クリス・クリストファーソンという名前を聞くと、僕個人としてはミュージシャンというより映画俳優という印象が強い。 ![]() ![]() ![]() さて中のブックレットを見て驚いたのですが、「このアルバムをソウル・ブラザーのスティーヴン・ブルトンの魂に捧げる」という一節とその彼の写真が載っていました。テキサス出身のシンガー・ソングライターのこのスティーヴン・ブルトン(下写真)。私は2006年にThe Resentmentsのメンバーとして来日した時に彼を観てるんですが、どうやら2009年に50歳という若さで癌で亡くなっていたようです。 ![]() ![]() クリス・クリストファーソンの激渋の深い声、一発録りのようなアコースティック・ギターの生々しい響きなどムダを削ぎ落としたシンプル極まりないサウンドは、ジョニー・キャッシュの晩年の作品「American」シリーズを思わせる。確かに晩年のジョニー・キャッシュの声と、今のクリス・クリストファーソンの声はどこか共通するものを持っていますね。 ![]() そういや今作には「Sister Sinead」という曲が収録されています。歌詞を読むと、これはシネイド・オコナーがローマ法王の写真を破いた事件の事を歌っています。1992年のボブ・ディランのデビュー30周年記念コンサートのTV中継の時、シネイド・オコナーがその事件のせいで大ブーイングを受け歌えなくなった時に、唯一彼女を介抱していた優しい男がこのクリス・クリストファーソンだったのを思い出しました。 ![]() ▲
by Blacksmoker
| 2010-05-22 00:01
| COUNTRY / BLUEGRASS
「Unsung」という言葉をご存知だろうか? 生きている時には全く日の目を見ることはなかったが、亡くなって後に評価されるようになった人のこと。例えばヴィンセント・ヴァン・ゴッホであったり、日本でなら山下清であったりする人ですね。個人的には、架空の少女「ヴィヴィアン・ガールズ」を人知れず描き続けたヘンリー・ダーガー(昨年、彼の生涯を追った映画「非現実の王国で」もありました)が思い浮かべられますね。 そんな「Unsung」の1人、マイク・ディスファーマー(1884-1959)。 ![]() ![]() ![]() ![]() Blacksmokerの最も好きなギタリストです。 ![]() ![]() 注目すべきはビル・フリーゼル以外の3人のミュージシャン。これがルーツ・ミュージック好き(ちょっと上級編)なら唸るほどの実力派揃いのメンバー。 まずはグレッグ・リース。 ![]() そしてもう一人は、ヴァイオリン奏者のジェニー・シェインマン。 ![]() ![]() そして最後の一人は、ベースのヴィクター・クラウス。 ![]() 知る人ぞ知る名ベース・プレ ![]() さて、そんな3人の実力派のミュージシャンを従えてビル・フリーゼルは雄大に、時には繊細にディスファーマーの写真から感じ取られる印象を音にしていきます。ビル以外の3人のミュージシャンも、個々がかなりの実力派でありながら、ここではあくまで主人公であるビル・フリーゼルのギターの音色を最大限に活かし見事にサポートしています。その音の映像喚起力はとてつもなく冴えています。 ![]() ![]() さらに終盤に出てくる「Arkansas Part.1」から「Part.3」の連続する3曲は、1949年から1963年にアーカンソー州の州歌だった「Arkansas Traveler」を基にビルが自ら作った素敵な曲です。 ![]() ![]() ![]() ▲
by Blacksmoker
| 2009-11-08 01:08
| COUNTRY / BLUEGRASS
