「REGGAE X-PLOSION 2007」@愛知万博記念公園 9/9(日) 2007


ある友人がこう言っていた。「夏が終わった?いいや、夏の終わりは俺が決めるんだよ」- まさしくその通り!Blacksmokerの2007年夏はこの「Reggae X-Plosion」を体験しないと終わらない!

名古屋のレゲエ・サウンド「Guiding Star」が主催するこの「Reggae X-Plosion」。ジャパニーズ・レゲエ・フェスティヴァルと言えば、「横浜レゲエ祭」と「HIGHEST MOUNTAIN」の東と西の2大フェスがあって毎年かなりの盛り上がりを見せていますが、ジャマイカン・アーティストによるフェスティヴァルはまだまだ少ない。この「Reggae X-Plosion」は2日間に渡り、1日目はジャパニーズ・アーティスト、2日目はジャマイカン・アーティストに分けて開催されたのですが、注目はこの2日目にラインナップされたジャマイカン・アーティスト達。

LUCIANO
DA’VILLE
MARCIA GRIFFITHS
SUGAR MINOTT
MIKEY GENERAL
DEAN FRASER

もうジャマイカン・レゲエ・シンガー好きにはたまらないラインナップ!もはやレジェンドのマーシャ・グリフィスから、世界的ブレイクを果たした若手シンガーのダヴィル、そしてこちらも大御所のシュガー・マイノット、若いながらももはや貫禄のベテラン、ルチアーノなどまさに「新旧ジャマイカン・レゲエ・シンガーのスター」が揃ったラインナップは、ジャマイカン・レゲエにハマったことのある人間なら嬉しさを隠せません。

そして今回の会場となる場所は愛知万博記念公園モリコロパーク。くそデカい広大な敷地の中にあるこの大きな広場のモリコロパーク。愛知万博のイメージ・キャラクターのモリゾーキッコロから取ったこのユルい名前もさる事ながら、会場の周辺に流れる小川や芝生がさらにユルい雰囲気を醸し出しておりレゲエ・ミュージックを楽しむのには完璧なロケーション。客層はマーシャ・グリフィスシュガー・マイノット目当てと思しきオッサンも何人かはいましたが、やはりダヴィル目当てのギャルやダンサーの女の子が多かったです。

さあ長くなるのでさっと行きましょう!

f0045842_1357204.jpg女性シンガーの有坂美香を擁するReggae Disco Rockersが会場にピースフルなヴァイヴスを振りまいた(YOYO-Cも登場してました)後、マイキー・ジェネラルが登場。このマイキー・ジェネラル(右写真)に関しては今回初めて知ったのですが、ルチアーノの舎弟的なシンガーだそうですね。真っ黒に固めた衣装で、でっかい体を揺らしながらドレッドを振り乱して歌う姿は若き日のジェイコブ・ミラーを彷彿させます。その風貌とは裏腹に非常に若々しい歌声で会場を沸かしていましたね。

そして次はディーン・フレイザー(左写真)率いるJah Messenjah Band。もはやジャマイカf0045842_1444866.jpgン・レゲエだけでなく日本のレゲエ・アーティストの作品でもその印象的なサックスを聴く事ができるこのベテラン・サックス奏者ディーン・フレイザー。そのディーン・フレイザーをリーダーとしてギター×2、ベース、ドラム、キーボード、パーカッションという7人編成によるJah Messenjah Bandによるずっしりと安定した強靭なレゲエ・サウンド。そしてディーンが圧巻のサックス・ソロ炸裂で会場を沸かします。ちょうど日が暮れかかった夕日が差す会場で演奏されたのがボブ・マーリィーRedemption Song!こんなシチュエーションでハマりすぎのこの選曲(しかもかなりの長尺ヴァージョン!)に会場も大盛り上がりでした。

そしてJah Messenjah Bandをバックに登場したのが御大シュガー・マイノット(右写真)。70年代からStudio Oneそして80年代には自身のレーベルBlack Roots、そしてニューヨークのWackiesなどに多くの作品を残している大ベテラン。私もWackiesからのアルバム「Wicked Ago Feel It」はかなり好きなので、かなり期待してましたが、予f0045842_1471675.jpg想を上回る素晴らしさに感激でした。何たってステージングが上手すぎる。客を煽ったり、盛り上げたり、歌わせたりとそのクラウド・コントロールはベテランならではの上手さ。そしてそのパワフルな歌声は全く昔と変わらず。あまりにも普段着な衣装はもうちょっと何とかして欲しいが、またそこが気さくなオッサンみたいなフレンドリーさで良かったかもしれません。そしてハイライトは、やはりHerbman Hustling!今でもレゲエのサウンドでは普通にかかってダンスホールを熱狂させるこの不朽のクラシックに若い客層も含めて会場が一体になってましたね。素晴らしい!途中で名古屋のレゲエ・シンガーのパイオニアNAHKIを呼び込んだコンビネーション・チューンも披露していました。

