溺れたエビの検死報告書 @京都Nega Posi 12/25(金) 2009


2001年より関西を中心としてアンダーグラウンドで神出鬼没の活動を続ける「溺れたエビの検死報告書」。
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メンバーは全員エビ総帥エビを中心として、その人数は常に変化し続けており、楽器だけではなくダンサーも含めて10数人にも及びます。私は2003年頃にこのバンドに初めて出会い、かなり衝撃を受け何度もライヴに足を運んでおりましたね。

そもそも私がこの「溺れたエビの検死報告書」を好きな理由はその『音楽性の高さ』に他ならない。全員がエビの格好をしている色物バンドかと思いきや、ライヴを観るとその演奏力の高さにかなり驚かされるでしょう。打楽器を中心にしたダイナミックなリズムに変則的な演奏を繰り広げる様は圧巻で、特にステージ中央で改造されたヘッドレスのフレットレス・ベースを演奏するエビ総帥Primusレス・クレイプールを彷彿させる程とんでもなく凄いプレイヤーです。
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さらにはメタル・パーカッションやホーン・セクションなど含め、それらが渾然一体となって襲ってくる音は、Primusの変態性に初期Einstürzende Neubautenのカオス度を合体させたような感じと言ったら良いでしょうか。そこにエビの格好をした動きまくるパフォーマンスが加わるわけですから、その衝撃度はハンパないです。

さて、今回私が「溺れたエビの検死報告書」を観るのは5年振りくらいでしょうか?いつもはイベントなどに出演する場合が多いエビですが、今回は単独ワンマン・ライブ。

開演時間になると会場の後ろからワサワサとエビ達が登場。会場を徘徊しステージに集まってきます。そして最後にエビ総帥の登場。5年振りに観ましたが、良い意味で全く変わっていないです(笑)。今回の編成は総帥の他に、ドラム、パーカッション、シンセサイザー、ギター、トランペット×2の7人編成
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中央にセッティングされたヘッドレス・ベースの弓弾きの不穏な旋律から、一気にメンバー全員が畳み掛けるお馴染みのオープニング曲。トランペットが加わって、以前よりも更に妖しい雰囲気を増しています。

そして続くのは、初めて聴く新曲。
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総帥がステージ脇に設置されたギターの所まで行って、エフェクターによって変えられたブリブリのファンク・ベースみたい音が疾走する80’sっぽいテイストの曲。これは今までの「溺れたエビの検死報告書」にはない新機軸のナンバーですね。キーボード/パーカッション担当のエビがステージ中央でダンスを踊るパフォーマンスも最高です。

長尺の2曲が終わって一旦休憩。その後スクリーンの映像を絶妙に使った笑えるパフォーマンスをした後、またもや新しい曲。水中にいる事を演出するようにエコーのかかった音がかなり気持ちよく、そこに2本のトランペットが交互に音の応酬を繰り広げ、そこにシロフォン(木琴)の音も加わって摩訶不思議なアンビエント世界が広がります。オープニングこそ昔と変わらずでしたが、他はしばらく見ない間に新しい段階に突入しているようです。
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後半はカオス度の高い曲をもってきて破壊的なパフォーマンスを見せるエビ。途中で総帥のベースが鳴らなくなるトラブルも発生するが、そのトラブルさえも笑いに昇華させ余計に盛り上げる余裕のステージング。やっぱコイツらは最高です。その日がクリスマスということもあって、サンタの格好をしたエビも登場し、お菓子を観客にバラまくパフォーマンスで会場もかなりの盛り上がりを見せていましたね。
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そしてアンコールで披露したのは、何とゴジラのテーマ!イントロの不穏なトランペットに、総帥の弓弾きのベースなど、まさしく「溺れたエビの検死報告書」にピッタリの名カヴァー。驚くほど見事にハマっておりました。この曲は今後も彼らのライヴで頻繁に耳にすることになるでしょう。
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しかし、いつも思うんですが、こんな凄いパフォーマンスを見せる集団が、未だにアンダーグラウンドな存在であるのは非常にもったいない!もしフジロックなんかに出れば一気にブレイクしそうな気がするし、かなりフェス向けなバンドだと思います。今度は広い客層に彼らの存在をアピール出来ればイイなぁと思いますね。

是非一度ライヴに足を運んでみて下さい!
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by Blacksmoker | 2010-01-13 10:42 | ライブレポート
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