THE MELVINS [A Senile Animal]

20年以上もアンダーグラウンドで活動し続けるヘヴィ・ロック・トリオ、ザ・メルヴィンズ
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オリジナル・アルバムや各メンバーのソロ・アルバム、さまざまなアーティストとの共演盤を含めるとリリースしたアルバムは既に20枚を超える。多過ぎてどれをチェックしたら良いか分からないくらいのリリース量です。

しかしここ数年メルヴィンズの活動が凄い!90年代のグランジ旋風により一時メジャー・レーベルのAtlanticからアルバムをリリースしていたりもf0045842_21103712.jpgしたが、それ以降の活動量がハンパない。つまりマイク・パットンのレーベルIpecac に移籍してからが凄いのです。よほど自由な環境なのか凄いリリース・ペース。しかも同じような作風のアルバムもほとんどない。「The Maggot」「The Bootlicker」「The Crybaby」という3部作や、ジェロ・ビアフラとの共演盤2作(これはAlternative Tentaclesからのリリース)、ファントマスとの合体ライブ・アルバム、初期音源の再リリース盤、TOOLアダム・ジョーンズ参加のスタジオ・ライブのノイズ・アルバムなど恐ろしい程の傑作ばかり。

そして今回リリースされた「A Senile Animal」はこの20年のメルヴィンズf0045842_20535791.jpg歴史の中でも最もグレイトな作品だと言っても良い。私もメルヴィンズは個人的にはかなり好きなバンドでもあり、彼らのアルバムは全作品持っていますが、これは文句なしの名盤!ヘヴィ・ロック・ファンを自負する者ならば避けては通ってはいけないアルバムです。これからはメルヴィンズのアルバムでお薦めを聞かれたら迷わずこのアルバムを紹介します。

さて、今回このメルヴィンズには大きな変化があった。20年以上トリオ編成でやってきた彼らですが、新メンバーを入れた4人組になったのだ。シアトルのBig Businessという2人組のバンドを加入させ、以前のベーシストをクビにしたわけです(よくベーシストは変わるんです)。つまりツイン・ドラム編成!!

ただでさえメルヴィンズにはデイル・クローヴァーというトンでもないドラマーが在籍する。10年くらい前に観た彼らの来日公演ではf0045842_2111438.jpgスネアの音だけで「ズドーーーッン!」と響くくらいヘヴィなドラムを叩いていたそのデイルに加えて、新しいドラマーを迎えてのツイン・ドラム編成に一体どんな前衛的な事になるか期待していましたが、これが良い意味で期待を裏切られる真っ当なロック・サウンド。

メルヴィンズと言えばドロドロとしたスローなストーナー・サウンドが特徴だが、今回のアルバムは非常に明快なメロディと鬼のようにカッコ良いリフを持った曲が満載だ。1曲目「The Talking Horse」のカッコ良さに悶絶死して下さい。ツイン・ドラムによる怖ろしい程のヘヴィさとトライバルさを持ったドラムの乱れ打ちがハンパなく凄まじい!!ボーカルはおそらく全員で歌っていてかなり面白い多重録音だ。

ミュートされたギターとベースに4人の奇妙なハーモニーの乗る「Blood Witch」、クセになるメロディを持ったミディアムなギターリフが異常に耳に残る「Civilized Worm」などとにかく多彩。一気に最後まで聴けてしまう。
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中盤の超ファストなナンバーの3連打も恐れ入るが、最後の3曲「A History of Bad Men」と「The Mechanical Bride」と「A Vast Filthy Prison」には得意のスロー&ヘヴィなストーナー・サウンドが用意されていてる。これこそメルヴィンズの本領ともいうべきサウンドで、スタジオに遊びに来ていたTOOLアダム・ジョーンズが「The Mechanical Bride」を聴いて「これは俺が聴いたメルヴィンズの中で最も素晴らしい曲だ!」と言ったそうです。

アダムの言う通り曲も素晴らしいが、アルバムも最高に素晴らしい。ヘヴィ・ロック好きはマストでチェックしてくれ!

そして、このアルバムを聴くときの約束事はただ1つ。スピーカーをフル・ヴォリュームにして爆音で聴くことだ。
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by Blacksmoker | 2006-11-04 00:02 | ROCK
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