![]() ライ・クーダーの新作「I, Flathead」はサブ・タイトルに「Songs Of Kash Buk & The Klowns」とあるように、そのキャッシュ・バック&ザ・クラウンズが主人公の物語。そしてこれはライ・クーダー初の長編小説のサウンドトラック盤でもあります(日本盤は残念ながらCD盤のみですが、輸入盤にはその100ページにも及ぶ小説が付いた限定盤も出ています)。 しかし最近のライ・クーダーの作品というのは本当に毎回面白いものばかりだ(特にNonesuchからの作品が個人的には好きです。メイヴィス・ステイプルズの素晴らしい作品「We’ll Never Turn Back」も忘れてはいけない!)。そして今作も非常に面白く素晴らしいアルバムです。 ![]() ![]() 演奏はもうライ・クーダーのアルバムには欠かせないドラマーのジム・ケルトナー、そしてライの息子のホアキン・クーダー、そしてレネ・カマロなどお馴染みの面子。キャッシュ・バック&ザ・クラウンズ自体が3人組という設定なので各曲の演奏メンバーも最小限の人数によるシンプルな演奏に抑えられている。そこにホーンやアコーディオンが華を添え、当時の時代を再現しています。 歌詞は小説の内容に沿って書かれているため、小説を読めばより楽しめるだろうが、それなしでも十分に楽しめる。 ライ・クーダーの曲の歌詞には色々と実名(時には変名)で、偉大なミュージシャン達が良くでてきます。しかもそれがまた全然知らない名前だったりして、なかなか勉強させられる事が多い。今 ![]() そして前作「My Name Is Buddy」では、そのものズバリの「Hank Williams」という曲がありましたが、今回のアルバムにもその名もズバリ「Johnny Cash」という曲があります。アップなホンキー・トンクに乗ってジョニー・キャッシュ(右写真)の ![]() ![]() ![]() そしてアルバムの最後を飾る「Little Trona Girl」でヴォーカルをと ![]() ここ数年はまるで自分の人生を振り返るような活動をしているライ・クーダー。個人的には彼が人生を振り返れば振り返るほど、私自身まだまだ知らないアーティストを知ることが出来る。 ![]() ▲
by Blacksmoker
| 2008-08-27 00:13
| COUNTRY / BLUEGRASS
大袈裟ではなくコレは21世紀のブルーグラス最大の衝撃作です。 ![]() もちろんその60年という長い長い歴史の中で、ブルーグラスに大きな変革をもたらすアーティストが現れている。例えばサム・ブッシュであり、ジョン・ハートフォードであり、デイヴィッド・グリスマンであり、彼らの存在がブルーグラスを様々なジャンルへと融合させ進化させていった。 そして2008年、21世紀のブルーグラスを更に新たな領域まで進化させる衝撃の作品が登場しました。それがこのパンチ・ブラザーズのデビュー・アルバムとなる「Punch」。この若いブルーグラス・ミュージシャン達が、ブルーグラスの歴史に大きな変革をもたらす事になるでしょう。 このパンチ・ブラザーズ・・・変な名前ですが、その名前はマーク・トウェインの短編小説から取られている。そしてこのバンドはある1人の男を中心とするプロジェクトなのです。 その男の名はクリス・シーリ。 ![]() ![]() このメンバーは2006年に発表されたクリス・シーリの5枚目のソロ・アルバム「How To Grow A Woman From The Ground」(左写真)に参 ![]() そしてその達人たちを得たクリスは、とんでもない楽曲を完成させます。これは「The Blind Leaving the Blind」と題された4つの楽章で構成された40分にも及ぶ壮大な組曲。これは何と言ったら良いだろうか、ブルーグラスの枠を超えた、クラシックというか・・・ジャズというか・・・何と言うか符合する言葉が出てこないんですが、とにかく既存のブルーグラスを超越した1つの『良質な音楽』として機能している。 ![]() しかし、もうコレはまさしく「プログレ」だ。ブルーグラス版のプログレ。起伏に富んだ曲展開、細部の僅かな弦の響きまでも計算されつくした演奏、そしてクリス・シーリによる若さの残る歌もしっかり入っているし、ブルーグラスの醍醐味である楽器同士のアンサンブルなどもう絶品の一言だ。