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V.A. [7x7 Beat]


前々回紹介したThe Gaslamp Killer、そして前回紹介したHudson Mohawkeと、「Flying Lotus以降」のビートメイカーを紹介してきましたが、まだまだアンダーグランウドではとてつもない才能が眠っている。

じゃあ、どれを聴けばいいの?」、「一体どんなヤツらがいるんだ?」と思う人も多いでしょう。そんな人達に是非聴いてもらいたいのが、この「7x7 Beat」

f0045842_038016.jpgアイルランドのダブリンに拠点を置くレーベル「All City」がリリースするこのアルバム。ここで聴けるのは次世代を担う気鋭のビートメイカー達による最新のトラックばかり。これを聴くと確実に地殻変動が起きているのが分かります。

実はこの企画は、次世代を担う選ばれた7組のビートメイカー達が、自分の音源を7inchレコードというメディアを通して順々にリリースしていく企画。その名も「Beatstrumental」。そして、このシリーズの全音源をコンパイルしたものが、この本作「7x7 Beat」だ。今や入手が困難なシリーズもあるので、こうやってCDとしてまとめて聴けるのは非常にありがたい。

f0045842_0451350.jpgまずオープニングを飾る#1はLA在住のSnowman(右写真)。Fat CityレーベルのJack Sample Professionalsの一員として活躍する男ですが、今作ではファンキーでファットな生音系のドープなインストゥルメンタル・ヒップホップStreet Corner Music(ナイスなタイトル!)。さらには、もの悲しいディストピア的な近未来エレクトロ・ヒップホップRiseの2曲を提供しています。どちらもネタ感バリバリのヒップホップ・ビートですね。

そして次の#2Blacksmokerが最も注目している男、Mike Slott(下写真)の登場。
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グラスゴー出身。同郷のHudson Mohawkeと共にHeralds Of Changeを組んでいた相棒です。Hudson Mohawke「Polyfolk Dance」よりも、さらに重心を低くしたビートに、温かみのある煌びやかなシンセの人懐っこいサウンドが最高です。近未来的だがアナログ的でもあるパラレルな世界観が完全にオリジナル!今後もこの男からは目が離せないですね。

f0045842_1122819.jpgそして#3は個人的に今シリーズにおけるハイライト。フランスはパリ在住のFulgeance(フルジェンス)による、ねじれまくったエレクトロニック・サウンドRevenge Of The Nerd。分裂症気味なシンセのフレーズにクラップ・ビートが妙なドライヴ感を持って疾走するマッドな1曲。この曲はヤバイ!超クセになりますね。個人的には、このアルバムの中のベストトラック。次のトラックThe Mamieは完全にBPMを落としたダウンビート。こちらもクラップ・ビートでかなりドープ。Fulgeanceヤバイです。



#4はスペインのMweslee(ウェズリー)。
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インダストリアルなマシンビートにブリブリにヘヴィなシンセベースが唸りまくるシンフォニックなChandal 500。そしてソウルフルなコズミック・マシーン・ファンクJamas Jame Jamonと激ヤバな出来。Mwesleeはこのシリーズ最大の発見かも。

#5はフランスのLeneko。スペーシーで浮遊感のあるシンセにストイックなヒップホップ・ビートが融合した曲がなかなかイイですね。

そして#6は全ビートメイカーが注目するHudson Mohawke(右写真)の新曲が登場。他のビートメイカー達が2曲ずつ提供しているf0045842_1212532.jpgのに対し、彼だけが3曲も提供しているのはやはり注目度の高さでしょうか。しかし、この3曲でHudson Mohawkeが見せるのは「Polyfolk Dance」でのサウンドを期待する人を遥か彼方に置き去りにするサウンド。もはやHudson Mohawke「Polyfolk Dance」の地点にはもういないのか?完全に進化したビートを提示しています。ノンビート(!!)で、女性の声とグリッチ・ノイズとシンセだけで構成されたStar Crackout、さらにはグリッチ・ノイズの海に幽かに心臓の鼓動のようなビートが聴こえるRoot Hands、そしてクリック・ハウスのごときストイックなEverything Else Is Wrongと、全く新しいHudson Mohawke像を見せ付けられます。これはかなりの衝撃です。問題作と言ってもいいでしょう。

