MEDESKI, MARTIN & WOOD @ Club Janus 4/8(金) 2010


今回初めてメデスキ・マーティン&ウッドを観て思ったこと。

客がヒッピー系ばっかり。
ジョン・メデスキが異常にブライアン・イーノに似てる。
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2006年以来の久しぶりの来日公演だというのに、そんなことしか思いつかないのか?と思われそうですが、初めて観た第一印象はそんな感じ。

①なんですが、客層は勝手にスノッブな感じだろうなぁなんてイメージをしていたので、その落差に驚き。Grateful DeadPhishのライヴに大量にいてるクサ吸ってそうな麻の服着たヒッピー系の若者ばかりじゃないですか。やはりジャム・バンドの筆頭だけあってそっち系のファン達を完全に取り込んでる様子です。そして②ですが、これはあまりにも似すぎていて錯覚してしまうほどでしたよ。体系も目の鋭さも、ハゲあがりぶりも、もうまんまブライアン・イーノ。こんなに似てたっけかこの人。

さて、このMM&W。個人的にはしばらく離れていたのですが、また最近かなり熱くなってきてます。と、いうのも2008年から2009年にかけてリリースされた「Radiolarians」シリーズf0045842_22485776.jpg3部作(右写真は「1」)が凄かったんです。久々にこれはキましたね。これは従来の「作曲レコーディングツアー」という流れを解体し、「作曲ツアーレコーディング」という流れで作ったアルバムで、ライヴにおいて曲が形作られていき、それが後にアルバムに収録されるという企画で、中身の音の方もMM&Wのラフでアヴァンギャルドなサイドが炸裂した最高のアルバムでした。(ただ、こういう変則的な流れで作られたアルバムでも、結局日本ではアルバムがリリースされてからライヴで披露されるわけですから、いつもと同じなんですけどね…。)

しかし、個人的にはこの「Radiolarians」シリーズで一気にMM&W熱が再発したと言ってもいいでしょう(その後、その3枚に未発表曲やRemix、更にDVDも追加した5CD+1DVDの「Radiolarians Evolutionary」というボックス・セットもリリース)。

そんな「Radiolarians」プロジェクト後のツアーというだけあって、並々ならぬ期待を寄せて行ったのは大阪で新しく出来たClub Janus(ジャニス)。クアトロのステージをさらに横に大きく延ばしたような形で、音響もクアトロよりは数倍良いですね。なにより横に大きいのでステージが観やすいというのがイイ。
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今回は1時間強のステージを2セット。MM&Wのライヴを観るのは初めてでしたが、まず最初に目が行くのがやはりジョン・メデスキ。このMM&Wというバンドは、要塞のように組み上げられたオルガンにキーボードに四方を囲まれ、さらにはアップライト・ピアノや鍵盤ハーモニカなども操るこの男を司令塔にしているのがよく分かります。
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そしてこのジョン・メデスキを中心にしてベースのクリス・ウッドと、ドラムのビリー・マーティンが絡んでいく。クリス・ウッドはファズをかけたギターのようなエグイ音を出すベース、さらにはウッドベースを使い、そしてビリー・マーティンはドラム以外にも、後ろに並べれた様々なパーカッションを使います(カウベルなんかもありましたね)。

今回のツアーも、もちろん彼らの醍醐味であるインプロヴィゼーションを挟みながらジワジワ盛り上がっていくのですが、その時間は案外短く曲をどんどん披露していくカンジ。しかも面白いのが、披露される曲の流れが見事なまでに全然違う曲調なのです。サイケなロック・テイストばりばりのジャズの後に、いきなりロマンチックな50年代のモーダル・ジャズっぽい曲になったり、その後にレゲエになったりとその構成は見事なまでに無秩序状態。1曲ごとにグルーヴが全く異なるというのは、昔観たTortoiseのライヴでも経験したことですが(こちらは曲ごとにメンバーの担当楽器まで変わりますからね)、こういった事は各プレイヤーのジャンルを超越した強力な演奏能力がないと成立しないわけで、これだけ見てもこれだけの揺れ幅を持たせられるMM&Wの各メンバーの能力に感嘆させられます。
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そして、そういう状態をジョン・メデスキがしっかり統率している(ように見える)。今回はクリス・ウッドも前面に出てきて引っ張る姿も随所に観られましたが、やはりあくまで司令塔はジョン・メデスキですね。意外とビリー・マーティンは控え目でした。怒涛の2セットを終えてアンコールで登場したのは恒例のカヴァー。今回はジミ・ヘンドリクスHey Joe。スローで結構地味目なヴァージョンで披露されてましたね。
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延々と続くインプロヴィゼーションとサイケデリックなジャムを期待してたので、今回は案外とあっさり目なカンジだったので少々残念でしたが、このバンドの底知れない実力は十分に堪能出来ました。次回のツアーではもっともっと壮絶なジャムを観てみたいですね。
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by Blacksmoker | 2010-06-10 21:44 | ライブレポート
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