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EDGAR JONES & THE JONESES @ Club Noon 4/2(火) 2008


一体今、俺がいるのは何年なんだ?目の前で行われるステージを観ていると思わずそう錯覚してしまうほどのタイム・スリップ感。

それほどまでにエドガー・ジョーンズ&ザ・ジョーンゼズの音はヴィンテージ級に古い。
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先日観たウィッチクラフトの音も70年代を彷彿させる古いサウンドでしたが、こっちはもっと古い60年代の音。エドガー・ジョーンズのルーツにあるのはHowlin’ Wolfのブルーズであり、Fats Dominoのロックン・ロールであり、The Skatalitesのスカ、さらにはDuke Ellingtonのジャズといったサウンドだ。その偉大な先人達の一番カッコ良いエッセンスだけを凝縮させた最高のロックンロールをブチかましてくれました。
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はっきり言ってレコードで聴くよりも数倍カッコイイ。音の分厚さや広がり、そしてライヴならではのグルーヴ感などレコードとは比べ物にならないです。

さてそのステージはWe Should Get Togetherでスタート。前半はMellow EDGAR JONES & THE JONESES @ Club Noon 4/2(火) 2008 _f0045842_11244598.jpgDown PussycatNecessary EvilNeed For LovingFool For Meといったアルバム「Gettin’ A Little Help…From The Jonses」(右写真)のナンバーを中心にしたセット。1曲毎にロック、ソウル、スカ、ジャズと顔を変えて演奏されますが全てがエドガー・ジョーンズという色に染まっています。やはりその要因はエドガーのヴォーカルだろう。

ブラック・ミュージックのフィーリングを濃縮したソウル度たっぷりの歌声には、オーティス・レディングソロモン・バークといったソウルの偉大な先達を思い浮かべてしまうほど濃ゆいです。唸るようなガラ声がかなりの迫力。
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レコードではヴォーカルにエフェクトをかけたりしている曲もありますが、ライヴではほとんどダイレクトにその熱さが伝わります。序盤ではデューク・エリントンI Let A Song Go Out Of My Heartのカヴァーも披露していましたが、コレが難なくセットリストにおさまってしまってます。

そしてギター、ベース、ドラム、サックス、キーボードの5人によるザ・ジョーンゼズの演奏もエドガーに負けず劣らずこれまた濃ゆい。特にサックス奏者が大活躍のサウンドは聴いていても観ていても派手で楽しい。
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そしてエドガーのソウル度の高いヴォーカルも含めた6人によるロックンロールの濃さはちょっとハンパないです。オアシスノエル・ギャラガーポール・ウェラーエドガーにぞっこんになっているというのも頷けますね。ミュージシャンならこんな姿に憧れるでしょう。
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この後もGonna Miss You You’ve GoneDo Doh Don’tcha DohMore Than You’re Ever Hadといったアルバム「Soothing Music For Stray Cats」からも披露。とにかく一貫して流れるのは黒人音楽のフィーリング。憧れが昇華して、完全にそのものになってしまったような感覚ですね。エドガーのステージで煙草をふかす仕草さえもキマってます。客の扱い方も上手く、アルバムではカウベルを使っていたところを客にハンドクラップさせリズムを取らせるなどいい感じに客と一体感を持たせた堂々たるステージ。
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後半は全然聴いた事のない新曲も多数披露していましたが、コレがめちゃくちゃカッコイイ曲ばかり!一度聴いたら耳に残るキャッチーさ。これは是非次のアルバムに収録して欲しいですね(会場で売ってたツアー限定ライブCDの中には入ってるらしいけど買うの忘れた・・・)。アンコールではEdgar Jones & Friends名義でリリースされたアルバム「The Masked Marauders」からのTalk About Itもやってくれたりしていましたね。
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終始スモーキーでブルージーな60年代のフィーリングにどっぷり浸かったステージに酔いしれた濃ゆい夜でした。演奏時間が一時間くらいと短かったのが残念でしたが、次回は2時間くらいは堪能してみたいですね。ほんと素晴らしいライヴ・バンドだ。
 
by Blacksmoker | 2008-04-10 00:09 | ライブレポート
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