最後を飾る#7には、こちらも注目度の高いヴェトナム系フランス人のOnra(下写真)。
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かつてはヴェトナムで買い込んだレコードのみでビートを作った事もある奇才ビートメイカー。このビートの完成度の高さはハンパない。Maxwellにでも歌ってもらいたいほどのディープでソウルフルな極上のインスト・ヒップホップ・ビートです。このOnraも要注目です。

#7で終わりかと思いきや、最後に#0として収録されているのがスイスのDimlite!(左写真)Sonar Kollktivレーベルが誇るダウンビートの天才ビートメイカー。最f0045842_1283898.jpg近はRitornell(1stアルバム、ムチャクチャ良いです!)やPrefuse 73、そしてFlying Lotusのリミックスを手掛けて活動的になってきているDimliteのかなりヤバイ新曲Quiz Tears。ねじれまくったビートに、エフェクトかけまくったヴォーカルが被さるとんでもないイルな曲。これ、最後を締めくくるにはあまりにも変わった曲ですね。

どのアーティストも「ヒップホップ」でありながら、その枠に留まろうとせず果敢にその枠を飛び越えていこうとする明確な意志と主張がしっかり感じられます。その成果は自身で聴いてみて判断して欲しいが、そこに内包されるアーティストのパワーは充分過ぎるほどにアツイです。

ちなみに7inchシリーズのジャケットが、アフロなカンジでめちゃくちゃカッコイイので(Balck Jazzレーベルのジャケットみたい)、マニアは是非7inchで集めて下さい。ちなみに下写真がそのジャケットです!

#1 Snowman
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#2 Mike Slott
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#3 Fulgeance
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#4 Mweslee
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#5 Leneko
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#6 Hudson Mohawke
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#7 Onra
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#0 Dimlite
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今後のシーンを担うであろう若き才能を是非チェックしてみて欲しいです!

  
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by Blacksmoker | 2009-09-14 00:10 | ELECTRONICA

HUDSON MOHAWKE [Polyfolk Dance]


前回紹介したThe Gaslamp Killer「Flying Lotus以降」のビートメイカーの中でも異端なのに対して、こちらはその系譜を受け継ぐ正統的後継者と言ってもいいでしょう。

スコットランドのグラスゴー出身のHudson Mohawke
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この男は間違いなく「Flying Lotus以降」のビートメイカーの中でも最重要人物だろう。LAでもロンドンでもなく、スコットランドのグラスゴーというのがなかなか面白いが、最近ではRusiteや、Mike SlottHeralds Of ChangeHudson Mohawkeと一緒に組んでいる)など要注目のビートメイカーがこのグラスゴーから出て来ているのはとても興味深い。
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まずはこのHudson Mohawkeとはどんな男なのか?わずか7歳でレイヴの洗礼を受け、10歳で初のミックステープを学校で売り捌き、12歳でプレイステーションのみ作曲を始め、14歳でターンテーブル世界大会のDMCとITFで史上最年少チャンピオンに輝くという(ホントかウソか分からんけど・・・)トンでもない超早熟な男みたいです。しかも2007年には既にMike Slottと共にHeralds Of Change「Puzzle」「Secrets」という傑作EPを連発していましたので、そのクリエイティヴィティはとてつもないです。

f0045842_2031755.jpgそのHudson MohawkeのデビューEPとなる「Polyfolk Dance」。何と「Warp」レーベルからリリース。これは「Flying Lotus以降」を語る上でハズす事の出来ない重要作です。

この音を一言で表すなら「ブッ壊れたエレクトリカル・パレード」。ヒップホップ的ビートの上に、切り刻まれたシンセサイザーのファニーで狂った上モノが煌びやかに散りばめられた不可思議なポップ・サウンド。一度聴くと相当クセになりますね。

そしてこのEPを聴いて、真っ先に思い浮かべるのがAphex Twinだろう。この独特のサウンドは明らかにAphex Twin(下写真)の影響下にあるサウンドだ。
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ここ数年に渡ってシーンに長らく不在にも関わらず、90年代にAphex Twinの影響を受けたアーティスト達がシーンに登場する事によりAphex Twinの存在や影響力はますます巨大になっているように思えます。(先日のSummer Sonic 09でもトリで凄いパフォーマンスを見せていました。)「I Care Because You Do」「Selected Ambient Works」「Classics」など、90年代中期の作品にも関わらず全く色褪せていないのが凄いです。

