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THE LOCUST @ 鰻谷sunsui 3/18(火) 2008


バッタ軍団襲来!

サンディエゴが誇る超絶変態ハードコア軍団The Locustが実に7年振りに日本を襲撃!1994年に結成されているのでもうこのバンドも既に14年というキャリア。いやはや凄い事です。
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個人的には絶対観てみたかったバンドの一つだったので、メチャクチャ楽しみにして参戦してまいりましたが、コレは想像以上の衝撃でした。なかなか凄いモノを観ましたよ。

まず開演前の機材のセッティング時から既にバッタのコスチュームに身を包んだメンバーがステージ上に6人!あれっ?The Locustって4人じゃなかったっけ?と思いよくよく見るとメンバー以外のスタッフまでもバッタのコスチューム!なかなか芸が細かい。
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ステージ中央最前列にドラムを配置し、そのドラムの脇をギター&ベース、そしてムーグ・シンセサイザーが固めるという異様なフォーメーションが期待感を煽ります。そして凄いのが、一通り機材のセッティングを終えて全く音合わせをすること無くいきなり本番スタート!なんなんだコイツラは!意表を突かれたスタートにあっけに取られたのも束の間で、この後が圧巻でした。
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まずは、昨年リリースされた最新作「New Erections」からThe Locust史上かつてない程の長さを誇るナンバーAOTKPTA。この最長ナンバーの時間は何と3分(笑)!!(そもそも30秒前後の曲ばかりですから・・・)

続いても新作からWe Have Reached an Official Verdict: Nobody Gives a Shit(長いタイトル!)。超人的な高速ブラスト・ビートに、速弾きギターとベースによる変拍子バリバリの奇天烈な演奏(久々にギターのタッピングを観ました!)。その上を空間を歪めるが如く「ビヨ~ン」といった不気味で不穏なムーグ・シンセの音が飛び回ります。この微妙な居心地の悪いサウンドが、逆に気持ち良い。その昔「NAPALM DEATH meets DEVO」なんて評されていましたがなかなか頷ける話です。
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それにしてもドラムのインパクトは強烈。2曲目でもうバッタのマスクの下半分が汗で濡れて色が変わってきている程のテンションの高さです。

続くは懐かしい1998年のアルバム「The Locust」からKill Rodger HedgecockCattle Mutation(おそらく)。速すぎて曲の切れ目がほとんど分かりません・・・。
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2003年のアルバム「Plague Soundscape」からはTwenty-Three Lubed Up Schizophrenics With Delusions of GrandeurSolar Panel AssesWet Dream War MachineRecyclable Body Fluids in Human Form」(それにしても長いタイトル・・・)といった超ファストなブラスト・ナンバーで畳み掛け、客にリズムにのる暇さえ与えてくれません。ちなみにあまりにも曲が速いので、ステージダイブを敢行しようとした客がステージに上がった瞬間に曲が終わってしまって何とも恥ずかしい思いをしていた一幕も(笑)。
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しかしレコードで聴くよりもライヴの方が圧倒的にダイナミック!もの凄い熱量です。ドラマーは既にコスチュームを脱いで上半身は裸です(でもマスクは着用)。あまりの汗にスタッフがステージに扇風機を持ってきてドラマーに風を当ててましたね。1曲1曲終わるごとにドラマーの人は息を切らしながらの渾身の演奏。中盤以降「New Erections」からのミドル・テンポのパートを挟んだ楽曲が多くなったのも納得です。
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終盤にかけても「New Erections」からのナンバーの応酬。The Unwilling... Led by the Unqualified... Doing the Unnecessary... For the UngratefulFull Frontal ObscurityTower of Mammalと続きライティングやムーグも大活躍。ラストはBook of Botで締め。アンコールもなし。約1時間の嵐のようなステージを終えバッタ軍団は去って行きました。

それにしても怒涛のライヴでした。毎日こんな凄いステージをこなしているなんて想像を絶しますね。でも勢い一辺倒ではなく演奏力もそれはそれは超絶だし、最近の展開のある起伏に富んだ楽曲もなかなか素晴らしくThe Locustの進化を感じます。
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過激さとユーモアを兼ね備えた最高にカッコいいバンドでしたね。

こういう面白いヤツラがまだまだいるからライヴは楽しいのです。
by Blacksmoker | 2008-03-27 00:13 | ライブレポート
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