アルバム全編がスタジオ・ライブ形式で録音されていて、その臨場感と緊迫感がダイレクトに伝わります。 ![]() そして「The Blind Leaving the Blind」以外にも他に4曲が収録されていて、こちらは幾分かリラックスした雰囲気を持っていてコチラもとても楽しめます。 ![]() ちなみにこのアルバムのリリース元は何とあのNonesuchからのリリースというのにも注目です。ワールド・ミュージックのレーベルでユッスー・ンドゥールやカエターノ・ヴェローゾやWilcoやデイヴィッド・バーンといった一癖も二癖もあるアーティストを抱える信頼の置ける重要レーベルで、このレーベルからリリースされるものは全て素晴らしいと言っても過言ではない。 ![]() ▲
by Blacksmoker
| 2008-04-05 00:58
| COUNTRY / BLUEGRASS
ノース・キャロライナのピードモント出身のアフリカン・アメリカンの男女3人によるストリング/ジャグ・バンド、Carolina Chocolate Drops。なかなかライブが面白そうなバンドだが、まだまだ日本では体験出来そうにないようだ。彼らのライブ・スケジュールは既に2009年までいっぱいだ。 ![]() ![]() 5弦バンジョーやフィドルを操り男前な声で歌う女性リアノン・ギデンスを中心に据え、フィドルとボーカル担当のジャスティン・ロビンソン、そしてパーカッション担当のドン・フレモンズという男2人が両端を固める編成で、この3人が見事な演奏のアンサンブルを見せてくれます。ボーカルも三者三様。時折見せる3人のボーカル・ハーモニーも素敵です。 ![]() ![]() ![]() その中の一節はこうだ。 In my dream Street corners are filled with groups of little Black boys and girls Throwing down their basketballs and bookbags To make up string band quartets paying homage To those earliest of doo wop pioneers とても素敵な詩ですね。彼らが夕陽の沈むミシシッピの自宅の庭で演奏している姿が目に浮かびます。 ![]() ▲
by Blacksmoker
| 2008-03-21 00:58
| COUNTRY / BLUEGRASS
![]() モノクロームな写真に物憂げに写るこのメアリー・ゴウシェ。あまり日本では知られてない人ですが、実はあのボブ・ディランも認める才能で、アメリカのカントリー界でも一目置かれる存在です。 さてこのメアリー・ゴウシェですが、実は曲作りを始めたのが35歳からという超遅咲き。しかもその前はアルコール中毒などにもなっていたそうで、かなりの破天荒な生活を送っていたようです。しかしこういうメチャクチャな人生を送ってきた人間が更正した時に生み出される音楽というのは実に説得力があります。人生のどん底から這い上がって来た者のみが表現出来る非常に業の深い音。ハスキーだが穏やかな声がじんわりと心に響きます。 ![]() ![]() とにかく「ジョー・ヘンリー・サウンド」と呼んでもいい、弦の鳴りを強調したサウンドとメアリー・ゴウシェの歌声がかなり高次元で混ざり ![]() 正直、この作品は大々的に宣伝される事もないだろうし、話題に上ることもないだろう。だからあまり聴かれる事なく終わってしまうかもしれない。しかし、これはアメリカ音楽の懐の深さを改めて実感させてくれる作品であり、真摯なブルーズ・アルバムとも言えるでしょう。 ![]() ▲
by Blacksmoker
| 2007-11-03 00:55
| COUNTRY / BLUEGRASS