そしてこのHudson Mohawkeも、Aphex Twin、さらにはμ-ziqReflexの頃の)、そしてSquarepusherといったアーティストの偏狂的サウンドに思いっきり影響されているのが如実に分かります。だからと言ってフォロワーではないのはHeralds Of Change時代から証明されていますが、Hudson Mohawkeのこだわるのはあくまで「ヒップホップ」。その枠にあえて自分を落とし込み、そこからどこまで自由に逸脱できるかに挑戦している。そしてその挑戦は見事なまでの成果を見せていると言っても良いでしょう。
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特にA面の3曲の素晴らしさが全てを象徴している。1曲目Polkadot Blues(ちなみにこの曲は2007年リリースのHeralds Of Changeの曲Rock With YouのインストVer.ですね)、さらにはメルヘンなMonde、そして性急なビートにホーンを絡め、細切れに分断された女性シンガーの声をサンプリングしたOvernightなどは圧巻です。B面に収録されているモロにAphex TwinVelvet PeelYonardなども最高です。

全6曲のEPながら実にクリエイティヴィティ溢れる圧倒的な内容。感性を刺激してくれるポップで楽しいサウンドです。そしてFlying Lotusに続き、またも「Warp」レーベルの心眼の鋭さを証明する1枚になりそうです。
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11月に「Warp」20周年を記念して幕張で開催される「エレクトラグライド」に、BattlesFlying LotusClarkらと共に来日するHudson Mohawke。これは絶対に要チェックです!

ちなみにHudson Mohawkeって名前は、ブルース・ウィリスが主演した映画「ハドソン・ホーク」とは関係ないんですよね?
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by Blacksmoker | 2009-09-10 00:13 | ELECTRONICA

THE GASLAMP KILLER [My Troubled Mind]


本当に「Flying Lotus以降」というカテゴリーまで作ってしまったFlying Lotusの1stアルバム「Los Angeles」

これは全てのビートメイカー達の新たな指標として捉えられることになった革新的なアルバムですが、時代はまだまだ変化します。これ以降も新たな才能が続々と生まれているのです。その中で今最も注目を受け、さらには一際異彩を放つのがこのThe Gaslamp Killer
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Flying LotusDaedelusらを輩出したことでも有名な、毎週水曜日にダウンタウンLAで開催されている人気パーティ「Low End Theory」のレジデントでもあるこのThe Gaslamp Killer。その正体はウィリアム・ベンズーセンのソロ・ユニット。
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彼がなぜこんなに注目を浴びているかは、2008年に出たThe Gaslamp KillerのMix CD「I Spit On Your Grave」を聴いてみればその理由が分かる。一言で表すなら「カオス」。サイケデリック音楽から、ジャズ、民族音楽、ダブ、B級ホラー映画音楽などをブチ込んでミックスしたとんでもなくアンダーグラウンドでヤバいMix CDなんです(OBEYによるアートワークもヤバい!)。さらに実際のDJプレイも凄いらしく、一度映像を観た事があるんですが、DJしながら暴れまわる野獣みたいな姿がかなり凄かったです。ちなみに彼はMF DoomのバックDJも務めたことがあるらしいです。

f0045842_2241367.jpgそんなThe Gaslamp Killerの初オリジナル音源となるEP「My Troubled Mind」が遂に登場。2000枚限定の10インチ・アナログ盤とデジタル配信の形態のみでのリリースみたいですね。

A面に3曲、そしてB面に4曲収録されていますが、それぞれの面にイントロが入っているので純粋な曲としては5曲しかありません。ですが、これがもう何とも形容しがたい実にヤバイ1枚。

Flying Lotus以降で語られるビートメイカーではありますが、その音は完全にその系譜から外れています。全くの異端。完璧なレフトフィールド。Mix CD「I Spit On Your Grave」で見せたあの「カオス」ぶりが如実に音に表われている。
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イントロに続くAnything Worseからしてその「カオス」ぶりは凄い事になっています。シンプルなドラムのビートにホラー映画のような不気味な効果音。基本のビートはずっと同じなんですが、ドラムが急に速くなったり、ドラムの音がエフェクトやイコライザーで次々に変化していったり、猥雑なホーンのサンプリング音が入ってきたり、最後は50年代のSF映画のようなチープな効果音になったりと、ぐるぐる音が変化していく様はサイケデリックそのものです。

