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GANG GANG DANCE @ 鰻谷sunsui 9/23(火) 2008


NYのアヴァンギャルド・シーンの”NEXT BIG THING”とも言えるGang Gang Danceの来日公演に行ってきました。
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4月に予定されていた来日公演が延期となり、その振り替公演として実現した今回の来日公演なのですが、新作にして彼らの最高傑作ともいうべき「Saint Dymphna」がリリースされたばかりという絶好のタイミングでの来日になりました。

BattlesAnimal Collectiveらのライブを観て思うのですが、NYのアヴァンギャルド/アート・ロック系のミュージシャン達はその音楽も斬新だが、ライブがめちゃくちゃ面白い。その他にもBlack DiceLiarsなども、ライブが凄い良いみたいですね(あとTV On The Radioなんかもそうかな)。

そしてこのブルックリン出身のGang Gang Dance。この手のNY周辺のアーティストの中では最もライブが凄いと話題のバンド。様々なトライバル・ビートが乱れ飛ぶサイケデリアが特徴の彼らの音楽は、ライブではどう表現されるのかとかなり期待してましたが、コレが予想以上のぶっ飛び具合でかなりの衝撃度でした。
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やはり目を引くのはボーカルのリジー・ボウガツォス。ヒッピー系の風貌で元気に立ち振る舞うこのフロントマンの存在感は抜群で、しかもパーカッションなども担当しライブではその見た目以上に重要な役割を果たしていたと言っても良いでしょう。ボーカルに関しては、めちゃくちゃエフェクトが掛かかりまくっててよく聴き取れませんでしたけど・・・。
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そして個人的に最も印象的だったのが、キーボードやサンプラーなどのエレクロトニクスを担当するブライアン・ディグロウ(下写真右)。ライブで効果音やエレクトロ・ビート、そして大音量のノイズをせわしなく繰り出すこの男がGang Gang Danceの要だ。
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そしてその他にもブライアンは、リジーのボーカルをその場でエフェクトをかけて残響させたりとまるでダブ・ミックスのようなエンジニア的働きもしていましたね。曲と曲の間を空けずにDJ的に次の曲に繋いでいくのも新鮮でした。

さらに圧倒されたのがその音量。サイケデリックなノイズやビートの音圧がロック・バンドとしてはハンパなく凄い。鼓膜まで響いてくるノイズに意識をもっていかれそうになりましたね。終演後もずっと耳鳴りが止まないくらいの大音響でした。
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Animal Collectiveのようなジャンク的な要素もあり、そのトライバルでパーカッシヴな要素はボアダムズをも彷彿させるこのGang Gang Dance。新作の「Saint Dymphna」でも顕著だった80年代なエレクトロ感や、My Bloody Valentine直系のサイケデリック・ノイズ、そしてグライムまでも飲み込んだその無国籍でトライバルなサウンドが爆発したライブ。

そしてその新作でさらにポップ感を増した楽曲はライブでは更にその効果を増して強烈な存在感を放っていましたね。美しいノイズの残響音の中にパーカッションが鳴り響く幻想的なVauum、最後のロング・ヴァージョンで披露されたカオス度の高いFirst Communionなど特に新作からの曲が際立っていました。
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噂に違わずかなりの衝撃度だったこのGang Gang Dance。これから彼らがNYのシーンの顔となるのはまず間違いないと、耳鳴りが残る頭で思ったのでした。

 
by Blacksmoker | 2008-10-04 02:55 | ライブレポート
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