い深みが備わっている。個人的にはアンソニーのこういった曲をもっともっと聴いてみたいですね。
f0045842_2422233.jpg
そしてアーバン・ゴスペルともいうべきファンキーなSista Big Bones。曲調に合わせてアンソニーもダンスしまくり!ドラムの音が異常にファンキー(このドラマーはジャネット・ジャクソンのツアーでも叩いていた有名な人みたいです)。せっかく黒スーツでキメまくっていたアンソニーもヒートアップして、スーツを脱ぎ、ネクタイを外し、中に着ているシャツの腕をまくり上げ、最終的にはFarmerみたいになっていたのが笑えましたね。そういう姿もまた似合ってしまうのがアンソニーです。

そして今回最もアンソニーの歌が堪能出来るナンバーHer Heartの登場。本日の鳥肌3発目。ちょっとAOR的な曲調の曲ですが、この曲のアンソニーの歌声は凄い。ストゥールに座ってじっくり歌うその声は、ホント身震いがするほど美しいです。ピアノをバックにした演奏もアンソニーの声を引き立てまくり。ほんと聴き入ってしまいましたね。
f0045842_2341769.jpg
さらにこの曲の途中に、ステージ脇に人影が。よくよく見ると黒いエナメル系のドレスを着た女性が!「出た!ターシャ・マクミリアン・ハミルトン!」と心の中で絶叫しましたよ。鳥肌4発目!バッキング・ヴォーカルとして来日公演メンバーとして発表されていながら、直前に名前が消えたりしたりして、「結局どうなのよ?」と思っていたんですが、どうやらゲスト・シンガー扱いになったようですね。ステージ脇で座りながら旦那の歌うのを見守る姿に既に風格が漂っていたのは気のせいか・・・。

そしてHer Heartが終わると、アンソニー自身の紹介でターシャ登場。セクシーなドレスに身を包み、髪の毛を赤く染めた姿は異様にf0045842_2352010.jpg風格が出ていますね。愛想はあまりよくないっぽいです。そして2人で披露したのはもちろんターシャのソロ・アルバム「The McMillian Story」(右写真)に入っていた共演曲Silence Kills。出だしを歌うターシャですが、これがハンパなく上手い!アンソニーとはまた違う情念系の圧倒的ヴォーカル。これは凄いです。途中からアンソニーも参加して歌いますが全く負けてません。最後のシャウトの迫力はとんでもない威力でしたよ。もう終盤は鳥肌立ちっぱなしでした(本日5発目!)。ターシャは今回のライヴで日本のファンに強烈な印象を残したんじゃないでしょうか。そのターシャは1曲終わるとそそくさと退場。帰り際にアンソニーにお尻をタッチされて笑いを取られてましたね。

続いてのPrayin’ For Youでは、アンソニーが客席に降りて来て会場中を一周する盛り上がり。客席にいるアンソニーにしっかりボディガードが付いているのはさすが「セレブリティ」の証ですね。これがスピーチなら確実に1人でしょう。それにしてもよく動きますね、この人は。ステージ上にはターシャも登場しタンバリンを叩いて盛り上げていましたね。見た目はコワイんですが、どうやら意外と楽しい人みたいです。
f0045842_2383824.jpg
1stアルバムからのヒット曲Charleneもじっくりと披露され、最後は新作からのCoolで大団円。バンドの演奏をバックに満面の笑みでステージを去って行きました。毎回ビルボードでのライヴは短くてゲンナリなんですが、今回ほどもっと観せてくれと思ったライヴもなかったですね。やっぱビルボードは「アーティストと距離が近い」という点以外はあまりメリットの無いですよ。

しかしアンソニーのあのソウルフルな歌声が充分に堪能出来て、さらにはターシャの歌声まで堪能出来たという点に於いては最高のショーだったと思います。そのキャラクターからは、おおらかな人間性も感じ取れました。まあ要するに気さくで楽しいオッチャン!このキャラクターもアンソニーが皆から愛される要因でしょう。次回のアルバム・リリースでも絶対来日して欲しいですね。

そして今度は是非ターシャとのダブルヘッドライナー・ショーでお願いします。
[PR]
by Blacksmoker | 2009-08-11 02:17 | ライブレポート