そしてシュガー・マイノットが終わり、次に登場したのが個人的に今回最も楽しみにしていたマーシャ・グリフィスリタ・マーリィジュディ・モワットと共にコーラス・グループ「アイ・スリーズ」を結成f0045842_14115795.jpgボブ・マーリィ&ザ・ウェイラーズを支え、ボブ・アンディとのデュオ「ボブ&マーシャ」や、自身のソロ活動など、もはやその芸歴は40年!ベレス・ハモンドが北島三郎なら、マーシャ・グリフィスは都はるみ的な存在でしょう。今年VP Recordsからマーシャのその長い活動を2枚組にまとめたベスト・アルバム「Reggae Anthology: Melody Life」(左写真)がジャマイカでも売れまくっててチャートでもずっと上位をキープし続けているので、やはりその人気はかなり凄いものがありますね。

そんなマーシャですが、登場と共に一気に客はヒートアップ!何たってその衣装のカッコ良さ!真っ白な髪飾りに白いフレームのサングラス、そして白のドレスという全身白でバッチリとキメた衣装はまるでメアリー・J・ブライジのようです(体型は全然違うけど・・・)。
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しかも往年のクラシックDreamland(バニー・ウェイラー作)とか投下されたら、アルバム「Truly」を死ぬほど聴いた身にとってはもうたまりません。その後もI Shall Singなど名曲を披露。その後は何とダミアン・マーリィの2005年の大ヒット・チューンWelcome To Jamrockのカヴァーやら、ボブ・マーリィCould You Be Lovedのカヴァーなども披露してくれたりと大サービス。何よりもマーシャの包容力のある歌声にジャマイカの底力を感じましたね。

その後はNYのサウンド、Down Beatのジョグリング、そしてスペシャル・ゲストとしてパフォーマンスを行ったレフトサイド&エスコエスコf0045842_14131329.jpg更に会場を盛り上げた後は、もはや世界的な人気シンガーとなったダヴィルが登場。会場中の女子はおそらくこのダヴィル(右写真)を観に来ているんでしょう。物凄い黄色い声援でした。Jah Messenjah Bandは休憩でセレクターをバックにしてのステージング。いやはやノリに乗ってる男は違います!まだまだ素晴らしいヴォーカリストと呼ぶには先に出たベテラン・シンガーと比べると声の伸びが足りないが、コッチには勢いがありますマーシャ・グリフィスが登場しAll My Loveをデュエットしたり、客席から女の子を上げてダンスさせたりとサグな路線ですが、いちいち黄色い声援で凄かったです。In Heavenなんかは強烈に盛り上がってました。最後はもちろんAlways On My Mind。観客にコーラスさせるんですが声がほとんど女の子の声でしたね。降参です

そしてトリはルチアーノ
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もうこの人しかいないでしょう。JAHのメッセージを世界に伝え、数々のf0045842_14144799.jpgヒット曲を放つルーツ・レゲエ・シンガー。その偉大な活動はまだ12年しか経っていないが、そのリリース量は尋常じゃありません。しかしそのリリース量の多さにも関わらず、全くそのクオリティは落ちません。ダンスホール全盛の時代でも、ルチアーノのルーツ・レゲエは愛され続けています。そのコンシャスな姿勢を貫き通す姿はもはや神々しさすら感じさせます。どのアルバムも素晴らしいですが是非2005年のアルバム「Serious Time」(右写真)は大名盤なので聴いてみて欲しいですね。

さてステージには再びJah Messenjah Bandが登場。彼らの音をバックに、軍服姿で物凄いマントを纏ってルチアーノが歌いながら登場。その荘厳な姿は凄いオーラです。
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そして会場中が待っていたGive Praise!ダンスホール全盛の時代でさえも輝きを放つこのクラシック・チューン。イントロと同時に会場が爆発したと言っても過言ではない弾け振りでした。その後も大ヒット曲連発。跳んだり跳ねたり前転したりと、異常にアクティヴな動きで観ていても全く飽きさせません。終盤にはスペシャル・ゲストとしてPUSHIMが登場。もちろんPUSHIMのアルバム「Sing A Song…Lighter!」に収録されているルチアーノとのコンビネーション・チューンAs Oneです!いやぁ盛り上がらないわけがないでしょう。わざわざこの為だけにやってきたPUSHIMにもリスペクトです。
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そして最後まで堂々としたルチアーノのエネルギーの塊のようなパフォーマンスと、Jah Messenjah Bandによるサウンドはほんとに素晴らしかったです。最後は出演者全員が登場して大団円。ピースフルに締めくくって去っていきました。

会場のロケーションも含めて終始ピースフルな空気が流れていたこのイベント。非常に素晴らしいイベントでしたね。来年も是非開催して頂きたいです。素晴らしいジャマイカのシンガー達にリスペクト。そしてGuiding Starにもナフ・リスペクト!

コレでようやく2007年の夏は無事に終わりを迎えれそうです。
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by Blacksmoker | 2007-09-13 00:13 | ライブレポート
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