2008年 07月 23日 ( 1 )

降神 @ 京都メトロ 7/4(金) 2008


もはや降神は新たな次元に突入している。

5月に志人のソロ公演を観てきたばかりだが、今度は降神としての久しぶりとなる関西公演(京都公演)を観てきました。
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昨年に志人の2ndソロ・アルバム「Great Spirit」が発売延期(発売中止?)になり、降神としての活動も休止してしまい、解散の噂も出てきて、「もうこの2人を一緒に観ることが出来ないのでは・・・」と思われましたが、今年になって志人がソロ活動を開始。しかも降神としての3rdアルバムを製作中という情報も入ってきて一安心です(しかし志人の2ndはどうなった?)。

5月に観た志人のソロ・ライブは1stアルバム「Heaven’s 恋文」で顕著だったライミングすることより「歌う」ことへシフトしたスタイルを更に進化させ、そしてその歌にも更に表現力が増し、それはそれは凄い唯一無二の鬼気迫るパフォーマンスを見せてくれましたが、今回のライブは降神としてのライブなので、やはり相方のなのるなもないとのコンビネーションに注目が集まります。
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スモークで覆われたステージにDJのKOR-1が登場。昔ならココでKOR-1の超絶スクラッチ・プレイが披露されていましたが、ここ最近は志人なのるなもないの2人の神掛かったパフォーマンスに合わせてバックDJに徹しているようなカンジ。

その中でまずなのるなもない(下写真)の登場。このかすれた声の哀愁感はホント素晴らしい。まさしくブルーズだ。70年代のフォーク・シンガーがライミングを覚えたらこんなカンジになるのだろうか?彼の歌やライムの随所に「泣き」が見え隠れするのが良いですね。流れ出るような感情です。
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そしてその後、どこからともなく聞こえてくる志人の声に会場から一層の歓声が上がります。無意識のように自然になのるなもないの声に被さってくる瞬間は鳥肌が立ちますね。

降神のライブも、志人(下写真)のライブも共通して基本的にはアカペラで始まり、そこにバック・トラックが被さってくるスタイルだが、アカペラの緊迫感が凄い。1曲終わるごとに会場中が静まり返るほど。降神の2人の歌はそこまでの求心力を持っている。いつもながらMCも全くなく、とにかく全てが計算された演劇のようなステージング。
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披露される曲もレコードと同じに披露される曲はなく、ある曲の断片を派生させたほぼ「新しい曲」ばかり。masとの共演曲Circusの中間部分のパートや、E.H.H.Projectとして発表されたシングル盤のB面に入っていたMarathonなどのパートを挟み込みながら、歌を中心とした「新しい曲」がどんどん披露されていきます。
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そして昔と違って、今の降神志人の曲は歌詞の内容が随分変化している。以前は社会批判や反体制な事なども多かったが、最近はその歌詞の視点がより一般的な目線になってきて、普遍的な歌を歌うようになっている。最も顕著なのがMyspaceで公開されていた円都家族。より身近に郷愁的な事柄に触れたこの曲は、もはや志人が新たなフェーズに入った事を証明する曲でしょう。

そして最後は、もちろん帰り道。昔から降神のライブではこの曲で締めるのが定番になっています。いくら降神自体が進化しようとも、この曲がラストに据えるスタイルは変わりません。この曲のイントロが流れるだけで、もうアドレナリンが流れ出てきます。この曲が終わって初めてMCで「自己紹介」をして降神は静かに去っていきました。
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降神は圧倒的なオリジナリティを誇りつつ(そして過去の良さも残しつつ)も、更に進化を経たスタイルへと変貌しています。この調子なら現在制作中と言われる降神の3rdアルバムは凄い事になっているのは間違いないでしょう。

 
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by Blacksmoker | 2008-07-23 00:13 | ライブレポート