MAVADO [Gangsta For Life]

2006年のレゲエ・シーンで最も注目だった新人アーティストがGYPTIANだった。アルバム「My Name Is Gyptian」も大ヒットし、一気に大物の仲間入りを果たしたといっても過言ではないでしょう。

そして2007年はこの男がレゲエ界を震撼させる!

その男の名はMAVADOマヴァード)。
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この男は危険です。2年前にリリースしたReal McKoyでBussして以降、次々とヒットを連発しているそのMAVADO、現在ジャマイカのみならず全世界のレゲエ・ファンから最も注目されるこの男が遂に1stアルバム「Gangsta For Life」を完成させました。これは超強力です。

f0045842_15582176.jpgさてこのMAVADOですが、ジャマイカのギングストン生まれ。キングストンな中でもかなりのゲットー・エリアと言われるカッサヴァ・ピースの出身だ。ゲットー生まれの筋金入りのギャングスタとしてMAVADOは育ってきたわけです。アルバムのタイトルが物語るように「俺は一生ギャングスタだぜ」という超ハードコアな姿勢を貫いています。MAVADOは自分の事を「バッドマンDJ」と言っているが、そのスタイルはシンガーに近い。しかしリアルなゲットーを歌うDJ的な所も多分に持ち合わせている。いわゆるシングジェイなスタイルですね。ガラ声寸前のハスキーな声で伸びやかに歌い上げ、時に畳み掛けるようにライムを吐き出します。

その独特なラフでタフな歌声の凄みはハンパないです。ギャングスタといして生きてきた年季がその声からヒシヒシと感じられます。アイス・キューブとかスヌープ・ドッグとか50 CENTとか初めて聴いたときに感じるものと同種のものを感じるでしょう。「うわぁ~悪そうだなぁ!!」的な印象です。
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合言葉は「Anyway~!Gangsta For Life~!」。とにかく現場で「エニウェ~イ!」と聴こえたらそれは間違いなくMAVADOだ。

MAVADOが注目されるキッカケとなったのは、2005年にあのバウンティ・キラー率いる「アライアンス・クルー」に所属した頃から。数々のトラブルや抗争などで名を上げる事になったそうだ。本当に筋金入りのギャングスタですね・・・。師匠格のバウンティ・キラーと敵対するビーニ・マンや、アライアンス・クルーを離脱した兄貴分ヴァイヴス・カーテルまでも名指しでDisする事でその名を知らしめてきたのは有名な話です。

さて数々のハードコアなビッグ・チューンで勝ち上がってきたf0045842_1643316.jpgこのMAVADOが遂に放った1stアルバム「Gangsta For Life」。過去のビッグ・チューンReal McKoyDreamingTop Shotta Nah Missなどもガッチリ収録されている他、Brand Newな新曲をギッシリ詰め込んだスキットを併せて25曲というフル・ヴォリューム!単なる寄せ集めではない超危険でストリートなアルバムです。全編に渡ってハードコアで、ギャングスタなギラついた空気が流れています。荘厳で不穏な雰囲気を持ったドラマティックなオケが非常に多いです。イントロ一発でライター&拳を上げるチューン満載!狙った獲物はハズさねぇと歌うTop Shotta Nah Missなんて今一番現場で盛り上がる曲と言っても過言ではない。

全編に渡るリアルでハードコアなそのリリックに耳がいきますが、ギャングスタに憧れて無駄死にしていく若いヤツラを歌ったDyingや、ゴスペル的要素を採り入れたBorn & Raised、物悲しいSadnessなどのナンバーにも注目です。ゴリゴリなハードコアな男が見せる一瞬の人間らしさというものに得てして人間というものは惹かれるものです。
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まだまだ荒削りでラフな所はありますが、その若さ漲る圧倒的なパワーで一気に押し切ってしまう勢いが凄いです。若さと言えば、このアルバムの中のWeh Dem A DoAmazing GraceTop Shotta Nah Missのプロデュースを手掛けたスティーヴン・マクレガーという人物。最近ジャマイカで最も注目されているトラック・メイカーですが、何と15歳だそうです!どんだけ若いねん!あのフレディ・マクレガーの息子だそうですね。凄い才能に驚きです。

今年のジャマイカを揺るがすこの男のデビュー・アルバム。かなりタフなアルバムです。是非ともチェックして欲しいです!

ちなみにこの6月にMIGHTY CROWN主催の「World Connection」で来日予定でしたが、キャンセルになってしまいました・・・。何でも契約後にMAVADO側がギャラを吊り上げてきたのがキャンセルの原因だそうです・・・。なんともギャングスタなエピソード。でもそんな事をやってるとプロップスを失うので、もっと賢くなってビジネスにも強くなって欲しいものです(これはスタッフの問題か)。

しかし、昨年のGYPTIANの来日キャンセルといい、このMAVADOのキャンセルといい、一番旬な状況でのキャンセルというのは痛いですね。
 
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by Blacksmoker | 2007-07-12 00:13 | REGGAE
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