最近至るところでその名前を見かけていて気になっていた男、ジョー・ヘンリー。 ![]() ![]() ![]() まずはビル・フリーゼル。 ![]() そしてグレッグ・リース。 ![]() その他のゲストも良い仕事をしています。中でもヴァン・ダイク・パークスが参加した2曲「Civil War」と「I Will Write My Book」は白眉。クラシック側からアメリカン・ルーツ・ミュージックへとアプローチを図ったヴァン・ダイク・パークスの美しく格調のあるピアノの調べはもうそれだけで十分な素晴らしさなんですが、ビル・フリーゼルとグレッグ・リースの2人の最小限の音で、最高の表現力を持つギターの音色が加わり更に素晴らしいものになっています。ついつい聴き入ってしまいます。 その他の曲もジャズやカントリーな ![]() アルバムは全曲ジョー・ヘンリーによる曲。この男、とてつもない才能の持ち主ですね。このアルバムや彼のプロデュースした諸作品を聴くと弦楽器の響きを非常に大切にしてるサウンドだと分かります。実に素朴で穏やかだが、じんわりと心の奥底まで届く深く雄大なアルバム。是非ともアメリカン・ルーツ・ミュージックを愛する人は手にとってみて頂きたい素晴らしき名盤です。 ![]() ▲
by Blacksmoker
| 2007-10-30 00:24
| COUNTRY / BLUEGRASS
90年代に入ってからのライ・クーダーの活動には素晴らしいものがありますね。 ![]() ![]() さてこの新作ですが、アメリカン・ルーツ・ミュージックが好きな人には超オススメの1枚です。今回のコンセプトは「過ぎし時代のアメリカ」。時代設定は明確ではありませんが、1930年代~50年代のアメリカが舞台の物語です。本の装丁になっていて曲に付随する物語やイラストなどが描かれているので、本を読みながら楽しめる作品になっています。この時代の音楽、つまりゴスペルやカントリーやフォーク、そしてテックス・メックスなどのどこかで耳にした事のあるようなの伝承歌を下敷きにした曲が並んでいます。作風としてはアメリカン・ルーツ・ミュージックの歴史を俯瞰したボブ・ディランの昨年のアルバム「Modern Times」や、プロテスト・ソングや労働歌を歌ったフォーク・シンガーのピート・シーガーが取り上げた曲を見事現代に蘇らせたブルース・スプリングスティーンの力作「We Shall Overcome : The Seeger Sessions」に近いですね。 ![]() そしてバディ、レフティ、トム・トード牧師という3人での旅を通じて今のアメリカが失くしたものを思い起こさせてくれるのです。悪名高きFBI長官フーヴァーの ![]() 他の歌詞の方も昔の伝承歌からのフレーズも多数用いら ![]() アルバム中には前述の伝説のフォーク・シンガー、ピート・シーガーとその弟マイク・シーガーの2本のバンジョーを使ったセッションがあったり、ヴァン・ダイク・パークスがピアノで参加していたり、盟友ジム・ケルトナーやマイク・エリゾンド(フィオナ・アップルの3rdを作った人)らも参加しています。フィドルやマンドリン、バンジョー、ピアノ、ハーモニカ、アコーディオン、ホイッスルなどで華やかに彩られ、古き良き日のアメリカが表現されています。途中に入るジャズ・ナンバーも良いアクセントになっています。ライ・クーダー自身が主にヴォーカルを執り、その味のあるしわがれた声を聴かせてくれるが数曲にはゲスト・ヴォーカルも加えてとても賑やかなアルバムですね。 ![]() 日本盤には全ての英文訳と注釈付きの解説が付いているのでよりこのアルバムへの理解が深まるでしょう。是非日本盤でチェックして下さい。どのレコード会社もこういう丁寧な仕事をして欲しいものですね。 ▲
by Blacksmoker
| 2007-04-23 00:28
| COUNTRY / BLUEGRASS
先月2/12にNHK FMで放送された「今日は一日カントリー三昧」という13時間に渡る番組を聴かれた人はいるでしょうか?