その他にもシタールが怪しく鳴り響き、ダブっぽいSEが四方八方に飛びまくる曲や、タブラが鳴る曲や、ラウンジっぽいジャズのような曲(なぜか最後にマニアックな60年代フォークソングのサンプリングが挿入される)と、もう見事なまでのカオスぶり。無国籍で、アシッドで、サイケデリック。それを野獣のようなワイルドさでもって強引に1つのレコードに収めたようなEP。おそらく日本でならKiller Bongが最も近い存在ではないでしょうか。
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しかし、ただカオスなだけではなく、その音からは絶妙なセンスの良さが漂っている。狂人のようでいて、実は非常に頭の良い男なんだと思いますね。とてつもない野獣です。

決して時代を象徴する音ではないし、ましてや新しい潮流を生み出すようなアーティストではないですが、この完璧なまでの自由で奔放なアンダーグラウンドな音は、確実にビートジャンキーどもの心を捉えて放さないでしょう。レフトフィールドな異端の音楽。是非そのサイケデリアを体験して下さい。

     
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by Blacksmoker | 2009-09-07 00:13 | ELECTRONICA

ULTIMATE MC BATTLE 2009 大阪予選 @ Fanj Twice 8/22(土) 2009


般若 vs Y.A.S.の劇的な決勝戦で幕を閉じた2008年。その後、般若、そしてHidaddyがバトル引退宣言をした事によって、2009年新たなフェーズに突入する「ULTIMATE MC BATTLE」
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今年も4月の水戸予選を皮切りに地方予選が始まっていますが、今年も大阪予選行ってきました。私もこの大阪予選を観るのは今回で4回目(2006年からですね)。

2008年の全国大会決勝の模様はコチラ
2008年の大阪予選の模様はコチラ
2007年の大阪予選の模様はコチラ
2006年の大阪予選の模様はコチラ


今までの3回は全てHidaddyが優勝していたので、その彼がいなくなった大阪で誰が新しいフリースタイル・キングになるかに注目が集まるところです。
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深夜2時頃に会場に入ると既に一回戦が始まっていて、何とGEBOが試合をやっているではないですか!私が今まで観た大会でGEBOが出てるのを見るのはおそらく初めてですね。最近出たアルバム「Gebolution」がかなりヤバかったのでコレは注目。さらにステージを見ると審査員の中にしっかりHidaddyがいました(笑)。どうやら特別審査員として出てる模様。この辺の出しゃばり具合がやっぱり大阪人。そういや韻踏ファミリーのバルーンza弐百式も今年は参加せずに客席で目立ってましたね。
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さて、この他にも大阪予選参加のMCは、優勝候補の悠然を擁するシーラカンス勢(吉田のブービーoogawaKenta)、そして韻踏合組合からErone、2007年の和歌山大会優勝者のサリーなど実力派の強豪揃い(ってかいつもの面子ですが・・・)。そしてBlacksmokerイチオシのMC、レペゼン泉州のMC大超
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昨年のMCバトルで衝撃を受けて以来、完璧にファンになってしまった大超ですが、今年も最年長MCとしての参加です。ちなみに最年少だったのは白麗というMC。驚きの14歳! 35歳の大超とは21歳の差です。

さて、ベスト32から早くも熾烈なバトルが続々繰り広げられます。実力伯仲のR指定 vs GOBBLAなどかなり熱いバトル。その他にもフリースタイル・バトル「ENTER」の前回優勝者ちゃくらメンソール、低い声でスキルの高いライミングを見せ付ける死神などかなりのレベルが高いです。レペゼン堺のMCと対戦したEroneなどは危うく負けるとこでしたが(Hidaddyの判定もでした)、辛くも延長戦で勝利してました。
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そしてベスト16に突入。圧倒的な実力で勝ち上がるちゃくらメンソール。延長までもつれたR指定 vs. CIMAでは辛くもCIMAが勝利。
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そして注目の対戦カード、悠然 vs. GEBO。独特の早口フローでまくしたてるGEBOに対して、早口ラップだけじゃ伝わらんなと返した悠然の貫録勝ちでした。こちらも実力派同士の対決となった吉田のブービーvs. NAJIMIは覇気が無かったブービーNAJIMIが圧倒してました。

そして大超 vs. ヒューマ
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こちらも延長までもつれるアツいバトルでしたが、延長での大超の放った俺はこだわるのは押韻主義 もちろん頼らないドーピングにのパンチラインに会場が爆発。さらに立て続けに踏みまくり勝利。いや~もうこの人、マジでパンチライン連発で大好きです。高速で言葉を詰め込む高度なスキルを持った若いMC達の中で、1人だけ無骨で韻に徹底的にこだわったオールドスクールなフローで勝負する大超はまさしくサムライ。自称「全てがシャッターチャンスの男」(大爆笑)はダテじゃないぜ!

