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レゲエ馬鹿道場(VERSION) 第四回。

暑いです!夏がやってきたようです。そうです、レゲエの季節がやってきました!今年の「横浜レゲエ祭」は八景島から横浜スタジアムに場所を移し3万人動員させるようです。こちらも負けてられないので「レゲエ馬鹿道場」盛り上げていきます。

さて、今回は趣向を変えまして「あんな人もレゲエなのか?」 特集です。

レゲエ馬鹿道場(VERSION) 第四回。_f0045842_10384323.jpgまず一人目はポール・サイモン。そうです、サイモン&ガーファンクルのあの人です。もうすぐ新譜もリリース間近(プロデュースはブライアン・イーノ!)のポール・サイモンですが、この人がレゲエなんて意外と思うでしょうが、この人は1972年にジャマイカへ行って録音を敢行しています。70年代というとジャマイカのレゲエがアメリカやイギリスで新しい音楽の潮流を生み出し、「パンクvsレゲエ」共闘時代が到来しました。ジョン・レノンもこの頃「70年代はレゲエの時代になるだろう」 と発言している。ただボブ・マーリィ&ザ・ウェイラーズの1st「Catch A Fire」が1973年リリースだからボブ・マーリィ以前のレゲエ界のスターといえばジミー・クリフです。

そのジミー・クリフ(下写真)のプロテスト・ソング「Vietnam」 (この曲はボブ・ディランが史上最高のプロテスト・ソングと称したほど)に感化されたポール・サイモンが、この曲をレコーディングレゲエ馬鹿道場(VERSION) 第四回。_f0045842_1051109.jpgしたのと全く同じミュージシャン、そして同一スタジオで制作された曲が、1972年にリリースされた彼の1stソロ・アルバム「ポール・サイモン」(上写真)のオープニングを飾る「Mother And Child Reunion」 (日本語タイトル:母と子の絆)という曲です。この曲はジミー・クリフの「The Harder They Come」「You Can Get It If You Really Want」 といった代表曲と同じルーディな空気感を詰め込んだ名曲でアメリカでも大ヒット。スタジオ・ワンのコクソン・ドッドがこの曲をホレス・アンディに歌わせたレコードが本国ジャマイカでも大ヒットし、白人がジャマイカ録音したレコードとしては初めてのヒット曲となったそうです。なかなかメッセージがあって良い曲ですよ。女性コーラスやオルガンの音がまんまジミー・クリフですけど。

さて長くなりましたが、二人目(二組目)はレッド・ツェッペリン!この人達も実はレゲエをやっております。それは1973年リリース「Houses Of The Holy」に収録されレゲエ馬鹿道場(VERSION) 第四回。_f0045842_1045549.jpgている「D'Yer Mak'er」 です。これもレゲエですよね!しかもツェッペリン流解釈のぎこちないレゲエ。基本的にロバート・プラントは頭悪いので歌詞の内容はただの失恋ソングですが、なかなか乾いたレゲエの空気感を出しています(相変わらずジョン・ボーナムのドラムはパワフル過ぎて違和感ありますが…)。「Ⅳ」 で大ヒットかました後の試行錯誤の時代だったツェッペリンなので新しい音楽としてレゲエは彼らにとって新鮮だったろう。彼らが喜んで取り入れたのは容易に想像出来ますね。彼らにとってはとても珍しい曲です。ちなみに「D'Yer Mak'er」 って言葉は、 「ジャマイカ」と読みますので。未聴の人は是非チェックして下さい。

この後、ストーンズ「Goats Head Soup」 (山羊頭のスープ)を録音しにジャマイカに渡り、クラプトン「I Shot The Sheriff」 をカヴァーし大ヒットさせる。そしてボブ・マーリィの世界的ブレイク。レゲエが形骸化したロックを侵食していくわけです。

こういう方向からレゲエに入っていくのも面白いですね。

Jah Rastafari !!!
by Blacksmoker | 2006-05-10 11:14 | レゲエ馬鹿道場(VERSION)
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