私は都合で最後の4時間くらいしか聴けなかったんですが、もの凄い濃い番組でした。カントリー・ミュージックの歴史から、現在のカントリー・ミュージックまでも網羅した素晴らしすぎる選曲でもう感動しっぱなしでした。まさしく永久保存版。全部録音してる人がいましたら売って欲しいくらいです。 その中で「現在のカントリー・ミュージック」を特集していたのですが、今まであまり自ら聴いてみようとは思わなかったアラン・ジャクソンやジョージ・ストレイト、そしてもっと若手のキース・アーバン(ニコール・キッドマンの旦那)やティム・マッグロウ(フェイス・ヒルの旦那)、トビー・キースなどカントリー界のスター達の音が、実は意外と良かったりして、かなりの収穫のある番組でした。 その中で個人的に最も誤解していたアーティストで、今回の番組で改めて素晴らしいアーティストなんだという事に気が付いたのが今回紹介するこの人です。 現代カントリー界のスター、ヴィンス・ギル。 ![]() さて、このヴィンス・ギル。1957年オクラホマ州ノーマン生まれの現在50歳。今やカントリー界のトップに君臨する存在ですが、彼がシーンに登場したのがピュア・プレイリー・リーグというカントリー・ロックバンドのリード・ヴォーカリストとして。1979年の事です。このバンドで「Let Me Love You Tonight(日本語タイトル:恋のスターライト)」などの大ヒット曲を放ちます。その後80年代はカントリー・ロックというよりAOR的な曲で人気を果たしましたが、その後1983年にヴィンス・ギルはこのピュア・プレイリー・リーグを脱退してソロに転向します。その後はほぼ毎年アルバムをリリースしています。 ![]() 実は4枚のレコードにはそれぞれ次のようなタイトルが付けられています。 Disc 1: The Rockin’ Record Disc 2: The Groovy Record Disc 3: The Country & Western Record Disc 4: The Acoustic Record 上記のタイトル通り、それぞれのレコードが趣向が違った音楽になっているのです。要するに1枚目はロック、2枚目はジャズ、3枚目はカントリー、4枚目はブルーグラスというアルバムなのです。こんなアルバムを一気に作ってしまうとはヴィンス・ギルの創作意欲は彼の長年の活動の中でも今がピークにあるようです。 ![]() そして前述したように「ヴィンス・ギルの集大成的アルバム」というのはこのアルバムに参加した面子を見るだけでも一目瞭然。 グレッツェン・ウィルソン マイケル・マクドナルド デル・マッカリー・バンド リアン・ライムス アリソン・クラウス ボニー・レイット シェリル・クロウ ダイアナ・クラール ジェニー・ギル トリーシャ・イヤーウッド エイミー・グラント パティ・ラヴレス エミルー・ハリス リー・アン・ウォーマック ジョン・アンダーソン レベッカ・リン・ハワード ガイ・クラーク こんな風にカントリー界の大物達が入れ替わり立ち代り登場する凄過ぎるアルバム。そしてこのヴォリュームでありながら、まったくダレることなく最後まで聴かせるアルバム構成とソングライティングのセンスには脱帽するしかありません。ヴィンス・ギルのセルフ・プロデュースで、自身もアコースティック・ギターやマンドリンを演奏しているというもの凄い働きぶりです。 ![]() そしてやはりこの豪華なゲストを迎えながらも最も印象に残るのはヴィンス・ギル自身のウットリするような歌声。中音域で全く自然に溶け込んでくる美しい声ですね。ブルーグラスでもゴスペルでもジャズ・バラードでも完全にヴィンス・ギルの世界が創られていきます。まさに良質な現代アメリカン・ルーツ・ミュージックの見本のようなアルバムですね。 これはヴィンス・ギルのキャリアの頂点を極めた作品であり、現代カントリーの頂点を極めた作品でしょう。今年のグラミー賞でも[Best Male Country Vocal Performance]部門を受賞しています(よく分からん部門ですが・・・)。 ![]() 決して見た目で判断しないように! ▲
by Blacksmoker
| 2007-03-26 00:13
| COUNTRY / BLUEGRASS
さて前回は「ソウル界の巨人」ソロモン・バークの1968年のアルバム「King Solomon」を紹介しましたが、今回紹介するのはそのソロモン・バークの昨年出た最新作「Nashville」を紹介します。これが非常に良いのです。
![]() そんな御大が出したアルバムはその名もズバリ「ナッシュビル」。読んで字の如くソロモン・バークがテネシー州ナッシュビルに赴き、プロデューサーであるバディ・ミラー(エミルー・ハリスのバンドのギタリストでもあり、ディキシー・チックスも手掛けてます。)と共に10日間で録音したカントリー・アルバムです。 ![]() カントリー界というのはおそらく想像以 ![]() 曲の方はほとんどが古いカントリーのクラシックのカヴァーですが、古すぎてよく知らない曲が多くてほとんど新曲に聴こえますね(ドリー・パートンの「Tomorrow Is Forever」と、ブルース・スプリングスティーンの「Ain’t Got You」くらいしか知りませんでした・・・)。ちなみにパティ・グリフィン(下写真右)は新作からのナンバーを御大とデュエットしています。 ![]() ![]() ▲
by Blacksmoker
| 2007-03-20 00:12
| COUNTRY / BLUEGRASS
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