Erone死神との対戦でまたもや延長。会場の反応では完璧に負けてたEroneですが、Hidaddyのいる審査員判定で救われましたね。個人的には負けてた気がするんですが、延長にて辛くもEroneが勝利。Eroneは前々から思うんですが、ラップの声が非常に聴き取りにくい。破壊力のあるヤバイ韻を踏みまくっているのに、あまり客席に伝わらないのです。そこだけが彼の致命的な弱点ですね。あと今回やたら延長が多かったんですが、やっぱ会場の聴こえ方とステージでの審査員の聴こえ方は違うんでしょうね。

そして試合はベスト8へ。

かなりスキルの高い早口フローのちゃくらメンソールとこちらも早口フローのCIMAの対決は延長の末にちゃくらメンソールの勝利。そして次の試合は、悠然 vs. DIO
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最初のシャウトアウトの時にDIOお前フザけてたら殺すぞ!とシャウト。試合が始まってもDIO借りた金返せやと喧嘩を売りまくってて、客席からも変なヤジが悠然に飛んでいてちょっと変な空気が流れ出し始めました。どうやら悠然が誰かに金を借りたまま返していないみたいで、その事に対してやたら攻撃されている模様。延長の末、悠然が勝ち上がりましたが何かもやもやした試合でしたね。悠然ちょっと元気なかったし・・・。

次は大超 vs. NAJIMI
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正直、実力派のNAJIMIとの対戦に「大超もここまでか!?」と思ってしまいましたが、異常なまでに韻にこだわった大超の圧倒的なパンチラインが炸裂し、延長までもつれた結果ここで決める大阪代表 そしてもちろん勝者は大超のパンチラインでNAJIMIを圧倒。見事ベスト4に進出を決めました。
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そしてErone vs. けいしょうEroneは試合を重ねるごとにどんどん上手くなってくるのが分かります。どうやらスロースターターのようですね。この勝負は完璧にEroneが圧勝してベスト4へ進出。

そして大詰めの準決勝ベスト4。ここからは16小節のバトル。

悠然 vs. ちゃくらメンソールは実力伯仲の熾烈なバトルとなりましたが、ベスト8でのDIOとの試合の時みたいにまたもや金返せネタ。
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俺はラップ以外何も無い 金なんか返せないとかなり弱気になってた悠然がちょっと可哀想になってきましたね。この試合はもつれにもつれて2回もの延長戦の末、ちゃくらメンソールが辛勝。悠然はここで姿を消しました。

そして個人的には最高の対戦カードとなった大超 vs. Erone
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前の試合くらいから明らかにスキルが上がってきたEroneと、相変わらずのオールドスクールなフローの大超。全くタイプの違う個性派MC同士の対戦。こちらも延長までもつれるアツさでしたが、連戦により少し韻の甘くなってしまった大超が、盛り上がりを作る事が出来ずに残念ながら負けてしまいました・・・。惜しくも敗退してしまった大超ですが、ここまで会場を沸かせたエンターテインメント性の高いキャラはホント最高でした。是非来年こそは優勝して、全国にその存在を知らしめて欲しい!

そして最後の決勝戦。

ちゃくらメンソール vs. Erone
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最初から高いスキルを見せ付けりちゃくらメンソールに対して、ちょうど決勝でスキルがピークに達したEroneの戦いは激戦区大阪の名に恥じない名勝負。これは正直どちらが勝っても可笑しくない実力拮抗の戦いでしたが、韻にこだわったEroneが遂に勝利Hidaddy不在の大阪は同じ韻踏合組合Eroneが見事に大阪代表の座を勝ち取りました。
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なかなかスロースターターのEroneなので、全国大会でいきなり強豪と当たるとキビしいかもしれませんが、大阪代表として是非勝ち上がって欲しいです。そういえば、大会が終わった後の朝7時くらいに路上で喋っていたら、チャリンコに乗ったEroneが目の前を横切って堀江の方向へ走って行きました。ちょっと嬉しそうだったのが印象的でしたね。
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さて今年の全国大会決勝は、12月26日(土)クラブチッタにて開催。新しい時代が始まります!


 
   
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by Blacksmoker | 2009-09-03 23:41 | ライブレポート