ADRIANA CALCANHOTTO [Adriana Partimpim O Show]


うお~、あと1日!!

個人的にはかなり盛り上がってきてます!アドリアーナ・カルカニョット初来日公演が遂に間近に迫ってきました。
f0045842_2153516.jpg
今年はブラジル音楽界からはマリーザ・モンチという超大物が15年振りに来日を果たしましたが、そのマリーザから僅か2ヶ月後にアドリアーナ・カルカニョットまで来日するなんて2007年は夢のようです!

さて、まだまだ知らない人が多いと思うので、このアドリアーナ・カルカニョットを紹介したいと思います。アドリアーナは1965年ブラジル南部のポルト・アレグレ出身のシンガー。1990年にデビューして今までに7枚のアルバムをリリースしています。
f0045842_2183336.jpg
マリーザ・モンチがブラジル音楽の伝統を大きく受け継いでいるディーヴァ的な立ち位置に対して、アドリアーナ・カルカニョットを一言で表すなら「異端児」。この人は少し変わっています。「不思議ちゃん」と言ったらいいのだろうか、少し掴み所のない変な人なのです。しかしこの独特な不思議な雰囲気の中にも、一本芯の通ったアドリアーナ節とも言えるメロディが非常に印象的。日本人ミュージシャンで言うならUA、海外のミュージシャンで言うならビョークといったところでしょうかね。
f0045842_219080.jpg
その彼女のリリースする曲はいわゆるポップではあるが、実験的でひねくれた一筋ならではいかない曲ばかり。しかしアドリアーナの凄いのは、リリースする曲がことごとくヒットしてブラジルの国民的な人気を得ているところだ。実験性とポピュラリティを両立させている数少ない存在なのです。その彼女の音楽は彼女が師事するカエターノ・ヴェローゾの音楽に拠るところが多い。彼女の実験精神はトロピカリズモの影響を多分に受けているのです。

f0045842_2110112.jpgさて、そのアドリアーナ・カルカニョットのアルバムは全て紹介したいくらいの名作揃いですが、今回紹介するのはアドリアーナ・カルカニョットの魅力を存分に堪能出来る映像作品です。アドリアーナを知るにはアルバムを全て聴くよりも映像作品を観て頂くのが早いと思います。彼女の映像作品は今までに2作品リリースされていて、2つとも全く異なる性質なので両方ともチェックして欲しいのですが、視覚的にかなり面白いこのDVD「Adriana Partimpim O Show」アドリアーナ・パルチンピン オ・ショー)を紹介します。

これは今のところアドリアーナの最新作にあたる2004年のアルバム「Adriana Partimpim」に伴うツアーでのライヴ映像になります。このアルバム「Adriana Partimpim」自体がf0045842_21103545.jpg非常に面白く、「子供に向けたアルバム」というコンセプトを元に作られている。しかも彼女の幼少期のニックネーム「アドリアーナ・パルチンピン」名義で発表されているのも面白い。でもこれは「子供向け」という言葉に油断すると痛い目を見るアルバムだ。ポップさとアヴァンギャルドさにかけてはアドリアーナ史上最高値。中毒性もハンパない。コンセプトは子供向けだが、大人が聴いても全く問題ない完成度を誇ります。舐めてかかると返り討ちに遭う凄いアルバムと言っていいでしょう。

参加メンバーもアドリアーナの脳内音楽を具現化するには相応しい曲者ミュージシャン揃い。ブラジル音楽の新世代ミュージシャンの筆頭とも言えるドメニコカシンモレーノカエターノ・ヴェローゾの息子)という「どんな楽器でもこなしますよ」的未来派職人集団(右写真)から、最近のカエターノ・ヴェローゾのライヴでも異様な存在感で衆目をf0045842_21111999.jpg集める天才ギタリストのペドロ・サー、そしてマリーザの来日公演でもドラムを担当していたマルセロ・コスタアントニオ・カルロス・ジョビンの孫でもあるピアニストのダニエル・ジョビンなど超豪華なメンバーがホントに様々な音を出しています。ギター、ベース、ドラムといった従来の楽器以外にも、ヴィオラォンやパンデイロといったブラジル音楽特有の楽器などももちろんありますが、更にスクラッチ音やMPC2000などの効果音的なサンプリング音も随所に飛び出し、クラリネットなどの管楽器なども加えてもうその音世界はオリジナリティに溢れています。

そして驚異的なのは、その音楽の全てが「ポップ」という枠に収まっている事。誰でも一発で覚えられ、すぐ歌えるメロディラインはほんとに見事と言うしかない。そして、隠そうとしても自然と体から発せられるアドリアーナのアート的な臭いもやはり強く残っており、その存在感は比類なきものになっています。
f0045842_21133971.jpg
さて、前置きが長くなりましたがこのDVDの中身です。

前述したそのアルバムのツアーなので、ライヴも凄いことになっています。客席前方はほんとに子供(というか幼児)ばかり!その前でアドリアーナが「歌のお姉さん」ばりに歌って踊って見せるのです。
f0045842_21193874.jpg
小さい子供が相手ということもあって、視覚的に最高に面白い演出ばかりで、全く飽きさせない。何たって最初の天井から風船に乗って降りてくる登場シーンからもう面白すぎです。
f0045842_2115352.jpg
服装もいろんな被り物を使ったり、アドリアーナも含めバンド・メンバー全員が楽器を入れ替わり立ち代りで交換しながら演奏します。ステージ上に置かれている様々なオモチャを完全に楽器の一部として使って演奏します。例えばカエルのオモチャの鳴き声とか、お皿を叩く音とか、水槽に入った水の音とかが全部演奏に使われるのです。遊び心満載で観ている方も、演奏している方も非常に楽しめます。ビョーク(金の亡者)が泣いて悔しがりそうなアイディア満載のステージが展開されます。
f0045842_21213245.jpg
そしてアドリアーナの抜群の存在感は健在。非常に美人だし聡明そうな容姿ですが、コケティッシュで、ミステリアスな雰囲気も携えていてその存在感は唯一無二。この映像を観ていると、どんどんアドリアーナ・カルカニョットの魅力に引き込まれていくでしょう。「女カエターノ」とか「現代のトロピカリスタ」といった彼女を形容する言葉がまったく嘘偽りない事が良く分かります。曲もポップ度全開の曲ばかりなので、全く曲を知らない人でも充分に楽しめて、更にはアドリアーナの魅力にヤラれてしまうこと間違いないです映像作品です。
f0045842_21315718.jpg
個人的にはアルバムよりもライブが凄い人だと思いますので、もし初めて聴く人はこの映像作品から入っていって欲しいですね(ブラジル盤のDVDは値段が高いですが…)。

さて、このライヴDVDではドメニコカシンモレーノの「未来派職人集団」は参加してないですが、今回の来日公演では遂にアドリアーナとこの3人が邂逅します(この数日後に、この3人はakikoのバックバンドでフジロックに参戦します!)。事前の告知では全員の担当楽器が告知されていますが、「あくまで担当楽器は予定です」という素晴らしく心踊る文字が載っていました。ドメニコ曰く「アドリアーナがどんな楽器を担当するかは楽しみにしておいて欲しい」との事で、どんな面白いステージが展開されるのかかなり楽しみですね!
f0045842_21344080.jpg
東京のみの2日間公演(日程はコチラ)ですが、私も大阪から参戦してきます!

レポートは次回!
 
[PR]
by Blacksmoker | 2007-07-25 00:02 | ブラジル
<< BRUCE SPRINGSTE... RYAN ADAMS [Eas... >>