RAMBLIN’ JACK ELLIOTT [I Stand Alone]

ジョニー・キャッシュは71歳で人生を終えたが、ランブリン・ジャック・エリオットは75歳になってもいまだに現役だ。

そのランブリン・ジャック・エリオットの新作「I Stand Alone」が久々に登場です。しかも最近何かと話題の多いレーベル「アンタイ」からのリリースです。

アンタイ」といえばエピタフ傘下のレーベルでトム・f0045842_22342520.jpgウェイツダニエル・ラノワ、故ジョー・ストラマーなどルーツ音楽系レーベルで、マイケル・フランティや話題のニーコ・ケースなども所属するレーベルでその音楽性の素晴らしさが注目を集めているレーベルだ(ちなみにトム・ウェイツなんて彼の長い長い歴史の中で意外にも初めてゴールド・ディスクを取ったのが「アンタイ」に移籍して初のアルバム「Mule Variation」でした)。

ランブリン・ジャック・エリオットは1931年生まれ。ウディ・ガスリーに憧れ18歳で単身NYに行き、そのウディ・ガスリーのスタイルを拝借していたと言われる。そして念願叶ってそのウディと4年間行動を共にしており、「ジャック・エリオット」という名前はウディによって付けられたそうだ。もうひとつの「ランブリン」というのは叔母からダラダラ話す(Ramble)のが好きだという事で付けられたそうですね。
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フォーク界では「ウディ・ガスリーの後、そしてボブ・ディランの前にはジャック・エリオットが存在する」と言われる。しかもディランも、ツアーでは「俺はジャック・エリオットの息子だ」と発言しているくらい。ランブリン・ジャック・エリオットこそ本物の、筋金入りの20世紀のアメリカン・フォークシンガーである。

さて、そのランブリン・ジャック・エリオットの7年振りの新作ですが、フォークやカントリーのアメリカン・ルーツ音楽に根差した非常に良質な作品です。特別凄い事をやっているわけではないが、この人自身に染み付いた音楽が自然にこのような素晴らしい音楽を生み出すんですね。例によってトラディショナル中心の曲で構成されています。The Carter FamilyLedbellyのカヴァーもやっていますが、全てが完全に彼の音になっています。渋い!
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そしてこの御大の新作に駆けつけたゲスト陣が豪華。レッチリのフリー(右写真)、カントリー界の姉御ルシンダ・ウィリアムス、ロス・ロボスのデイヴィッド・ヒダルゴ、最近f0045842_22575573.jpg解散を発表したスリーター・キニーのコリン・タッカー、ウィルコの新ギタリストの座についたネルス・クラインなど曲者揃い。ジャック・エリオットが今のアメリカのミュージシャンにいかに尊敬されているか、そしていかに影響を与えているかが分かりますね。フリーにいたっては曲まで提供しています。しかし、そんな曲者達を迎えても何にも変わらず(変えようもなく)、至ってマイペースです。

いつまでも普遍的な素晴らしいフォーク・ミュージックの語り部であるジャック・エリオットの素晴らしいアルバム是非とも聴いてみて下さい。ジャケットも良いですね。
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by Blacksmoker | 2006-10-02 00:09 | COUNTRY / BLUEGRASS
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