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2014年の12枚。

ラジオDJを始めて1年半が経ちました。来年はもっと喋りに磨きをかけて進化していきたいですね。イベントは今年は全くやらなかったですが、来年はやります。昨年からアナログ盤で聴く機会が増えましたが、今年はCDを買う数よりアナログ盤を買う方が多くなりました。それにあわせて、新しい音楽よりも自分のまだ聴いていない古い音楽を聴くことの方が圧倒的に多くなりましたね。昔はあれだけ嫌がってたはずの50年代のジャズシンガーものに、これほどまでにハマってしまうとは思いませんでした。さらにはアナログのオリジナル盤やモノラル盤を揃え出してからは深い沼に入り込んでしまった気がします。恐ろしい世界!さて来年はどうなってるんでしょうか?

それでは今年のベストアルバム。新譜に絞って12枚選びました。ほとんどアナログ盤の評価です。


<2014年の12枚>


■第1位
Φ [Konstellaatio]

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フィンランドの電子音楽ユニットPan Sonicの片割れMika Vainioのソロ名義「Φ」(ファイと読みます)の新作は、星座をモチーフにしてテクノにもノイズにもどれにも属さない奇妙な立ち位置からの強烈なインパクト。
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アナログ盤はRashad Beckerによるマスタリングでさらに重低音を効かせて空間が揺れます。




■第2位
Nostalgia 77 [A Journey Too Far]
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Benedic Lamdinのジャズ・ユニットの5作目。
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ドイツ人女性シンガーJosa Peitのボーカルを全編に使って、ホーン隊の入った牧歌的なニューオーリンズ・ジャズからアコースティックなソウル・ジャズまで多彩。カントリー/フォークシンガーJeb Loy Nicholsの歌う2曲が絶品。
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■第3位
Cut Hands [Festival Of The Dead]
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80年代のエレクトロ・ノイズの伝説WhitehouseのWilliam Bennettのソロユニットの新作。トライバルなリズムとインダストリアルの合体したサウンド。
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再評価される日本の盆踊りのリズムに共振するかのような土着的ビートが強烈。



■第4位
Thou [Heathen]
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ルイジアナの神出鬼没の怪物スラッジ・バンドの新作。EPやThe BodyとのスプリットEPも含めて今年だけで3作もリリース。アナログ盤は即完売という規格外ぶり。もはや王者の風格すら漂う貫禄の激重さです。



■第5位
Meshell Ndegeocello [Comet, Come To Me]
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一時期のアーティスティックに振り切った方向から弱冠ポップな方向へ戻ってきた新作。流麗なR&Bからレゲエもやってますが、内面から滲み出る実験的精神が良いバランスで両立している傑作。



■第6位
NehruvianDOOM [NehruvianDOOM]
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NY出身の新鋭ラッパーBishop Nehru(18歳)と、難解なリリックと老獪なフローで煙に巻く鉄仮面を被ったベテラン・ラッパーMF Doom(43歳)によるタッグ。90'sフレイヴァー全開のオールドスクール・ヒップホップ。



■第7位
S. Carey [Range Of Light]
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マルチ・インストゥルメンタリストのソロ2作目。歌からパーカッションからオーケストラ・アレンジまで手掛け、Bon Iverのバンドメンバーとしても活躍している天才。クラシックからの影響を受けたスピリチュアルで優しい室内楽。



■第8位
Quantic [Magnetica]
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5年間南米コロンビアに移住した成果の結実。1曲ごとにゲストを迎えてコロンビアからポルトガルからエチオピアからジャマイカまで多岐に渡る圧巻の多国籍大衆音楽絵巻。



■第9位
NORIKIYO [雲と泥と手]
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前作も素晴らしかったですが、今年はさらにフルアルバム2作もリリース。ハスリング・ラップだけでなく政治や環境、人生にまで言及したリリック内容が良い。今のヒップホップの中ではズバ抜けたリリシスト。バカさ4割と真面目さ6割。6割の真面目なトコロに惹かれます。



■第10位
Tamikrest [Chatma]
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西アフリカの砂漠のブルーズの第2世代。成熟したTinariwenも良いですが、Tamikrestの躍動感の方が上回る。



■第11位
J Mascis [Tied To A Star]
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聴いた回数はコレが一番。ますます哀愁を帯びた枯れたヴォーカルに泣きのギター。やってることは変わりないが今回は曲の良さが際立ってます。


■第12位
Common [Nobody's Smiling]
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2005年の「Be」を絶賛してた連中は今どこにいった?コレこそがCommonのリリシストとしての真骨頂。しかもシカゴ・ヒップホップのゴッドファーザーNo I.D.との再タッグで、全米犯罪率1位の都市に凋落したシカゴの現状を鋭く描写するシリアスな作品。Kanye Westと共にシカゴの若者を支援する団体を設立し資金収集のためのAAHH! Fesなど一連のムーヴメントまでリスペクト。
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by Blacksmoker | 2014-12-30 11:30 | 2014年総括